Zinnia hacks tomorrow. (2019/8)

2019/08/03 (Sat)

_ ここのところの暑さは少々殺気立ったものがあり、今朝はついに 扇風機の力が及ばずエアコンの力を借りてしまった。 ねぼけて判断力が鈍っているので、単に風力を上げるとか首振りを やめるとかでも済んだのかもしれないが…そしてねぼけて判断力が鈍っているので エアコンの強度調節などもできないままだった。したがって 今度は寒いくらいになってしまい、しかし中途半端に眠りが深く動けない、 という状態でそれなりの時間を過ごしてしまった。生きている実感がある


= 指の話その後

_ 塗り薬は続けているけどあんまりよくなっている感じはない。サポーターなどを 使うことを考慮したほうがいいのだろうか

_ あとやはり指を酷使しないような工夫が必要なのかもしれない。 回復をすることはない、らしいけど、負荷が高くなれば不可逆なダメージを受けて 進行する、といった展開だと思われるので、余計な負荷をかけないような 努力をしたほうがいいのだろうか。と思う。

_ となるとやっぱりbeatmaniaは卒業だろうか。 あとはギター、ウクレレをどうしたもんかと思う。結局ほとんど練習しておらずまったく 上達もしておらず、そして練習しようとするたびに指の痛みを覚えて憂鬱、 という状態なので、続ける理由があんまりない…とは言える。ただ指に痛みがあるのは 無駄な力が入っているだけなのかもしれない、とも思う。常に痛いというわけではなく、 おそらく、おかしな動きをしたときに痛くなる、ということのようにも見えるので、 そうであれば、上達すればさほど負担ではない、のかもしれない。 まあ半年くらいは距離を置いてみるか… 今でもほとんど何もしていないに等しい 状態ではあるのだけど


= 7pay終了

_ 今月1日に、9月一杯で終了という発表があった。当然だろ、というか 止めるのが遅すぎるだろう、という気がする。 セキュリティ対策に時間がかかり、信用回復も難しい、という理由らしい。 となると対策が不十分な状態であと2ヶ月弱運用を続けるということでもあるので、 そんな状態で事業を始めたこと、不十分であるという自覚を得るまでに 時間をかけすぎたこと、 消費者と決済ネットワークを危険に晒し続けていること、 といった点も含めて、二度とこのような事業に手を出さないでほしいものだ、と 思わずにいられない。

_ しかしこれからおかしな小競合や歪んだ認識に基づく原因の追及が始まり、 問題の本質に近いところにいる人物や組織は周囲にその問題があると 言いつづけ、同じような問題を繰り返し起こしつづけるのだろうと思っている。 それがこのホールディングス内でおさまるとは限らず、何喰わぬ顔で他の 事業の仕掛に入り込む人物も出てくるだろう。すでに「再チャレンジ」したい というような正気を疑う供述も出ているようだし…

_ それにしてもセキュリティ上の考慮の問題が「二段階認証」という要素技術に 集約されている様子は異様に見える。一連の問題が二段階認証ですべて解決できると、 喋っている側も追及している側も本気で思っているんだろうか…他に対話をする 足がかりがないだけという状態に見えてしまう。


= 二元体制

_ NHKの放送になんでスクランブル入れないの、という話に対して、 総務省が出してきたのが表題の用語だった。民放と公共放送という 原理の異なる2つの組織が存在することで切磋琢磨して発展してゆく、 そんな公共放送たるNHKを国民の受信料で運営してゆくのであるから 見ないから払わないという理屈は通らないですよ、というロジックらしい。 17年前の疑問がある程度晴れた。 少なくとも総務省の思いというのはそんなところにあったのか、という理解に至った。

_ なお、受信料をとる法的根拠については放送法を挙げて いる。 受信できる設備の有無が争点になるのはそのせいか。 最初から受信できないテレビ、は、 存在するので、積極的に受信できない状態に置くというのは、特に法的にそれを 妨げるものはなさそうに見える。 一方で「二元体制」については法的にどうこうというよりは、 ただの見解のように見える。たしかに 公共放送と民放が長所と短所を補いあってゆくことができればそれはそれで よいことなのかもしれないが、一方でテレビの放送というものの今後の発展について どのくらいのコストを負担して公共放送を維持してゆくのか、という点については とても不透明に感じる。公共放送としての立ち位置は腐敗と隣り合わせなわけだし。


= LOW-VALUE

_ たまに見掛けるこの表現はCOBOL発祥なのか。0x00 のことを指しているんだが、 これ前提なしで通じると相手に期待していい表現なのだろうか。


= 最近のDocker

_ 古いRedmineの中身を試しに移行してみた。migrateとかどうやればいいんだろう? と思いながらmysql立てて復旧して、Redmine立てて、起動してみた。 なんかそのあたりの処理は中で勝手にやってくれている?ように見える。 気付いたら普通に起動していた。すごい。今までアップグレードのたびに しんどい思いをしていたが今回はそもそもアップグレードのための作業をしていないのになんか動いている、というのが驚きだ。

_ しかし一方で日本語が化け化けだという問題がある。調べたところ古いRedmineの mysqldumpの段階ですでに化けていた… 取りなおさないとだな


= disk2vhd

_ WindowsのデスクトップPCをRancher用に転用しているので、元々入っていた Windowsが使えない。それ自体は、別のPCがあるしよいのだが、そこに入っていた データが必要、というケースがあって、 しかもCドライブはNVMe接続のM.2 SSDディスクなので外付けでの利用ができない。 USBアダプタはかなり高いし…

_ disk2vhdの存在を思い出したのでそれでvhdxに変換してみた。 普通にマウントもできたのでありがたい


2019/08/04 (Sun)


= 4K放送は暗い

_ らしい。 ダイナミックレンジが広がっているから暗めの初期設定にしてるんじゃないの? というのが表題を見たときに反射的に思いついたことだった。 そういう面もあるようなんだけど、どうも2K以下の放送をアップコンバートして 4Kとして放送しているという番組があるようで、その特性で暗く見えることが多い、 という話もあるらしい。なんてそんなことしてるんだろう。 アップコンバートなんてテレビに任せりゃいいのでは、と思ってしまうんだが…


= 敗北への凱旋

_ 狙っているところは分かるんだけど、なんか滑っているような気がしてしまった。 そこに狂気を感じるべきなんだろう…けど、作中にあるようにどうも 器の小ささが一連の流れのベースにあるので、なんというか、 読んでいて冷めるものを覚えるのだった。


= 夜の床屋

_ 連作短編集で、メインとなるモチーフはデビュー作のものらしい。 思いもよらない方向に進んだといえばその通りだし、 特殊な設定を生かした謎解きはそれはそれで面白いものだったと思う。


= 文字化け

_ Mojibakeという用語は 輸出されているようだ。 昨日の続きで、古いRedmineのDBバックアップを元に復元したもの、が、 化けていたのでこれはいったいどういうことなのか… と調べてみたところ、 mysqldumpで落としてきたスクリプトがすでに化けているということが判明した。 MySQLの世界では有名な話らしい。

_ いろいろな「対策」が挙げられているが、つまりどういうことが起きてそのような 状態になっているのか、ということをきちんと説明しているところがほとんどなかった。 Fixing Doubly UTF-8 Encoded Text in MySQL -The Mindful Programmerが、 唯一のそして極めて優れた解説だった。同じひとの Fixing mangled characters in MySQLにある通り、 latin1といいつつwindows-1252らしい、といったことも含めて大変に有用だった。 で、MySQL自身に直させるのが確実なんだけど、対象の列が多すぎて大変。なので SQLをあらかじめ直しておきたい…と思ってPythonでいろいろいじってみた。 cp1252にも存在しないはずのバイトが出てきたり、 予想通りでないところは多かった… いったん backslashreplace で変換かけといて、 \x?? を対応するバイトに置き換えて、UTF-8 に再度変換する、という流れで だいたいのところは変換できた。 それでも変換できないところは残ってしまっているようなのだが、三十何万文字目に不正なバイトがありますよ!と言われて調べて直す気力も出なかった。 なおBLOBについては化けずにそのまま保存されていたので、そちらは手をつけないようにした。

_ できちんとUTF-8になった状態でリストアしたところ… phpMyAdminの画面で見る限りではちゃんとリストアできていない。そのせいもあり migrateも失敗しているようだ。うぬぬ…

_ 試しにいきなりMySQLの最新とRedmineの最新をDockerで 試すということをしてみたが、途中で止めたり動かす前に何かしたりというのを この環境でやるのは大変だ。いったん野良環境で最新まで追いついた状態で Docker化を試みるのがよいと思った。 あとバックアップについてはちゃんとやるなら取りなおしたほうがいいと思った。


2019/08/06 (Tue)

_ 1回休み


= Redmine仕切り直し

_ 仕切り直し。あらすじ: 昔 (Redmine 2.5.2、MySQLは5.1) 構築したものを別のシステムに移行しようとしてつまずいている。

_ いきなりDockerだとつまずく要素が増える一方なので、まずは普通に構築と移行を してみることにした。いっぺんバックアップの中身を使ってそのまま動くかを やってみようとしたところ、Redmine 2.5.2 の依存先であるeventmachineなるものが どうもRubyの2系には対応していないように見える。古いものをどうにか動かすのも それなりの苦労がありそうだったので、一気にupgradeをしてしまうことにした。

_ 最低限の環境の構築はRedmineInstallにしたがうわけだけど… 5.5〜5.7が使えるけど5.6以上やMariaDBでは問題があるよ、という気が滅入る記述が。 つまり古いのを使えという話のようだがもうMySQL/MariaDBはやめとけという 感じなのだろうか。といっても当時構築したのがMySQLだったのでいっぺんはMySQLで 構築しないと…とは思う。

_ インストール→アップグレードそのものは、スムーズとは言いがたいものの とくに大きな問題もなくできた。そしてDBだが… やはりリストアに問題があるようでBLOB以外がすべて化けている。 手元のダンプは、少なくともSQL文のレベルでは化けているように見えないんだけど、 結局のところDB側の設定をまったくいじっていないので、 あの謎変換がrestoreの際にも発生するんだろう。ダンプをどうにかpostgreSQLで リストアできるように頑張ったほうが早いような気も少ししてきたが…というところで 時間切れ。このあたりはad-hocであってもそうでなくても解決策があるはずなので もう少し試行錯誤をしてみる予定


= 16Personalities

_ 3年ぶりにやってみたところ ISFJ-Tだった。 3年前 (ISFP) と比べると4つ目のJ (判断) が P (知覚) に移ったようだ。 最後のTとかAというのは以前はなかった気がする。


= ホラー映画のジャンル分布図を作った|Yuki Makino|note

_ 勉強になる。この図の中で見たことがあるのは CUBEくらいだろうか。 ホラーのあの自分の感情を大きく動かして、 なおかつ「後に残る」感じは他のジャンルのものにない魅力であり、 そして最大の問題点であるような気がして、あんまり近付こうとしていない。 決して興味がないわけではないのだが、どういった種類の感情を抱かせて、 どういった後の残りかたをするのかが分からないので日常生活に悪影響が 出そうな気がして手が出ない、というのが実際のところかもしれない。 ここのところ、ショッキングなものや、 ぐろいものへの耐性もめっきりなくなってしまったので、 今だとCUBEとか、SAWとか、は、もう見られないかもしれん


2019/08/10 (Sat)

_ 2つの台風のうち、9号のほうはだいぶ勢力が弱まっているようだ。 一方で10号はまだまだ勢力が強い状態でゆっくり進んでいるらしい。 関東に一番近付くのは13〜14あたりになるのだろうか

_ 寝る直前までエアコンで室温を下げていても、 夜明け前に30度近くまで戻ってしまうのでもはや扇風機だけではしんどい。 この状況があとどのくらい続くのだろうか。一方で日没は確実に 早くなってきているようで、先月は19時過ぎてもまだ明るかったのに、最近は 19時前後でほとんど日が落ちてしまっている。


= 指の話

_ 塗り薬を処方されて1週間様子見と言われていたので1週間後に再度見てもらい、 あんまり変わんないですね、と言ったところ、(ステロイドの) 注射してみますか、 という話になったので、このへんの 考察を思い浮かべながら、よくなってゆくものでもないのでしょうから… と言ったところ、1回注射してみていいですか、と言われ、はあ、となんとなく 注射する流れになった。私自身がその必要性を理解できていないので、なんとなく という感想にならざるを得ないが、回復までの道筋が見えていてその説明が ないだけ、なのかもしれない。よくわからない。ステロイド (リンデロン) の 注射は効果は大きいが連続して投与はできないので三週間後に再度様子見ということに なった。注射は泣くほど痛くはなかったが蚊に刺された 程度というわけにはいかず心の中で少し泣いた (泣いたのか)

_ いきなり痛みがゼロになるというほとではないような。しかし確かに痛みは かなり軽減されたように思う。あとは酷使しないようにして様子見だろうか


= サポーター

_ 指のサポーターを2つ。ひとつは「PYKES PEAK 指 サポーター」というやつ、 850円。 指全体をカバーするくらいの大きさがあり、金属板も入れられるので、 サポーターというよりはギプスみたいな感じがする。梱包もしっかりしていて 乾燥剤が入っていたりで丁寧だった。 これは右人差指用としている。

_ もうひとつは「bonbone 指サポーター ユビット ベージュ S 」というやつ、594円。 こちらば左手人差指用に第一関節をピンポイントで固定できるものを選んでみた。 こちらは形状記憶できそうな板 (金属ではない) が入っている。

_ 指の動きを制限できるのでキータイプなどはかなり楽になるんだけど、 当然ながら邪魔なので少し打ちづらい。隣のキーまで一緒に押してしまったりする。 Realforceだとこういうときに少し触れただけで反応してしまうのでかえって辛い。 セパレートタイプのキーボードだと指をかなり寝かせても使えるので、 こういうときは便利だな…爪の長い人とかと同じような境遇なのかもしれない。

_ 血流が妨げられるせいか、外してしばらくは曲げ延ばしに痛みを感じる。 この状況が関節にとってかえって悪い働きをしていなければいいのだが…


= 骨伝導ヘッドホン

_ tekezoさんがSONYのやつを激賞されていたので興味を持って買ってみた (8/11 tekezoさんからSONYのやつは骨伝導式ではないという コメントいただいたので追記した)。 といってもSONYのやつは高くて手が出なかったので、 amazonで安めのやつを探した… GOOSERAというところのE3というものらしい。 日本語のマニュアルはついているんだが怪しい日本語でちょっと意味がわからない個所もあったりする。 そしてペアリングの方法が書かれていない。装着した状態だとLEDの状態なども 見えないので、他の機械と同じように電源長押しでよいと気付くのに多少手間どった。

_ さてそして実際に聞いてみると… なんか骨伝導というよりは 耳の近くで音がしている具合の方が大きいように感じる。 音を出したまま外してみると、音洩れという控え目な表現では済まない 音の出方をしているし… しかしこのような聞こえかたは装着すると 抑えられるのだろうか?と思い妻にも試してもらったところ、特にそういうこともなく、 単に小さめの音が外にも聞こえる、という状態だった。

_ まあこのヘッドホンは走っているときにしか使う予定はないので音漏れはさほど 気にする必要はないし、外の音がきちんと聞こえる状態で、耳を塞がないという 目的は果たせているので個人的にはあまり問題ない。 ただ骨伝導のヘッドホンがどれもこの程度、なのかどうかは知っておきたいので 今度機会があったら他の機械を試聴してみようと思う。 もうちょっと音漏れが少なければ仕事中のビデオ会議やWebinar受講とか、 移動中なんかにも使えてよかったのだが… 耳は慢性的に炎症がある状態だし 塗り薬を塗っていることも多いのであんまり塞ぎたくないのだ。

_ 骨伝導具合という点では、たしかに普通のヘッドホンではありえない振動があって、 耳を塞いでもきちんと聞こえる、という状況がある以上いんちき 商品というわけではないのだと思う。一方で耳を塞ぐよりも耳の周囲を手で覆うほうが 大きな音として感じられるというのもまた事実だ。 振動の具合は、骨伝導の特性から当然なんだろうけど、 低い音の方が振動が大きく感じる。それもあって、あまり大きな音にするとその 振動がかならずしも快適とは言えない状態になってくる。


= MySQLつづき

_ ダンプ内のテーブル作成スクリプトに DEFAULT CHARSET=latin1 が入っていた、 というのと、サーバのデフォルトエンコーディング (mysqld.character-set-server) が latin1 だった、という点を直した上で 再度試したところ無事にリストアできた。それにしてもこれらの設定たちは 実運用上役に立っているのだろうか… いろいろ切り替えたり内部で 変換したりすることができているように見えるものの、話をややこしくしている だけのように思えてならんのだが…


= Redmine

_ 4系を触るのは初めてだが… やはり肌に合わんソフトだと思う。UIに関する変更が いちいち理解不能。プロジェクト一覧が段組になったり、 というのは最近のレスポンシブデザインの影響なのだろうか… 各プロジェクトの 「概要」「活動」みたいなタブの左に「+」というボタンが増えたので、 タブ増やしたりできるのだろうか?と思ってマウスカーソルを載せてみたところ、 「新しいチケット」「新しいカテゴリ」「新しいバージョン」… みたいなメニューが 出てきた。ここで新しいオブジェクトを作るというのは私の直観とは まったく合わなくて理解ができなかった。

_ アップデートでひっかかることはほとんどなかった、のは、よかった。 別に道を外したことをしているつもりはないのに毎回どこかでひっかかっている、 という記憶しかないのだけど、今回はMySQLまわりの問題以外はほとんど取るに 足らないものだった。 何ら問題がなかったというつもりはないが、 スムーズと言ってもべつにいいか、という程度だった。それにいろいろ 気に入らんと言ったところで、これよりもよいものがあるわけではないので メンテナンスを含めきちんと使いこなしてゆくほかないだろう


= 豆乳とアボカドの種

_ で、ヨーグルトができる、という話題で賛否両論らしい。既視感を覚える。 数年前に豆乳と切り干し大根で同じような話なかったっけ、 と思って「切り干し大根 ヨーグルト」検索してみたところ、 ヨーグルトを使って切り干し大根を戻す、という話題ばかりだった。 あれ、気のせいだっけ… と思ったら DPZの記事があった。 当時も腐敗と発酵について不毛な議論があったように思うが、そういうやりとりは ほとんど前述の切り干し大根をヨーグルトで戻す、という話に上書きされてしまっていた。


= ジャズ

_ 先日の例のように私はジャズの素養が まったくないので、好きなのか嫌いなのかも分かっていないし、そもそも どういった曲がジャズなのかというのも分かっていない。自分には縁遠いもんだと 思っているものの、知らずに一生を終えていいものか、という気がしてきた。 敬遠していた落語も、聞くようにしてみればよいものだったわけだし…

_ ジャズそのものについては上記の通り好き嫌い以前に理解をしていない、という 状態なのに対して、取り巻きというのか、ジャズの周辺にいると 自任している人達、にはあまりよい印象を抱いていないのは確かで、とくに 日本のジャズ評論家という肩書を持っている人達の物腰は鼻につく機会が 多かったし、一方で、ジャズなんて難しく考える必要はないんだよ、といった 結局何も語っていない雰囲気語りの物腰も好きではない、など、 私から見たジャズの「遠景」というのはそんな感じだった。

_ ということでJazzばかりが聞けるチャンネルみたいなものを 選んで聞いているのだが…あれ、やっぱり合わないのかもしれない? もともと喫茶店やバーで流している音楽には、恥ずかしながら 「害がない」以上の感情を抱いたことはなかったのだけど、 ジャズのマスターピース的な曲を聞いていても、 トランペットやサックスや、ドラムのアドリブだらけ、みたいなものは聞いていて いらいらしてしまう。 難しい音楽理論から成り立っているコード進行とかもあるのかもしれないのだけど、 聞き慣れない耳には、驚きはあるもののそれ以上の感受性というものを発揮できない。 ジャズと一口に言っても細かいジャンルや出自が違っていたりするのだろうから ひとくくりにはできないんだろうけど、今のところこの方向に進めば馴染みやすい、 というものはみつかっていない。

_ 上記を統合すると、素人がわけもわからず手を出して怪我をした、というだけの 話なのかもしれない。とはいえこのまま逃げだすというのでは得るものがないので、 もう少しがんばってみたいと思う。


= 君待秋ラは透きとおる

_ この人のは難解だしミステリ&SF感想に上がってない状態で読んで消化不良にならないかしら、と甘えたことを思ってしまったが、いつまでも甘えていてはいけないので思い切って読んでみた。

_ 恐れていたむずかしさはあまりなく、なるほどなるほどと読み進めることができた。 真相も、「匿技士」の特殊能力に絡んでややこしい、というほどもなく、 よくできていたと思う。 なお、ミステリにおける消化不良というのは、なんかわからない、 ということが自覚できるものであればまだよいのだが、謎を謎と気付かないという 質のものもあって、この人の作品の場合はその後者の例が多い。 のだが、そういう消化不良も本作についてはなさそう… (余韻)

_ 過去作とのつながりは、あったのかもしれないし、 今後の作品への伏線だったのかもしれない… のだが、 過去作を読んだのがけっこう前なので区別できなかった。


= ブードゥー・チャイルド

_ 相性が合わないといいつつ何冊か試みることにしているうちの一冊。 これは大丈夫だった。という感想もおかしいが、自分にとって不快というような 心の動きがないまま普通に謎が解き明かされていったのでよかった。 主要人物が少なく子供が多い、という点からくるものなのか、書かれた時期が 少し古いというせいなのか、登場人物たちがすんなりと理解できなかったりする 概念や状況は、今の私の目から見ると少々もどかしい感じがあったり、 あと強烈な煙幕がなかったことの裏返しなのかもしれないが、真相が 突如迫ってくるという感じもなかった。といってつまらなかったというわけではなく、 登場人物たちの苦悩や乗り越えていったものには心を動かされつつ、 きちんとミステリとして面白かった。


2019/08/11 (Sun)

_ 会社で集中力がまったく続かなくて、もともと乏しい資源なのに 枯渇させるわけにはいかないので今日は1回休みにした。


= SONYのやつ

_ tekezoさんからSONYのやつは骨伝導式ではないとコメントいただいた。 装着している様子の写真を見て私が勝手に誤解したらしい。お恥ずかしい… SONYのやつは、指向性の高いユニットが耳に直接音を送ってくれるような原理らしい。 へえそれは面白そう! (……) たしかに装着している様子が普通の骨伝導式とは少し様子が違って 不思議だなあとは思っていた〜


= 骨伝導式のやつ

_ 早速走りながら使ってみた。まず、つけて走るだけなら先日買った SoundPEATS Forceの方がまったく楽で快適だ。 しかし外の音を妨げずに聞くというのと、耳を塞がないという点ではもちろん 今回買ったやつの方が圧倒的に優れている。

_ 外の音が聞こえるということは当然ながら外の音が大きいと 聞きとりづらくなるので、音量はそこそこ大きくしないと聞こえない。 そうなると微振動がほぼ常時感じられるのでそれを不快に思う人がいるかもしれない。 私はあんまり気にしないが…

_ 汗で滑ったりしないだろうか?という点は心配なさそう。それと表裏一体の関係に あるような気もするが、この機械は耳と頬骨の間あたりに押さえつけておく 必要があり、その押さえつけておくための力というのは左右を連結している ネックバンド部分の弾力のみに依存しているので、 つまりけっこう左右から締めつけられて痛いかもしれない。1時間ほどしか つけてなかったが少々痛みを覚えた。 眼鏡といっしょに使っていてもさほど違和感はない。

_ 汗で滑ることはないものの、周囲が汗だらけになっているのは事実なので、 それによる装着感の変化はあるかもしれない。あまり気持のよいものではない。 耳を塞ぐタイプのもので、耳が蒸れるという自覚はあんまりないんだけど、 耳の中にだって汗は出るの…だろうか? 出るとしても汗腺の数は顔面の皮膚よりは 少ないだろうけど

_ ストレスフリーであることは最初から考えていなかったし、 全体的にだいたい予想通りの使用感だった。


2019/08/12 (Mon)

_ 今日の暑さはさほど厳しくない…といっても30度は超えているようなのだが

_ 台風は再度発達をはじめておりいよいよ本州に向かっているらしい。 そして台風が過ぎた後はまた強烈な暑さが戻ってくるようだ。


= 外音取り込み

_ 外の音を取り込む機能を持っているヘッドホンがある。 ノイズキャンセリングのためだったり、ヘッドホンをしつつ 外の音を聞くことができるようにしたり、という用途で使われている。

_ 先日買った骨伝導式のヘッドホンは耳を塞がないので外の音は聞き放題だ。 で、仕事でこれを使うには音が外に出てゆく具合から考えてあんまり 適切でないということも分かってきたので、他の手持ちのヘッドホンをひきつづき 使うことになるんだが、そうなると外の音は聞こえないことになる。それで 困らない、あるいはその方が好都合ということもあるが、 聞こえたほうがよい場面もあるだろう。

_ そう考えてみると、外の音がヘッドホンから聞こえればいいのであるから、 PC側でそういうような状態にできるソフトがあればいいのではないのか? という話につながる。マイクから拾った音をヘッドホンに流しているときは 外の音も聞こえるし、聞きたくなければその設定をオフにすればよい。

_ Windows10だと録音デバイスに「このデバイスを聴く」というチェックボックスがあり、 それをチェックするとマイクで拾った音が出力デバイスに流れてくる。なので このチェックボックスのON/OFFだけで期待する状態を実現可能だった。 遅延もほとんどなく、100msec未満だと思う。

_ Ubuntuだと… PulseAudio なら pacat -r | pacat -p で 録音したそばから再生することが可能。しかし遅延がひどく1秒くらい遅れてる。 バッファリングの関係だろうか。 Jackでやればもっとよい結果になるかもしれない…が

_ pacatに--latency や --latency-msec というオプションがあったのでそれを 指定したところ遅延をコントロールできた。悪くない。

_ ともあれ、マイクの入力を聞く、ということをやってみて分かったのだが、 マイクで拾った音と耳に聞こえてくる音というのは特性がだいぶ違うので、 ただ流すだけでは少し違和感がある。具体的には、付近の音はかなり敏感に 捉えていて、キータイプやマウスのクリック音、呼吸の音なんかは普通に 耳で聞くより大きく聞こえる。そのかわりに、遠くの音はほとんど聞こえない。 今使っているマイクはノートPC内蔵のものなので、ビデオ会議に適した特性といえば こうなるんだろう。 しかし相手にキータイプや呼吸の音を聞かせてもしょうがないので、 音声としてとりだすまでにはさらに処理が入っていると思われる。

_ こういう処理について工夫をすれば使いものになると思われるし、 そういう機能を最初から搭載したヘッドホンはそのあたりをあらかじめ 解決済ということになるんだろう。


= Phonics

_ 英語の発音をよくするにはPhonicsを意識して練習したらいいですよ的なことを 見掛ける機会が多い。Phonicsのなんたるかは理解しているつもりなんだけど、 それを学ぶことのメリットが、いまひとつ分からない。

_ 説明をしているページや動画を見て、なるほどそれはありそうだ、と思ったのは、 子音の聞きとり能力が上がる、というのと、未知の単語を聞いたときに綴りが 正確に再現できる、というあたりだろうか。どっちも自身の発音には関係ないが…


= Learning outside Japan, telling Tohoku to the world | Ryotaro Sakurai | TEDxTohokuUniversity

_ 私がよく見ているAbroad in Japanというチャンネルの、 Chrisというひとと行動を共にしていることが多いRyotaroという人は、 やたらと英語がうまくて説明もうまくて (私の好きな小野川温泉の、私の好きな河鹿荘にも 訪れている) 何者なんだろう、と思っていたが、この人がTEDxTohokuUniversityで喋っている動画があった。 Chris自身もWhy I Don't Speak Japanese in Videosで語っているけど、 喋っている言語で受ける印象はけっこう違うもんだなと思った。


2019/08/17 (Sat)

_ 台風が過ぎていって今日はとんでもなく暑くなるらしいのだが、8時前の段階では そこまでのことはない。どうも午後からひどいことになるらしい。


= アドバイスさえしなければ、おっさんは社会的生命を維持可能

_

40歳を迎える人に伝えたい、おっさんマナー

・アドバイスするな
・アドバイスするな
・アドバイスするな
・相談には乗っていい
・請われたら全力で応じろ
・見返りは期待するな
・相手の未熟さは機会と捉えよ
・アドバイスするな

アドバイスさえしなければ、おっさんは社会的生命を維持可能。ぜひ
なるほど… 最近いろいろ考えていることといろいろ重なるし、 「相手の未熟さは機会と捉えよ」というのは気付かなかった視点だった。 最近いろいろ考えていることは、少し話がずれるかもしれないので節を あらためる。


= 技術者と老い

_ 以前も書いたのかもしれない… たとえば 先日、TEDICTで消化したプレゼンの感想を書いたときにも少しそういった話を書いているようだけど、 あらためてまとめてみることにした。

_ 技術者に限らないが加齢によって生かされる部分と、衰える部分があると思う。 衰える部分については、若い人と競争をしても勝てないわけなので、 生かされる部分をより生かしつつ、衰える部分の進行を抑えるような 努力をする、なんていうのが私のように40を超えた技術者の、とりうる 生きかたとして有力なものだと思う。生かされる部分というのは、 端的には経験といったものになるんだろう。 そして変化の激しい世界では、経験がそのままの形で生かされることはない、 というのは先日も書いた。

_ 40を超えた人間であれば、 保身に走ったり、相手のためであるかのようにアドバイスをすることで 相手の行動を影響を与える、それも自分の都合のよい方向に誘導する、 なんてことができるようになっていると思う。 私がこの先そういうことをしないとも限らないし、すでにそういうことを している可能性も排除できないが、できればそういうことはしないで 自分自身の努力が組織の成功に結果としてつながる、という状態は 保ってゆきたいと思っている。 長く同じ組織にいると、自分の身につけたことや獲得した立ち位置、 といったものを周囲に還元したい、しなければいけない、という思いが出てくる。 自分がいつまでも今と同等のパフォーマンスを発揮できるとは限らないし、 経験がそのままの形で役に立つとは限らないのであれば、現場からつかず離れずの 立ち位置を確保して、経験から得られる知見を常に更新して、本質として残るものを 見極めつつ、役に立つ何かを生み出す、 というような生き方が必要になってくると思う。

_ 頼られるというのはもちろん悪いことではないけども、 そのような関係性が当たり前という状況もまた考えものだ。 上段落のように自身が衰えて有効な活動ができるとは限らない、 という可能性があるのもそうだし、そもそも頼られているという状態は 都合よく利用されているという状態と非常に近く、 容易に相互に遷移するもんだと思う。なので前線を退いた、 あるいは距離を置く道を選んだのであれば、適切な距離感を保ちつつ周囲との調和をはかり、 決して押しつけではない自然な関係を築いてゆきたいと考える。 そうでないと現実離れした仮定に基づいた無責任なアドバイスの押しつけになってしまう。

_ パソコンが普及して、プログラムを書くということが職業として 広く認知されるようになってからまだ半世紀も経過していないわけなので、 そういう技術者が老いを迎える、というのは前例のない経験だと思う。 いろんな種類の衰えを抱えながら、どうやって引退まで生きのびるのか、 引退した後の人生はどうなるのか、という点について、お手本にできるものは ほとんどないと思う。


= アドバイスの話

_ アドバイスの話に戻る。そんなことを考えていたので、 「アドバイスはするな」というアドバイスはとても心に響いた。

_ 一時期管理職側にいたとき、採用面接に、受ける側ではなく する側として参加したことが何度もあり、応募した人達の中には 40後半〜50台も多かった。そして、これまでの経験を生かして 若手を育ててゆきたい、的なことを言っている人は多かった。 けどここで繰り返し述べている通り私はその経験というやつに信頼を 置くことができなかったし、 未知の組織に身を投じるという覚悟を、 アドバイスしてやろうといった態度にすりかえているようにしか見えなかった。 私が絡んだり絡んでいなかったり、で、そういう「今までの経験を生かす」ことだけを 拠所に世渡りをしようとしていた人達はことごとく挫折して去っていったと思う。

_ 私がもうちょっと若いときにも、そういう手合いは内外にいたけど、 彼等の経験というものをかけがえのないものだと考えることはまずなかった。 もちろん、私が仕事で知り合った人達の中には、社会的な功績を残した人も 多少はいたし、そういう人達が経験を元に語る内容まで価値がなかったと 考えていたわけではないけど、それでも、こうやったからうまくいった、 こうだったからだめだった、みたいな分析は話半分でしか聞いてなかった。 また一方で、今後のことをもっと考えろ的なアドバイスを私にぶつけてくる人も 仕事/プライベートでいたけども、そういう人達からは全力で距離を 置くようにしていたので、私はそもそもアドバイスアレルギーなのかもしれない。 そして上記tweetが心に響いた理由は、アドバイスアレルギーは私固有の 現象ではないのかもしれない、ということを予感させるものだったというのもあるかもしれない。 それはそれとしてキャリアプランが云々といったアドバイスは、 プライベートならともかく仕事の関係でそれをぶつけられても不快なだけだった、 というのは、そういうことを言っている本人こそ行き詰まっているようにしか 見えなかったという現実があるのかもしれん


= 突然原因不明の病気で手が不自由になったプログラマーが働くための方法とは?

_ このひとは原因不明ながら痛みのために本当に指が使えなくなってしまったようだ。 やはり音声入力がメインになるのか


= Windows10の音声認識

_ 試してみたのだが… 日本語だと認識精度があまりよくないような気がする。 そして英語では… 起動前に警告されるようにnon nativeの人の発音だと 認識精度が著しく悪くなる、ということらしく、ほとんどまともに認識してくれない。 トレーニングさせれば精度が上がるのかもしれないが… いわゆるスマートスピーカーがいかにそのあたりを上手に補ってくれていたのか、 という話なのかもしれない。 しかしまあCortanaだとそうやって補ってくれているわけなので、そのレベルで 入力ができれば文句がないのだが…


= 言語設定とショートカットキー

_ せっかくいろいろセットアップしたのでOSの言語設定は英語にしておくかーと 思い英語設定での生活を始めてみたんだが、エクスプローラのコンテキストメニューの ショートカットキーが消滅していることに気付いた。このあたりは 言語設定と連動しているのか… コンテキストメニューは頻繁に使っているが、 それはショートカットキーがあってのことなので、ショートカットキーのない コンテキストメニューというのは邪魔でしかない… 悩んだ末日本語の設定に戻した。


= 「主語の大きさ」をくじ引きで決めるとどうなるか :: デイリーポータルZ

_ この人は、価値観が動揺するような実験や遊び、を思いつくのが本当にうまいと思う。 当たり前だと思っていたことが実は高度な前提の元で成立している 感覚なんだということは気付きづらいのでそのような「発見」を促す道具が 手持ちにたくさんあるのはすごいことだと思う。


= Tim Urban: Inside the mind of a master procrastinator | TED Talk (ティム・アーバン : 先延ばし魔の頭の中はどうなっているか )

_ Procrastinationを繰り返しているとき頭の中でどういうことが起きているのかを 分かりやすく説明しており、なるほどなるほど、と楽しく見ていると、 Procrastinationにも二種類ある、という話が出てきて、 問題のでかさに途方に暮れて、今後の行動に変容をもたらす…かもしれない。

_ このスピーチの元になったのは本人のblogの記事らしい。 続編もあるのできちんと読もうと思う。

_ これ見た直後にSteve Jobsのスタンフォード大学の卒業式スピーチをたまたま 見直していて、「Remembering that all will be dead soon is the most important tool I've ever encountered to help me make the big choices in life」 ということを言っていて、今までピンと来ていなかったがこれのことだったのか、 ということを気付かされた。


2019/08/18 (Sun)

_ ひきつづき暑い。日射しが強い。


= タブレット

_ Microsoft TEAMSで画面を映しながら遠隔で会議する、という形がだいぶ 便利に使えるようになってきた。あとはOneNoteの手書をホワイトボードがわりに できればさらによいな…と思ってペンタブレットが欲しくなってきたが… WACOMのだと一番安くても6000円くらいなので今の用途だと少し高く感じる。 (なお以前うちにあったBAMBOOはとっくに処分してしまった)

_ 買おうかどうか悩んだ末に、試しにARROWS TABを VNCで映しつつOneNoteで手書をしてみたら悪くなかった。というかタブレットPCって そういう用途で使うもんだろうという気がしてきて、 これでいいか〜という気になってきた。なおこのARROWS TABの スペックによると 10インチで2560x1660とけっこうな解像度なので、 1/2表示くらいでちょうどよいくらいだった。幸いVNCはそういう機能も有しているので それで表示させることにした。

_ OneNoteのホワイトボード化が具合よいようならペンタブレットを社内設備として いくつか導入するようにしてもいいかもしれない。


= 人魚姫 - 探偵グリムの手稿 -

_ 人魚姫の翻案…なのだけど元になる人魚姫の話を知らなかった。 なのでWikipediaでプロットを読んで、大枠はほとんどそのままなのに そこに大胆な謎がいくつも仕掛けられていることを知ってすばらしいと思った。 ここでその話を持ってくるのか、という驚きもあったし、 「物理の北山」らしいねたもあった。


= 黄昏のベルリン

_ 骨の折れる小説だった。かなり複雑で、そしてその複雑さを助長するように ややこしい書かれかたをしていると思う。段落の途中で視点人物が変わって、 場所も変わって…というのが手法として繰り返されているので、気を抜くと 複数の個所で複数の視点人物が同時に動いているということをすぐに見失いそうになる。 Breakheart Hillでも似たような読みづらさは あったけど、あれは回想の文脈としてそこまで不自然ではなく、単に英語だから 理解が追いつかなかった、という感じなのに対して、この作品では、 映像で言うところのクロスフェード的な効果を狙っているようだ。 主語が先頭に出てくるわけじゃないので、毎回驚くことになる。

_ 真相は驚くべきものであったし、小説としてとてもよくできているものだとは 思うんだけど、登場人物の大部分がまともでなかったり、登場人物同士が 利用したりされたり、騙しあったり、という連続な上に、視点人物がめまぐるしく 変わってゆくので、読む側としては足場のおぼつかない感じをうける。 それを狙っているんだろうけど、いずれにしても「謎の多い、意思の強いやつ」 というのは接していていらいらさせられるんだな、そしてそんな人物ばかりの小説は かなり骨が折れるんだな、というようなピントのずれた感想を抱いてしまうのだった。


= 放浪探偵と七つの殺人

_ この人 (歌野晶午) の作品は肌に合わないと思うことが多かったんだけど、 そういえば短編を読んだことはなかった。私にとってこの人の作品の 気に入らない部分は、短編であれば逆によい印象を得るかもしれない、という 予想もあり読んでみたところ、その予想は概ね当たっており、大変面白かった。 たぶん「有罪としての不在」みたいなのを長編で読まされたら、 やっぱり肌に合わねえなこの人、という感想になったかもしれないが、 短編として読んだのがよかったのか、おーやってくれた! という ポジティブな驚きにつながった。


2019/08/24 (Sat)

_ 風邪をひいた。火曜、20日の朝起きたら喉の痛みを感じた。数日前から 妻がひどいカゼをひいていたので、ついにうつったかしら? と思った。 たまたま休みをとっていた日だったので、早目に病院行っとくか… と思い かかりつけの病院で診察してもらっていつもの薬セットを処方してもらった。 水曜、21日の朝の段階で症状はかなり悪くなっていた。 セキ、鼻水、など。そしてだるい。仕事できる気がしなかったので休んだ。 木曜、22日のAMも休んだが、PMは外せない用件があったのでどうにかこなした。 気を張ったせいか少し回復したような気がする。金曜も、 しんどいはしんどいけど耐えがたいほどではなく定時まで働くことができた。


= 他人が出す特定の音に怒りや不安を強く感じる病気 「ミソフォニア」を知ってほしいという漫画に反響 - ねとらぼ

_ ミソフォニア というものらしい。 視覚はまた話が別なのだろうけど、 ガラスのカップで温かいものをサーブすることに対して怒りに近い、 強い不快感を覚えるもこういったメカニズムで説明可能なんだろうか


= PayPayとLINE Pay、QRコード決済の統一規格「JPQR」への参加見送り。中国勢との連携が理由 | スラド IT

_ この統一規格の話はたしか1年半?2年くらい前から出ていたように記憶しているが、 よほどうまく進めないとだめだろうな、というのと、のんびり策定している時間が あるとは思えないんだが、という2つの感想を持ったのを覚えている。 それは、後から規格化することの本質的な難しさというのももちろんあるが、 少なくとも事業者にメリットがあるとは思えなかったし、 量販店のオペレーションが崩壊しつつあるという状況を救うのであれば 年単位の期間で検討していたのでは遅いだろうというのもあったし、 規格化ではないヒューリスティックな方法で一元中継ができるようになった、 と主張する中継センターもできて、 加盟店側もそっちに流れたように思うので、 事業者にも見放された、のではないかなあ〜

_ というように私の目には見えている。 もしこれが進んだとしたらそれはそれで加盟店側に、規格化されたという 本質とは外れたところでシステム変更が発生しかねないものだったので、 どうせこれ進まんだろう、と思って あんまり真面目に追いかけていなかったという状態なので、 実際にはまったく異なるストーリーなのかもしれないが


= Backdoor Found in 'rest-client' Ruby Gem | SecurityWeek.Com

_ えっ

_ rest-clientなど11このgemでバックドアが見つかったらしい。


= そして名探偵は生まれた

_ 400円文庫として出ていた2つの作品と、 単行本の際に書きおろしされた表題作に加え、文庫化の際にさらに 他のアンソロジーにあった短編が追加されたもの、のようだ。 短編というには少し長めの、文庫で100ページを超えるくらいの長さがある。 このくらいの長さになると、この人の作品と私の相性の悪さが出るか出ないか、の ぎりぎりくらいになるようだ。まあここまで読ませてこれか、という感覚が 評価に大きく影響しているのは確かなので、あんまり長くない方が私にとっては よいらしい。


= 北半球の南十字星

_ 海賊と国との緊張関係が一転して無人島での殺人事件に… となると、 前者の方がスケールがでかいわけで、なんか小粒な話になってしまったような、 という第一印象だが、さすがにそれで終わるわけではなかった。 斬り合いのシーンの描写はなかなかのものだった。


= 週末探偵

_ 「日常の謎」をあつかった連作、が、思いもよらない方向に進む、というのは ここのところよく見る形ではある。日常の謎については とくに「読者への挑戦」的な感じではないように感じられる…というか、 そこまでで出てきた内容をもとにありそうな形を思い描きなさい、というような 緩い感じを受けた。思いもよらない方向に進んだ先の謎解きについては、 なるほどそれは盲点だった、という感じでよかった。

_ このひとの作品は3つめだけど、共通しているのは誰が探偵役なのかが はっきりしないというのがあるように思う。 個人的にはそれはあまり読んでいて居心地がよくないのだが…


= トートバッグ

_ 今使っているトートバッグが寿命を迎えつつある。 このバッグは伯父の家に見舞いに行ったときに、 持っていった紙袋が壊れかけていたので急遽京都駅の中のデバート?で買ったものだ。 今まで使ってきたトートバッグはだいたい1年ももたずにどこかが壊れて駄目になる、 ということを繰り返してきたので、このバッグは例外的に長もちしている。 毎日使っているし、借りた本を5冊以上詰めこんで運んだり、 2lのペットボトルを入れて運んだり、といったわりと苛酷なことをしてきたが、 それでいて3年半ももったというのは驚異的だ。

_ だめになったのは持ち手の部分で、持ち手のベルトそのものが切れかかっている。 他の部分、たとえば持ち手を縫いつけているところや、 本体側にはほとんどダメージはなく、単に持ち手のベルトが劣化しているだけなので、 もったいないといえばもったいないが… 色あせたり布が擦り切れたりしていることもないし、ジッパーにも不都合がない。 数ヶ所にあしらわれている皮も使用感が出てきてよい風合いになってきている。 革製のタグ、メーカーの名前なのかブランドの名前なのかが刻まれている タグは、色あせたせいなのか何が書かれているのか 判別がむずかしくなってしまっていた。どうにか読みとってみて 検索をかけてみたところ Heart Made Factory というブランドらしい。

_ 私が持っているのはどうもトートバッグではなくリュックだったようだ。 私がトートバッグのつもりで使っていた持ち手部分は、 リュックの上端についているあれの扱いだったのか。常日頃から使うことを 想定しているわけではないのかもしれない。 そんな、トートバッグとしても使える (?) 持ち手がありつつ、 背負うためのベルトがついている。 背負うほうは、重たいものを運ぶときとか、手を空けておきたいときなど、 めったに使わないが、あると便利、というような使いかたをしている。 で、この背負い用のベルトが、かなり長い。バッグの全長よりも長い。 どうも最近よく見る、リュックの底面を腰骨や尻のあたりで支えるような背負いかたを 意図しているようなのだが、長さ調整部分で一番短かい設定にしてもかなり長いので、 歩いているときに床に接触したり、周囲にぶつかったりであんまりうれしくない。

_ といった不満はあるものの、頑丈であるということは七難を隠す感じで 気に入っているので、同じようなものに買いかえたいと思っている。 なおこのバッグの生地は CORDURAというものらしい。 軽くて丈夫、耐水性も優れているらしい。 耐水性というのはあんまり自覚がないが、たしかに耐久性というのはすばらしく感じる。


2019/08/26 (Mon)

_ カゼは一進一退な感じでよくなりきらない。一昨日、土曜は通院と図書館に 本を返しに行った程度であとは家にひきこもっていた。 昨日、日曜は朝になってセキがひどくなり目が覚めた。 今まで寝ている間はセキが出なかったのが救いだったのだが… これじゃ安静にしているどころではないし、一日二日で治る気がしなかったので 他の人にうつさないように休日に出て平日の仕事を済ませようということにした… が、しんどくて後悔した。鼻水も豊富に出てきてだるい。

_ で一晩経過した今日は、薬が効いている間はほとんどセキも出ずさほどしんどくない。 もう少し安静にしていれば快方に向かうのだろうか。


= 必須と必至

_ 炎上の用法について違和感があるというは 気のせいではなく、最近ではもはやそういう意味で使われることが当たり前のように なってきたようだが、同じように見間違え?そうでもない?という違和感を 覚えているのが表題の件で、「行列必須!」 みたいな言いまわし。 間違って覚えている人が間違った使いかたをしているだけなのかと思ったら、 複数箇所でそういう用法を見掛けたので、どうもそういう用法があたらしく 生まれていたということなのかなと思っている。いずれにしてもあまり ポジティブに受け止められるかんじではない。


= 「攻殻機動隊」の押井守が語る「日本人は進んで未来を捨ててきた」 | 有料記事限定公開 | ダイヤモンド・オンライン

_ ここのところの国内外の情勢を見ていると、たとえば経済力だとか 技術力だとかを前提に、日本の優位性を語っている様子をよく見掛ける。 だから最終的には相手は屈せざるを得ない、という文脈で語られるそういった 優位性は、事実その通りなのかもしれないが、その優位性の前提になる もの、経済力だとか技術力だとかいったものは、それを語っている人達の 努力によって成しとげられたものではないし、将来にわたって日本の優位性を 持続させるような動きを、今の日本がしているとは思えないので、 この、誰かが勝手に努力したことによって実現されている優位性というやつが いつまでもつのだろうか?という漠然とした疑問がある。で、このインタビューは そういった疑問と同じような動機で発せられているように思った。


= RPG(ロールケーキプレイングゲーム) :: デイリーポータルZ

_ あの名作「RPG」が、Flash不要でプレイできるようになったらしい。 すばらしい。「斬鉄マウス」もぜひリニューアルしてほしい

_ RPGは運の要素が強いものの、上から落とした勢いで隙間を押しこんで埋めたり、 横からぶつけて転がしたり、といった、他の落ちゲーでは思いも寄らない 戦術があり、物理エンジンを搭載したゲームとしてのよさが十二分に生かされた傑作だと思う。


= 100年後、新たな冒険の始まり 水野良「ロードス島戦記 誓約の宝冠」|好書好日

_ 12年ぶりにロードス島戦記の新シリーズがはじまったらしい。 「英雄戦争」の時代から100年が経過しているらしいので、ほとんどのキャラクターが 入れ替えになっているようだ。


= 外の音と混ぜる話、つづき

_ SoundPeats Forceにはマイクもついているので、これで再度試してみた。 録音した音をその場で聞く、という意味では期待通りなんだが、 A2DPではなくHSP/HFPでの接続になってしまうので音質がかなり落ちてしまう。


2019/08/28 (Wed)

_ カゼはだいぶ楽になってきたかもしれない。寝起きの喉の痛みもあまりなくなってきた。


= ワコムペンタブレット One by Wacom ペン入力専用モデル

_ タブレットPCをホワイトボードにする話は それはそれで悪くなかったのだけど、社内の備品としてペンタブレットがあっても いいんじゃないかという気がしてきたので1台導入してみた。

_ ドライバ入れなくてもペンタブレットとして普通に動くようだ。 筆圧は働かないようだけど。タブレットPCは液晶タブレットみたいなもんなので 視差はあるにしても、見えている場所が描ける場所なわけだけど、 ペンタブレットの場合はどうしても書いている場所との差を、カーソルとかを 手がかりにフィードバックするという手順が必要になり、そういう意味では 直接描いている感覚というのはだいぶ薄れてしまう。が、ペンとしての性能は やはりペンタブレットの方がよくできているので、ペンタブレットの方が 慣れれば書いた文字の「自分の書いた文字である感じ」は強い。


= 動画編集

_ TEAMSのビデオ会議で社内セミナーやらコードレビューやらを実施した 動画がけっこう溜まってきており、これを再編集したりするための環境が 欲しくなってきた。

_ WindowsだとAdobeの製品か、AviUtilを使う人が多いようだ。 AviUtilって昔からあるツールで、ニコニコ動画では使っている人が多かった気がするが 今でも現役なのね… やさぐれゆむ さんという、最近私がよく見ているゲーム実況の人も AviUtilで動画編集しているらしい。きちんと使いこなせばこんなかっこいい動画も 作れるんだなあ

_ クロスプラットフォームだと、 ShotcutOpenShotLightworksKdenlive などがあるらしい。 (第499回 Ubuntuで!YouTuberに俺はなる!(前編):Ubuntu Weekly Recipe|gihyo.jp … 技術評論社 より)


= 眼鏡

_ レンズのコーティングが剥がれ始めてきたので買い換えた。 かなり長いこと使っていたからなあ… 5年くらい? 金属フレーム以外を使ったのは初めてだったけど、雑に扱っていても 壊れなくて非常によかった。

_ よかったので同じようなフレームを選んだつもりだったのだけど、なぜか鼻当ての 部分が金属フレームのやつのようなやつ (ひどい描写力) だった。まあいいか

_ 視力検査をしてもらったところ、視力そのものは落ちていないが、乱視の具合が だいぶ変わっているらしく、ちょうど今の眼鏡で矯正している乱視の度合が 左右が逆転しているような感じらしい。


= ツーブロック

_ 最近の学校では禁止されているらしい。という話題が出ており、そもそも ツーブロックって何? と話を聞いてみると、後頭部とか耳から下にあたる部分を 刈り上げる髪型のことらしい。へーそんな言いかたするのか。 テクノカットってやつのことだろう…厳密に同じものを指すのかは知らないが…


2019/08/31 (Sat)

_ 革靴の底から水が染みこむようになってしまった。だいぶ弱っているらしい。 手入れも十分でないまま何年も使っているからな…


= USBマイク

_ 以前買ったUSBヘッドセットは片耳で長時間聞くのは疲れるし耳に入れる部分が でかすぎて1時間くらいが限界だった。聞く方はヘッドホンに任せればいいので、 マイク単体で探して1000円ちょっとのを買った。無指向性のものを買ったので 自分以外の声もかなり忠実に拾っている。録画を聞き直したりするとかなり 耳障りであるし、通話している相手もこういう風に聞こえているのだろうから 一対一の会議ではあまりよい選択ではなかったかもしれない。 しかし集音マイクとしての性能はよいわけなので、そういう用途ではかなり便利かも。

_ 早速飲食店で試してみたところかなりよい具合だった。これならWebinarを聞きながら 外の音を聞くのもできそうだ。よかったよかった


= dperson/samba: Samba docker container

_ ZFS大好き人間としてはWindowsでもZFSを使ってゆきたいので、 ZFSで飼っているDockerの中でSamba動かせばいいのでは、ということで このひとの設定を使ってみた。よい感じ。転送スピードはGbEの先にいる ストレージと同じくらいに見える。ここで日常生活をするのがどの程度の ストレスになるのかはわからんがとにかく試してみるつもり


= Repository mirroring | GitLab

_ 最近のGitLab CEではRepository Mirroringという機能が使えるようになったらしい。 使うかどうかは… 拠点ごとにブランチをメンテナンスしつつ同期をとったほうが 結局はいい気がしないでもない


= GitLab

_ 会社のノートPCでもこれを飼っている。Virutal Boxで構築したZFS rootのUbuntuで Dockerを動かして、その中でGitLabを飼う、という流れ。 DockerHubに公式のイメージがあるのでそれを使いつつ、ドキュメントに書かれている 内容の通りにやればほぼ期待通りのものができた。 私はドキュメントをろくに読まずに詰まって、そのたびにドキュメントを 少し読み直して詰まっている部分が説明されていて… というのを何回か繰り返したので、最初からきちんと読んでおけばよかったとは思う


= 所沢

_ 妻が犬グッズをフリマに出すとかで運搬を手伝った。 所沢は初めてだった。航空公園はいいところだな。水元公園を愛する身としては 水の気配が少ないことに少し物足りなさを覚えたけど、 広さと緑の多さは申し分なさそう

_ 帰りは西武新宿線の各駅で寝ながら戻った。航空公園→高田馬場→九段下

_ 雨で中止になるかと思ったが予定通り開催ということで、雨がちの中フリマを やるのだろうかという予想は大きく外れ、苛酷な暑さだった。 おそろしく汗をかいてしまい帰りの電車の中で冷えきった。




Zinnia (zinnia@risky-safety.org)
Back