(2)でお見せした通り、 Screenは端末から切断(detached)された状態でも中で動いてるアプリケーションは 止まらずに動いています。たとえば...
また、
例1。
また、普段の作業環境(emacsとかそこで動くメーラとか)も 動かしっぱなしにしておくと、出先でメールチェックするために 大学のマシンにloginしてscreen -rとするだけでOk。 emacsやメーラが起動するのを待つ必要はないし、回線スピードを 気にする必要もなく経済的でせう。
例2。
私は仕事中はWindowsマシンを使っていますが、隣に ノートがあって、普段はTeraTerm内でscreen使っています。 このドキュメントもそうやって書いていたり。
比較的最近ついた機能にmultiモードがあります。これはもう 強烈に便利です。
たとえば↑の例1。学校から帰る前にdetachし忘れていたら いちいちscreen -d -rしてセッションを奪わなきゃいけません。 例2。家に帰ったときはノートの方でいちいちscreen -rして 復活させなくてはいけません。
multiを使えばそんな気遣いは無用になります。
multiを使うには「multiuser on」コマンドを発行する必要があります。 常用するなら.screenrcに書いておきましょう。
また、どのユーザとセッションを共有するかという設定も必要です。 そのためには、acl??? コマンドを使います。 きめ細かい制御ができますので詳しくはinfoを見てください(Screen→Session Management→Multiuser Session)。 自分だけがアクセスできるようにする場合は、 「acladd 自分のユーザ名」でとりあえずOkでしょう。
これらの準備を済ませるとmultiモードが使えるようになります。 起動は今までと一緒です。端末をひとつ用意して
端末A% screenで起動します。
screenが起動したら、別の端末を用意して
端末B% screen -xとします。そして端末Bに何か文字を入力すると...端末Aの方にも 同じ文字が出ているはずです。もちろん逆も同様。
このようにmultiモードでは複数の端末で同じセッションを同時に いじることができるわけです。以前のバージョン(3.8くらい)までは、 同時に同じWindowをいじることはできませんでしたが(ロックされてしまう、 別のWindowはOk)、最近のバージョンでは本当に同時にいじることができます。
複数の端末から同じ画面をいじれて、回線切れても保存されている、というと vncが感覚的に近いと思います。モデムでも充分な速度で使えますので なるべくscreenの中で多くのアプリケーションが動いていた方が、 きっと幸せであるという主張を 今ならきっと理解していただけるのではないかと 当方確信しておるわけですが...