Zinnia hacks tomorrow. (2015/2)

2015/02/01 (Sun)

_ どうにも仕事が進まないし進まないので終わらない。


= 江神二郎の洞察

_ 短編集の方が魅力が出ていて楽しいような気がする。 江神二郎はミステリの探偵役にありがちな性格破綻者といった気配からは 程とおいので、悪くいうと印象が薄いんだけど、 アリスや後輩達との会話を見ているととても微笑ましく感じるし、 いい先輩なんだろうなと思う。


= 点と線

_ 「江神二郎の洞察」の短編のひとつで松本清張の「点と線」のねたばれがあって、 読んでない人は飛ばしてね、といったことを書いてあったので素直に読み飛ばしたんだけど、中身を読まないで返すのもどうかと思ったし、 いい機会なので読んでみた。そうしたら当の本人(有栖川有栖)が解説を書いていたりで ちゃっかりしているなと思った。

_ 解説にもあるけど、当時はなかったんだっけ?と思ってしまうほど当然の選択肢が 出てこなかったので、いくら旅行や出張が今以上に非日常の出来事だったとしても そこまで気付かないもんか?と思ってしまったり、 「4分間」のトリックもかなり際どいし、全体的にアリバイトリックは 際どかったり大雑把だったりで、それだけ見るとあまり感銘を受けなかった。

_ それでも小説全体を見通すと極めて面白かった。 「砂の器」にもあった、刑事同士の年齢を超えた友情はよいものだし、 香椎の海の冷たさ、そこであった事件の真相の陰惨さ、が行間から滲み出てくるのは さすがだと思う。そして「数字のある風景」が本当に素晴しい。2ページほどの 散文が病身の切なさを余すところなく表現しており、それだけでなく、 この作品全体を支配している巨大なテーマになっている。


= 密室の如き籠るもの

_ こちらは短編だと魅力があまり生かされないような気がしてくるな。面白いし 怖いんだけど、ちょっと物足りない。 表題作は250ページくらいの中篇なので、そちらは雰囲気謎解きともに ボリュームがあって面白かった。


= 電氣人間の虞

_ やはり、ものすごくよくできていて、ミステリとしてだけ見た場合の 満足感はわざと抑えているという感じがする。

_ このトリックは過去にも何度か体験したもので、 それぞれにうまいこと処理しているなあと思わせる工夫があった。 この作品の処理のしかたもものすごかった。都市伝説とここまで マッチングできるものかと感動した。(読みきれておらずにねたばれ感想を見て そういうことだったのか、と感心したものも含む)

_ この人はミステリを小道具にした別の話を書きたいのかなあ?ミステリに対する 愛情はとてもありそうだし、実際ミステリだけとりだしてもとんでもなく よくできているので、ミステリに自信がないから言い訳に小道具扱いしているんだといった 中途半端さは感じない。この作品も (なんだか毎度ジャンル厨みたいで気がひけるが)ホラーとかファンタジーだと思って読んだら極めて満足度が高かったように思う。


= 他人を攻撃せずにはいられない人

_ タイトルに魅かれて借りた。10ヶ月待ちくらい? タイトルで示しているような人は身のまわりにも何人かいて、 行動原理としては、自分の能力に自信がない→他人のfaultを許せない、とか、 ストレス耐性がない→いっぺん殴らせてから反撃するという発想ができない、 とか、そんなところなんじゃないかな、と観察している。この本でも 似たような話が出ているので、まあそんなところなのかな、と思った。

_ 攻撃欲の強い人は相手の罪悪感を利用するという傾向があるという話は なるほどなと思った。 ひょっとしたら自分が悪いかもしれない、と薄々感じている人に対して 罪悪感を増幅させることができれば、 言っていることが正しい正しくないなんて問題外なんだろう。


2015/02/02 (Mon)

_ まだ月曜かー休みなしで仕事していると曜日の感覚はなくなるけど、まだ 月曜かーというようなうんざりした気分は健在なので そこも含めて感覚がなくなるべき


= TOEIC

_ 前回から+10点。Readingはまったく同じ点数で、Listeningが+10点。 Listeningは、それでも1年前に初めて受けたときより40点も低い。 納得いかないなあ1年前の方がListeningの能力が高かったとは思えない。 よくわからんけど初めて受けたときは偶然点数がよかっただけで、 今回と前回のが実際の実力相応の点数だったということなのかしら。

_ これ以上取り組むことができる内容なんてないよ、というわけではないし、 実際前回の結果を受けてやろうと思ったことの中で実際に多少なりとも 着手したのはdictationだけなので、もうちょっと取組みのための時間を 確保しましょうという話なのかなと思う。もうちょっと、聞きとりの能力が 上がればいろいろつながる気がするんだよな…ここ1年は通勤電車の中での リスニングをほとんどやっていないので、ミステリ読むのを少し控えて リスニングやる時間を増やすかな。

_ Readingについては新しい取組みはしていなかったので、まず点数落ちていなくて よかったというのが第一の感想。仕事関係で英語の文書は腐るほどあるので そっちを読む時間を毎日とろう…というのも前回の結果を受けて 取り組もうとしたことのひとつだ。


= Raspberry PI2

_ Cortex-A7になるらしい。NEONやらAARCH64やらで遊びたい!という欲求は満たされないが なかなかよいと思う。

_ またこれ用のWindows 10が無償で提供されるらしい。最近自宅では Windowsほとんど使ってないし、なんかこれが使いものになるのであれば それでいいじゃないかという気もしてくる。


= 群衆リドル Yの悲劇'93

_ 面白かったけど、素直に楽しめないものがあった。 歳とったせいかな。登場人物や舞台装置、展開がわかりやすくて、 つまり過去のミステリのオマージュに溢れていて、 これはコテコテというやつなのではないか?と思った。別にコテコテだったとして それが悪いわけではないけども、 とっつきの悪さは丸太町ルヴォワールより悪かった。

_ オマージュから構成されている、ということは内容の外側で公言されている わけなので、これを手がかりというか、潜在意識に沈めておいて読むのが 正しい楽しみかたなのかもしれない。


2015/02/06 (Fri)


= 早起き

_ 降る降ると言われていた雪も結局降らなかったようだ。 昨晩は気温が低く、今朝は気温が上がっているので霧がすごい。


2015/02/08 (Sun)


= 里親会

_ 人手が足りないということで行ってきた。ジョンは軽く運動させたほうがいいと思い 家から浅草の会場まで歩いた。着いたときにちょうど 自己紹介を始めるタイミングだったらしく、どうぞと言われたので 参加する犬の紹介をするのかと思い抱っこしていたジョンを持ちあげて ジョンですよろしくお願いしますと言って済ませて、他の人の発言を聞いていたところ どうやら自分(人間)の方の自己紹介をするのが正しかったらしく間抜けなことになっていた。

_ AMはお客さんがぜんぜん来なかった。が、テコにかなり関心を持っている人が 来てくれて、とてもよい感じだった。娘さんとテコの相性がとてもよさそうで、 テコが楽しそうに会場を走りまわっていたのに驚いた。

_ めし喰ってPMの部もひきつづき参加したんだが、ジョンはマナーベルト巻きなおすのも 嫌がるようになったので1時間足らずでリタイヤした。また歩いて家まで戻った。

_ 今回実際のところを目のあたりにして分かったんだが、里親会でジョンの里親を 見つけるのはまず無理だと思った。なにしろお客さんが目の前に来ると ジョンもこっちも緊張するし、いかに手を出させないように気をつけるかという ことしか考えられない。こんな状態でおすすめするのはとても難しい。 ジョンはできるだけ日常生活を見てもらって、安心できる場所でのんびり様子を 見てもらう…というくらいしかないのではないかなと思った。



= Detective Fiction Bookshelf

_ 今借りている本がひと段落したら英語のミステリでも読もうかな…と思ってProject Gutenbergを探してみたところ上記ページがヒットした。

_ 20年以上前に読んだことがあるという点を考えてまずはホームズかしら…


= ドゥルシネーアの休日

_ あまり意外という感じはなかった。「遠海事件」にも出てきた探偵役の人は 結局何だったのか?本作では明らかになっていないのでどうなることやら。


= 乾いた屍体は蛆も湧かない

_ ひねくれた作風というのはこの人のキャッチフレーズになっているらしい。 私が思うこの人のひねくれ具合というのは、ミステリ一本でも十分に面白いのに 敢えてミステリを小道具にして別の着地点を探るところにあるのではないかと 思っているが、そういうことでいいのだろうか…

_ この作品の事件の真相…は、さほど意外でもないのだけど、物語としての 真相は別にあって、あちこちにある違和感が解消される感覚は驚きでもあり 切なくもあった。


= 絶海ジェイル Kの悲劇'94

_ 前作よりは面白かったけど強い驚きにつながるというわけではなく、 まだ読みかたがよくわかっていない。

_ 伏せ字の意味がよくわからない。そのタイミングで読ませたくなかったという だけなんで、こういうのありなのか?と思った。


2015/02/10 (Tue)

_ ここ1ヶ月くらい空腹時に胃痛がある。自らの胃を攻撃している系かしら。 空腹の時間を減らしつつ暴飲暴食を控えるというのはなかなか難しいもんだが、 めし喰う量を減らして回数を増やせばいいのかしら。


= 迷ったら不採用

_ 最近は面接をする機会も増えているが、 採用面接ゲリラガイド (version_3.0) を読んで得た方針から基本的には変わっていない。 初めて読んだのはJoel on Softwareの書籍版だから…もう10年近く前のか。 「いい候補者を落とす方が、まずい候補者を採用するよりもずっとまし」というのは、寄生虫みたいなやつばかりに囲まれていると 身にしみて、実感として理解できると思う。 (そして8年後に逆方面からの衝撃を受けることになるのだが)


2015/02/12 (Thu)

_ 計画的な徹夜(深夜作業ともいう)でもダイレクトに心臓にダメージが 来ている感じがするな…動悸・息切れ・めまい、など。 最近走ってないから心肺能力の衰えが加速しているのだろう。

_ そして今日は強い怒りを覚えるエピソードがあって、頭がくらくらした。 カミナリオヤジが脳卒中になるみたいな感じでいただけないが、考えてみると そういう年頃になっているんだな。


2015/02/14 (Sat)

_ いろいろ限界に来つつある。


= インサート・コイン(ズ) / ナウ・ローディング

_ 面白かったんだけど、これは世代や時代を選ぶような気がする。私は 著者と同年代なので、ここで描かれているゲームと自分の関係などは 非常によくわかるし、経験ともよくマッチする。蘊蓄というか文化論的な 考察も非常によかった。とはいえ、もう少し後の時代になったらどうか、とか、 前後の世代だったらどうか、と考えると、ピントが外れたような感覚になるのでは ないかなあと想像している。

_ ドラクエ3最大の伏線の話は興味深いと思った。でも、 まあバランスでそうなったんじゃないの、という気がしないでもない。 同じものを使いまわすのをよしとしなかった、という話なのかもしれない。 それはそれとして提示されている話は面白かった。 ドラクエ3のRTA話はディープすぎてついてところどころ理解できないところがあった。 プログラミングを趣味とする身としてはTASとか全自動マリオに 魅かれてしまうところがあり、RTAはそれよりも少し興味の対象としては低くて、 さらにRPGのRTAは見るだけで 疲れそうでそもそも近付いたことがなかった。

_ SFC版DQ3 3時間切りの道のりというサイトでお勉強。 今は2時間40分切るような世界らしい。

_ クリアのスピードを競うということで言うと初めてそれを知ったのはXanaduのあれだな。 データブック Vol. 1に「電撃攻略作戦」といった表現で掲載されていたように思う。 ASTさんの無謀な実験は 「やりこみ」という視点からゲームを見ることになったきっかけかもしれない。 FFとかやっている人は他にもいろいろあるんだろうけど


= Excelスキルアップコレクション

_ なかなか凄い本だった。あまり利用されていないが便利な機能を集めたもの。 そんなの知ってるよ! というものばかりかと思いつつ読んだら知らないことばかりで 奥の深さというか業の深さというか、そういったことを思ったりした。 それはそれとして便利そう。一番感銘を受けたのは F9 で数式の部分評価ができるという話と、ジャンプ (CTRL + G) の「セル選択」メニューはいろいろ使い勝手がありそうという話。 あと細かいところでは CTRL + * で表選択ができるとか。


= 実践プログラミングDSL

_ "DSLs in Action" の和訳らしい。DSLで1冊の本になってしまう時代なのね。 取り組む気力なかったけどなかなか読みごたえがあった。 そして存在すら忘れていたがGroovyというのはこうやって読んでみると なかなか面白そうではないかと思った。


= 安楽椅子の探偵たち

_ 安楽椅子探偵ものの短編を集めた本らしい。 江神二郎の洞察で「九マイルは遠すぎる」の 話が出てきて興味を持ったので、収録されているこの本を借りた。

_ 安楽椅子探偵ものといえば、そういったジャンルの作品があると初めて知った 作品である「百日紅の下にて」が忘れられない。 復員して、獄門島に訪れる直前の金田一耕助が戦友の遺言に従って 立寄った先で、戦前に起こった事件を回想しつつ解決するというもの。


2015/02/15 (Sun)

_ 来なきゃ終わらんけど来たところでやらなければ終わらない。

_ 胃痛で目が覚めた。痛いままというのは放置したくないところだが…


= 亡霊ふたり

_ 屈折した青春小説…なのかな。このひとの描く「探偵」というのはいろんな 作品に顔を出しつつなかなか正体を現さないわけだけど、結局のところ何なの ということをいい加減知りたくなってきた気もする。


= Polyglot関係

_ 色んな言語を修得しましょうという関係の本を読んでみた。 あまり新しい知見を得たということはないんだけど、 未知の言語を複数同時に修得するのは相乗効果というよりは逆効果という結果に なりやすいらしい。今のところ関心はスペイン語に向かっているのでこのあたりから 着手するかな… と思った。


= 文学史関係

_ Polyglot関係の話の続きとして、 言語修得の動機として本を読みたいというのはありうる話かなあと思いいろいろ 借りたんだがどうもあまり期待通りの情報を得ることができなかった。

_ スペインの文学というと「ドン・キホーテ」が一番有名なのか。スペイン語の 文学という点では「百年の孤独」なんかもあるらしい。


2015/02/16 (Mon)

_ 自分は体調が悪いのかもしれないということに意識が行ったら途端に具合が 悪くなったような気がする。限界は脳が作るというのは本当だねえ(^^)と 思うが、別に日常的に限界に挑戦したいわけではない。


= 火神を盗め

_ 面白かった。悪い人もいい味出しているし、素人が幸運やいろんな人達の 思惑の中でなんとなく偉業を達成してしまう様子も、もちろん本人達の 努力もあるんだけど、それを超越したところで物事が動いているという 奥行きを感じさせるものがあった。


= 国境なき医師が行く

_ 思ったほど組織論とかの話がなくて、国境なき医師団に参加した著者の体験記という 色合いが濃かった。壮絶な環境なので、医療の発達した環境ならどうということも ないトラブルが死に直結するというのがすさまじいと思った。


= 料理と科学のおいしい出会い

_ 「分子調理」の成立ちや目指すところが書かれていて、 「分子調理」の知見を日常の調理に生かしましょうといった動機で書かれた本では ないようだ。そういう点では満足できなかったが、 著者のサイト (分子調理ラボ) はいろいろ面白そうだな。


2015/02/17 (Tue)

_ 病院行ってきた。胃カメラ予約は1ヶ月待ちらしい。すげえ。いずれにしろ予約した。 ピロリ菌の検査もしてくれるらしい。

_ 以前1回潰瘍になってるようだし (球部変形がある)、また出たんじゃないのという 趨勢らしい。よくある傾向として、満腹のときに痛くなるのは胃で、 空腹のときに痛くなるのは十二指腸らしい。

_ 胃酸をおさえる薬と胃粘膜を保護する薬が出た。後者は頭痛薬といっしょに よく処方されるあれだ。

_ とくに何を喰ってはいけないとかの指導はなかったが、胃腸にとって一番苛酷なのは アルコールなのでできれば控えるようにという話。あと暴飲暴食は控えましょうという ことも。

_ 診察終わってめし喰ってからコメダ珈琲店に寄ってみた。平日の17時前後なのに 順番待ちがあるとは… 5分足らずで入れたけど


2015/02/18 (Wed)

_ 0.5回休みとってみたが何もする気にならん

_ 久しぶりに金町に寄った。図書館で予約の本を受けとった。 中央図書館受け取りの本はこれが最後なので、金町に来る機会も減るかな…


2015/02/19 (Thu)

_ 長目に寝ているつもりだが全然楽にならないな。 これも「自分は体調が悪いかもしれない思考」のパワーだろうか

_ ただ睡眠時間は長かったものの、途中何度も起こされたような記憶が蘇えってきた。 つぼみが枕の上に乗ってきたり、 つぼみがオインキーズ (お菓子) 咥えてやってきたり、 つぼみが私の手をひっかいて注意を促そうとしたり、 いろいろしていたような気がする。


2015/02/21 (Sat)

_ 帰るタイミングをうかがっていたら障害が発生して終電を逃がす。 簡易ベッドで寝た。喉の痛みが… いろいろうまくいかないもんだな

_ 妻は今日から沖縄旅行らしい。

_ 処方された二種類の胃腸薬を飲むようになってから胃痛がほとんどなくなった。 ここまで痛めるような結果になったのはやはりここのところの忙しさと、あとは それにひきずられて乱れている食生活のせいだろう。 昼に喰って、そのまま10時間くらい何も喰わずに家に近くに戻ってきてから 何か食べる、という生活を続けているので、空腹→寝る前に満腹になるという とてもよくないパターンになっている。


= スペイン語

_ 英語と同様できるだけ金をかけずに済ませる方向で考えている。 4月にNHKのテレビとラジオの新しいシリーズが始まるだろうから、 そいつを消化しながらドキュメントを読む感じになるだろうか。

_ Project Gutenbergを見てみる。 Language Education (Bookshelf)から辿れる Pitman's Commercial Spanish Grammar (2nd ed.) by C. A. Toledanoは、 スペイン語文法を英語で解説しているのでいろいろ都合がよさそうだ。 A First Spanish Reader by Alfred Remy and Erwin W. RoesslerAn Elementary Spanish Reader by Earl Stanley Harrisonは、 初学者向けの読みものが集まっているようだ。 そのほかのスペイン語の本たち

_ Podcast関係は、 podcastsinspanish.orgというのがあった。Transcrptは有料会員にならないと見られない。 9 Great Spanish Podcasts Every Spanish Learner Should Listen Toなんてのもあった。


= 辞書環境

_ さすがに辞書は無料というわけにはいかないかな…と思いつつ 最近の辞書ひき環境ってどんな案配なんだろう?と思って調べてみた。 なお私は過去何度も辞書ひき環境を構築しているけど。 なんだか知らないうちに動かなくなっているという連続で、しまいに 使わなくなるという連続だ。

_ EPWINGやそのサブセットであるJIS X 4081の実装であるFreePWINGを使って… lookup.elやebviewで見る… というあたりの話は大きく変わっていないようだ。

_ いろいろリンク:

_ EPWING以外では PDIC鍋田辞書というのもあるようだ。



= 魔法瓶用洗剤

_ 中身は酸素系漂白剤とだいたい同じみたいだ。 小さい魔法瓶の中がだいぶ茶色くて 気になってきたので使ってみたところ元の輝きを取り戻した。すばらしい。 帰ったら真空タンブラーにも施してみようと思う。

_ ポット洗浄中なので触るなそして飲むな(意訳)というシールがついてきている。 ご丁寧な…



= ミミ子通院

_ 身体をしつこく痒がるので2週間に1回のペースで病院に来ている。 抗生物質でおさまる気配がないので再度ニキビダニとカビの検査をしてもらったところ、 ニキビダニが3個所中2個所で検出された。 コパンも患っていたアカラスだな。薬も同じものが出た。 副作用が脳に出やすいので、様子を見ながら少しずつ増量ということになるらしい。 たしかにコパンも何度か発作を起こしていた。


= 少女と傷とあっためミルク

_ いろいろ衝撃的な本だった。はるかぜちゃんはすごいなあ、と思うけど、 一方で寂しさ、空しさ、苛立ち、悲しさ、憐愍、畏怖など、 いろんな感情が生まれてきて、 そして自分の来し方をつくづく考えなおさせるというような作用を持った本。 それを狙った本なのか副作用なのかは分からない。

_ 性格は獲得されるものなんだなあというのが最も印象に残った。 文章全体が発する借り物っぽさ、AC (のCM) っぽさが半端なく、 これははるかぜちゃん自身の言葉なのか?と思ってしまう。 まだ自分に向けられるものは優しさばかりだと錯覚していてもいい年頃なのに、 こういう文章が自然と編まれるというのは、境遇・環境がそうさせているという ことなんだろうと思う。

_ これははるかぜちゃん自身の言葉なのか?という問に対して、 本人はたぶんそうだと言うだろうし、実際何かを飾った言葉でもないんだろう。 自身の性質に基づく言葉、習慣から導かれた言葉、 境遇に強いられた言葉、など、は、自分の中ではあんまり区別がつかないものだ、 という当たり前だけど気付きづらいことを今更にように気付かされた。 「性格は獲得されるもの」というのはそういう感想から得た心境による。

_ 文章は達者だと思う。 はるかぜちゃんという子を初めて知った いじめている君へというやつはもう3年近く前の文章で、 思っていることをきちんと文章にするだけでなく、相手の心に響くように書くことができるという能力はたいしたものだし、 真似できるものではないだろう。

_ 先に獲得することのむずかしさ。というのも同時に考えた。 有利なこと、不利なことがあるんだろうな。松本人志が 「生えてからが勝負」(意訳) といったことを書いていたけど。

_ 衆人監視の下、不特定多数からこれだけ悪意を向けられるような生活を 送らなければいけない人、というのは有史以来初めて出現したのではないかと思う。 とても想像がつかない壮絶な世界だ。 はるかぜちゃんに向けられている悪意というのは いわゆる「心ない言葉」というやつだと思う。でも、過去の「心ない言葉」には ここまでの臨場感はなかったはずで、それが今となっては 鮮度を保ちつつ増植を繰返す悪意というやつに晒されなければいけないことがある ということで、幼少期の自身の言動を考えると、昔は大らかでよかった…と思わざるを得ない。

_ はるかぜちゃんがどうこうということではなく、はるかぜちゃんに絡んでいるような 人達の言動が気持悪すぎて見たくないという気持が強い。Twitterはそういう 悪意というべきなのか無邪気さというべきなのか、そういうもので溢れているので 気持悪くて近づきたくないと思っているので、それに正対して 怒ったり怖がったり傷ついたり何らかの境地に達したりしているはるかぜちゃんを 見ていると、借り物っぽさとかそんなのはかえってこの獲得された 逞しさをひきたてるものでしかないのだろうか、と思ったりもする。

_ はるかぜちゃんの言っていることは首肯できることがほとんどだし、 それでも一方で、はるかぜちゃんのような年頃の子がそのようなことを 言うことに苦々しさや寂しさを覚えたりする。

_ 仮に人生やりなおすことがあってもこういう生きかたは 絶対にできないし、自分が若い頃にこういう世界じゃなくて本当によかったと 思ってしまう。痛さの地産地消という言葉が思い浮かんだが、 若い頃にあった痛さがワールドワイドに永遠に残る世界で若さを生きるという ことを想像するだけで、はるかぜちゃん、なんて軽々しくちゃん付けで 呼んでいいのだろうか、という畏怖を感じるのも確かだ。

_ それはそれとして鳥(インコ?)を肩と頭にのっけてるはるかぜちゃんは可愛らしかった。


= 出口さん本

_ ライフネット生命社長の出口治明氏の本を何冊か読んだ。CMにも出てくるし、 DPZの記事にもたまに出てくる。 たとえばハトが選んだ生命保険に入る似合わない服保険を作るとしたら納豆を10万回混ぜてみるなど。

_ 出口さんは、定年間際まで日本生命にいて、そこからライフネット生命を 立ち上げたらしい。何冊か読んだけど、特別エキセントリックなことを 書いているわけではない。

_ 「困ったら、ギャーッと叫ぶ」というのはいいな。 困ったことがあっても耐え忍ぶ人が身のまわりに多くて、 生命維持に危機を及ぼすレベルといったような、もはや声を出さないで いられないようにならないと声を出さないというようなことが繰返し 起こっているので、 こういう価値観は大事だと思った。


= だから日本はズレている

_ 希望難民ご一行様の著者の本。 最近はコメンテータとしてテレビに出ているようで、 知らないうちにエキセントリックな言動をする文化人枠として 活動しているのを見て驚いた。

_ この本では、「おじさん」が作り出している空回りした世界と若者の 噛み合わない構図を描き出している、と思うんだけど、 前著で感じた「『若者』の立場で喋る危うさ」はより強くなった。

_ この本における「おじさん」には明確な定義があって、 「いくつかの幸運が重なり、既得権益に仲間入りすることができ、その恩恵を疑うことなく毎日を過ごしている人のこと」を指すらしい。 「人は、今いる場所を疑わなくなった瞬間に誰もが『おじさん』になる。」というのは なるほどなと思うんだけど、 若者とそうでない者の間には若者が思うような断絶はなく、 気付いたら若者ではなくなっており、かといって、ここで言う「おじさん」でもない 人がとるべき道がどこにあるのか?ということを示しているようには見えない。

_ 世界に不平を言うだけで処方箋を示さないのは若者の特権なのかもしれないし、 どうしてそうなっているのか?という分析を示すのは社会学者であり若者の代弁者である 著者の置かれた立場なんだろうけど、 若者でなくなったときにどうなるのか?ということは若者のうちにしか 考えられないのではないだろうか。このあたりに一貫して違和感がある。 今の若者が置かれている状況は、昔よりもずっと苛酷で、 自動的に「おじさん」になれたような時代は過ぎてしまった、 というような怨み節なのかもしれない。そうなのかもしれないが、 実際のところそのあたりがどうなっているのかは、あまりよく分かっていない。

_ 目の前に広がっている世界に対する違和感を表明する、というアプローチで 思い出すのはナンシー関で、あの人は テレビを見て思ったことを文章にすることを芸の域まで高めた人だと思っている。 小田嶋隆が跡をついだような宣言をして本を出したのには違和感があったけど、 その小田嶋隆本人にしても社会に対する違和感を文章にするという点では 達人だと思っている。彼等に共通して言えるのは、 違和感を正確に表現して、時には読者自身が自覚していない違和感まで 「言われてみれば確かに…」と浮かび立たせる能力を有していることだろう。

_ そういったような読み方をこの本に対してするのが正しいのか、期待通りなのかは 分からないけど。


2015/02/22 (Sun)

_ 会社に行こうとしたが体調悪いので見送った。


= Nim

_ Cのかわり、に、使えそうな言語がまたひとつ。とてもよくできていると思うので 興味がある。


= 熱血!アセンブラ入門

_ 面白かった。まえがきにある通り、 それ自身を知りたいから、ということが動機になっているので、 万人に通用するのかは分からないけど、 未知のアセンブラに対する取組みのとっかかりの方法としては非常に勉強になった。 一貫したアプローチで複数のアーキテクチャの説明をしていて、 違いや共通部分の考察をして、ととても勉強になった。

_ そしてGDBにシミュレータが組込まれているということは知らなかった。 そんな便利なものがあったとは…。


_ 最近の開発環境は画面が広いので横80文字とか平気で超えてしまって、 なかなかその事実を省みる暇もないわけだけど、いざemacs -nwとかで見ようと 思うと著しく見づらい。しょうがないので別のエディタで見てみるか…と思ったところ、 (1) Shift-JIS が理解できて、 (2) SCIM が使える、というたった2つの条件を満たすエディタが一つも見つからなかった。 Atom入れて駄目で (1は問題ないが2がダメ)、 NetBeansやIntelliJ IDEAやMonoDevelop試して駄目で (いずれも1がだめだった。なんか方法ある気もするけど)、 eclipseに至っては起動しなくなっていた。 しょうがないのでemacsを入れなおして-nwじゃない環境で起動させてようやく解決。


2015/02/25 (Wed)

_ ここのところ寒さがあまりきつくない。もう春なのか?それはうれしい。 そしてジョンの換毛が始まったようだ。

_ 今日は休みをとってみた。本当は休んでいる場合ではないのだが、 休んでいる場合とはつまりどういう場合なのか?という難しい問いを発して、 よくわからないので、まあ疲れてるし休むか、ということになった。

_ 妻を見送ってまた犬たちと横になり、気付いたら14時前だった。 どうやら大層疲れているらしい。そしてめし喰って犬たちの散歩行ったらもう 夜だった。ミミ子の目の汚れをとろうと格闘(を、ミミ子と)した。 濡れタオル(本当は蒸しタオルなんだが即座に冷えた)をあててふやかして、 全体の1/3ほどはとれたんだけど、やはり忍耐の限界らしく怒り始めたので あきらめた。毎日拭いてあげれば多少は違うのだろうか…

_ ジョンはだいぶふくよかになってしまった。身のこなしはあいかわらず軽快だけど、 それでも腰〜尻にかけてのどっしり具合がすごい。運動不足だろう。 今年に入ってまだ一度も走ってないからな。普通に30分くらい歩くと 夜はだいぶ大人しいので、以前の化物のような体力はないらしい。 最近は横倒れになったまま寝ていることが多い。ちょっと物音がするとすぐに起きて しまうけど、それでもここまで油断した格好を見せるようになったというのは 大きな進歩だなあと思った。ハーネスも余裕でつけられる日が来るのかな? むずかしいか




Zinnia (zinnia@risky-safety.org)
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