_ 残業時間多めなので1回休み。
_ 面白かった。
_ 「塔の解説」つきの文庫版。新しい文庫版には入っていないらしい。 この解説がついた動機はよくわかるがあんまり心地のよいものではないな。
_ 「わたし」の性別については、 ふつうに読めば性別を特定できるような記述を避けているようにしか見えないし、 むしろ分かりやすいくらいなのでそれが真相なわけがないだろうなあと警戒しつつ 読み進めていたが、最終的にはだいたい作者の目論見通りに騙された。
_ 塔に上がった「男」がどっちなのか? は明確に書いていない。 ここで悩んでいる人はほとんどいないようなので自明なのだろう。 私は読解力がないせいか自明だとは思えない。 自覚があれば依頼なんてしないだろう、というくらいか。 そもそも自明であれば隠す必要もないだろうし…
_ 月の記述については、なんかあるだろうとは勿論思うだろう。 「見取図」があれば方角のことを気にするのも当然だろうし、実際に「北」を示すマークがないのに違和感を覚えたりした。 とはいえ、注意深く分析したとして分かったのか?と言われたら勿論分からないんだろう。 なんかあるだろうとは多くの人が思うだろうし、それでも「塔の解説」を書かなきゃ いけないくらい誰も気付かなかったんだろうからな。
_ リピートの元ねたになった作品らしい。 ミステリではなくSFなんだろう。とてもよかった。 最初の100ページくらいは多少退屈な印象を受けていたが、 単に繰返すだけでなく、繰返すたびに様子が変わってきたり 条件が変わってきたり、新たな苦悩が生まれてくる 様子を見てどんどんひきこまれていった。
_ 志ん生の長女の回想録。 母、父志ん生、弟が馬生、志ん朝と落語の名人たちとの思い出が 暖かい物腰で語られていてとてもよかった。
_ 業平橋の「なめくじ長屋」は今はもちろんない。 それ行け!「落語探偵団」を見ると、 ジョナサンの通りを狭んだ向かいのところだったらしい。
_ 志ん生の自伝。 この破天荒さ確かにそれだけで本になるな… 思わず引くくらい無茶苦茶だな。 「三人噺」では長女の視点から見た志ん生のことが書かれているが、 この本で描かれて志ん生像のほうが数段滅茶苦茶だ。 たしかに「三人噺」には長女が生まれる前の志ん生のことはほとんど 書かれていないし、娘の遠慮があったのかもしれないが、それ以上に 志ん生は自分のことを赤裸裸に語っているというほうがでかいんだろう。
_ 先日読んだ本の解説の人が 編者になっている。あの解説には目が点になったわけで、この本でも 導入や解説でいろいろと文章が出ているが、そういう先入観があるせいか やはり期待を裏切らない支離滅裂ぶりだと思った。
_ 序文でなぜ志ん朝をとりあげることにしたのか、ということを書いている。 いくつかの条件に合致するのは志ん朝だった、ということらしい。 それとタイトルで言っていることの辻褄が合ってないとは思わなかったのだろうか…
_ ともあれ、中身はよかった。現職の落語家たちから見た志ん朝の凄さというものが いろいろと出てきて面白かった。
_ 中野翠という人の本は読んだことがないんだが、志ん朝の文七元結から落語に 目覚めて、文楽、志ん生、馬生、志ん朝と聞いてゆく様子は 落語の世界に入り始めている自分に重なってとてもよくわかった。
_ 休みだ! 桜は先週あたりから花が開きはじめてだいぶよい具合だが、 一昨日から風雨がひどいのであんまり長もちしなそうだな。
_ 妙に読み口が軽くて2時間ほどで読み終えた。 前作を読んだのは3年前か。細かいことはだいぶ 忘れている。 前作の設定や結末などが下敷きになっているので前作を読んでから読んだほうが よいと思う。
_ メインの「設定」については仕掛けがあるだろうなと予想していたが 予想通りそうなった。叙述トリックを見抜いてそうなったわけではないので 話が分かりやすいというべきなのかそうでもないのか…
_ ラストの「事実」は…前作の内容とあわせるとなにか びっくりする要素があるんだっけ?と思った。記憶が薄れてしまったので よくわからない。単に続編を匂わせる前振り?
_ 私は興味を持つまでは最低限の情報すら持ち合わせないという性向があるので、 米朝さんのこともまったく知らないような有様だった。 落語を聴き始めて、一番しっくり来たのが志ん朝さん米朝さんとだった。
_ 関西ではラジオやテレビタレントとしても功績をたくさん残した人らしい。 「てるてる家族」にも出ていたのか。覚えてないな…
_ これはすごい本だ。「旗・旗指物」で150ページ近くを費していたり、 武器防具の説明やら防具の着用方法やら、合戦にまつわる要素で始終している。
_ 歴史の本だな… 最近分かってきた事実を織り交ぜているところが「時代考証で見る!」なんだろう。
_ テレビ番組の時代考証をしている人なので、時代考証の話だけでなく、 ドラマではこうした、といった話も出ていて面白い。
_ 指を怪我したのでただでさえ打ちづらいVAIOのキーボードがさらに打ちづらくなった。
_ 落語は今でも活発に活動しているので寄席に行って生で見ましょうという話。 私自身は今生きている落語家の 話を聴きたいという気持がほとんどなくて、物故者や引退した人達の落語を聴くだけで 手一杯だし十分満足しているような状態だが、 なにしろ今生きている落語家を見ることができるのは 生きているときだけなのだから、見られるうちに見ておけというのはもちろん 正しいんだろう。
_ 糸井重里の本だったか、 オーディオマニアが音響を設計するにあたり、つきつめてゆくと邪魔になるのは 「聞いている自分の身体」だという話が出ていてとても印象的だったのだが、 一方で私自身にはライブに対する欲求というものがほとんどない。 音楽でもお笑いでも、それを見たり聞いたりすることはもちろん好きだけど、 それが発生している場所に自分がいたいという欲求がない。むしろそこに いたくない気持の方が強い。気詰まりだ、というのが一番適切な表現なのかな。
_ というわけであまり寄席に足を運んで聴きたいという欲求はないのだが、 一方で、志ん朝さんが亡くなったのは2002年、米朝さんが一線を退いたのも 同時期。談志に至ってはつい最近のことだ。2002年と言えば 私は27歳なわけだから、その頃には自我も形成されているわけで(……)その気さえあれば もっと積極的な接しかたもあったはずだと思うし、それを惜しむ気持が 芽生えだしているのも事実だ。 したがって、生きているうちにどんどん聴こうという主張については正しいし 説得力もあると思った。
_ それはそれとして、この人とは感覚があんまり合わないなと思った。 談志に心酔している様子もさることながら、「井戸の茶碗」が 「頑固な偽善者達の意地の張り合い」に見えるそうで、 ここで「偽善者」という言葉が出てくるか、何千と高座に接してそれかと思った。
_ そうそう「空気感」という単語が出てくるのも。私はこの空虚な語感の単語が 大嫌いで、受け狙い以外で使うことはないので、 普通に使っている人とは感覚が合わないなと思うのだった。
_ 指が満足に使えないのでかわりに本を読んだ。5時間くらいかかってしまった。
_ 獄門島のテイストを感じてなつかしかったりもしたが、 うーん後味が悪いなこれ。
_ 人類を裏切るとか不特定多数の人を苦しめるとかの後味の悪さは 娯楽としてあんまり気にならない方なんだけど、こういうのは苦手だった。 特に女性に関して、 可哀想、可愛い、優しい、といった好印象を裏切られるのはどうも辛い。
_ 後期クィーン的問題というのがあるらしい。 そちらの処理は…疑えばきりがないし、書かれていないことを補うことができないのであれば外側から縛りをつけるしかないんじゃないの? などと思ってしまい論理を楽しむことができないので辛いものがあった。
_ 解決してもまだ残る謎、たとえば岩倉との「疑惑の二時間」なんてのがあって、 一方で「夢中だった」という、さらっと流せない科白もあったり、 犯人が語っている形以外の可能性も残しているわけで、なんだか途方もない話だ。
_ 横溝テイストといえば、一部「病院坂」の雰囲気も感じたな。あれよりも悪意は強いけど…
_ 体調がすぐれない。指はすっかりよくなった。
_ 面白かったけどややこしすぎた…。「真相」が語られている部分でも 頭がこんがらがって何の話だったっけ?と思ってしまうようなややこしさがあり、 そのせいで驚き成分が抑制されてしまったように思う。 私の能力不足が原因なのだろうけども。
_ 人格転移を思わせるSFチックな設定をきちんとミステリの枠組で取り扱っている 様子に好感を持った。
_ 柳家花緑は5代目小さんの孫。小さんといえば永谷園のCMで見たなあというのと、 談志や圓楽と衝突したという知識(?)しかない。
_ 落語家が噺をどう覚えていってどう整理しているのかといったことを赤裸裸に 記録していてとても興味深かった。
_ 一方で○○さんは××と言った、きっと△△だろう、といった描写がいくつかあって、 読んでいるこっちとしては××と言っている様子を思い浮かべてその意味するところを 想像した結果と、花緑の言う△△がまったく一致しないといった 経験が一度ならずあった。 得な性格なのか、育ちの良さがそうさせるのか…
_ よく寝た。
_ 冒頭こそ落語というのはこういうものなんだという説明が分かりやすくてよいなあと 思っていたが、その後はこれはいい、これはダメ、という談志の価値観の話や、 悪口、愚痴、自慢に始終していてどうにも。面白かったけど。
_ この本は談志が30になる前に書かれたものらしい。そう考えると印象も 変わるな。こういう本を書くというのは自信と自負のあらわれだろうし、 30前にこれだけの問題意識を持って落語に取り組んでいるというのはすごいことだと思う。
_ 麻耶雄嵩のデビュー作らしい。面白かったし、置いてけぼりにされた 感じもしないけど…この「真相」は自力で気付くことができるのだろうか?
_ 国内外のミステリを読み慣れた人間じゃないとついてゆけないねたもあるようだが、 まあなんとかなった。全体的な流れは「黒死館殺人事件」の パロディになっているらしい。全体を流れる衒学趣味なテイストは ここから来ているのか。なお私は「黒死館殺人事件」は 10ページほどで挫折したので実際のところは よく分かっていない。
_ 「私」の存在感がでかいし、教養もありそうだし、登場人物とのやりとりも あんまりワトソンぽくないので、そこに何かあるだろうとは当然思うだろう。 出てくる探偵が自信満々に失敗する様子や、彼等とは無関係なところで真相が あきらかになるあたりはなかなか新鮮だった。 「メルカトル鮎最後の事件」という人を喰ったサブタイトルはどうなんだろう? なんか続編があるみたいなのでどういう扱いになっているのかは気になる。
_ 暗号技術関係の製品をとりあつかっており、 他の人間にレクチャをするために知識を更新しようと思って借りた。わかりやすい。
_ 「ほんとうに安全?」という点では、「○○という前提の上で」 安全ということになることは読む前に分かっていたわけだが。 量子コンピュータが実用になると素因数分解が多項式時間で解けるようになるので RSA暗号とかはもう安全じゃなくなるらしい。 その割には世の中が焦ってる感じがしないのは、 実用化はまだまだ先だからということなんだろうけど、どのくらい未来の 話なんだろう。
_ shinhさんが以前書いてたスライドでは15 = 3 * 5 みたいなレベルだと書かれていたように記憶しているんだけど、 1kbytesのコアメモリが数百万という時代(適当)が気付いたら…という ような世界の話であればもうちょっと焦ってもいい気がするので、 そういう次元ではないんだろう…
_ もうちょっと枝雀の捉えかたとか、好き嫌い得意不得意が書かれているといいなと 思ったんだけどこのボリュームで60も噺を扱っているのであまり濃い感じはしない。 たとえば「崇徳院」で「割れても末に買わんとぞ思う」をやらない理由なんかは 知りたかったんだけど。
_ 素の真面目な性格がそのまま出ているせいか、分かりやすいという点では抜群だが、 すばらしく面白いというわけではない。 ただ、弟子(べかこ)の話や、自身の病気(うつ病)のことが書かれていたりなので、 今となっては貴重な記述なんだろう。
_ 枝雀は談志とは違った意味で好きと嫌いが同居している。とんでもなくうまい人だと 思うし面白いんだけど、一方でところどころ鼻について冷めてしまう瞬間があったりする。 それに加えて、彼の最期を知っているというのもあって、心から楽しめないものがあるという気持を否定できない。
_ 志ん生の息子、志ん朝の兄である十代目金原亭馬生の没後に故人を偲んで 対談をしたり寄稿したりというものを集めたらしい。
_ 金原亭馬生は、まだ少ししか聞いたことがなくて(そもそもCDがあんまり見当たらない)、 「今戸の狐」なんかはあまりピンと来なかったというか、志ん朝のがよすぎて それと比べると…という感じがしたけど、「目黒のさんま」を聞いたところ 抑制の利いた落ち着いた雰囲気がなかなかいいのかな、と思ったりした程度。
_ 馬生の死を知った直後の編者が談志の高座で馬生について語っているところを 記述したところと、それをもとに談志に直接インタビューしたところが一番 印象に残った。
_ 立川談之助というと三遊亭円丈と並んでポプコムで連載していた落語家という 印象しかない。 談志の弟子だということすら知らなかった。 ポプコム連載当時は二つ目だった(円丈は真打)のだが、この本によると 真打になれと談志に言われて断わりつづけていた時期のようだ。 上納金が倍増するだけで特段のメリットがないという話らしい…
_ 談志の参議院議員時代に私設秘書の立場から見た談志、 落語協会分裂騒動、落語立川流立ち上げの話などで、 談志の側から見た内幕が赤裸裸に語られている。 落語三遊協会立ち上げに深く関与しておきながら土壇場で手を引いた 真相も書かれている (Wikipediaにも載ってるが)。 それと並行で、談之助自身が談志に入門するようになった経緯や、 談志の横暴な振舞いなどが描かれており、やっぱりこいつ最低だなと 素で腹が立ったりした。
_ 終盤は談志が立川流を立ち上げた後の話。 正直なところ、いくら談志没後に出版したものとはいえ 追悼本の域を出ないものだろうと高を括っていたのだが、ここに来て 一気に雰囲気が変わって凄味を帯びてきた。立川流になってからの 談志の芸について「止まった」「はっきり言ってしまえば落ちた」と断言している。 これにはびっくりした。
_ 先日読んだ本では、歳を重ねるにつれて 神がかった落語を見せるようになったと書かれており、談志が好きな人には そう映るんだろうなあと思っていたし、談志自身も60を超えてからの 自身の落語について新しいステージに至ったような意味の述懐をしているのを 他のインタビューで読んだことがあるので、そういうもんなんだろうと 思っていたが、談之助は全盛期の談志 (紀伊国屋ホール時代の談志ひとり会会の頃を 想定しているらしい。巻末の年表によると談志が30前後の頃らしい) と比べて はっきりと衰えていると書いているし、 立川流での談志を「お山の大将」「裸の王様」とまで書いているのがすごい。
_ そして志ん朝の存在と死がいかにでかかったのかということも。 いかに止まった/落ちたとはいえ談志の芸は最高峰のままで、志ん朝の死後は 比べるべき者がいなくなってしまった、というふうに談之助には映っているらしい。
_ なお、「美少女ゼミナール」(談之助のポプコムの連載)でよく出てきた 「レーニン」というのが馳星周のことだとこの本で知った。 Wizの小説を書いていたというのは聞いたことがあったけど…。 イボンヌ木村と同系統だったのか…
_ 毎回似たような書き出しで気がひけるが体調が思わしくない。
_ 妻が一目惚れした物件があるとかで引っ越しが一気に現実味を帯びてきた。 私の目から見るといくら巨大とはいえワンルームのうれしさというのがまったく ピンと来ない。空調の効率は悪そうだし、今でさえジョンを閉じこめておくために いろいろ部屋割りを工夫しているのに、ワンルームでどうする気なのかも分からない。 間仕切りするとなればまた費用がかかるし。
_ などと思うのだが、妻の通勤が大幅に楽になるのはたしかにでかいだろう。 また、私はどっちにしても費用面(イニシャル・ランニング)で折り合いがついて、 自分のスペース(3〜4畳くらい) があればそれ以上のこだわりはほとんどなく、あとは 周囲の環境がどうかという程度の関心なので、 妻がいいというならそれでいいんだろうとは思う。
_ 今住んでるところはかなり気に入っている。気に入ったところを挙げてみると:
_ 妻が気になっている物件は蔵前駅からえらい近くて、私としても通勤の手間はほとんど変わらない上に、 東京事務所への出勤がえらく楽になる。 押上に住んでいた頃に利用していた電車を使えば乗換が不要だし、家の周辺の設備も充実している。
_ 調べてみたところ、図書館に関しては今の環境は相当恵まれているらしい。 そもそも台東区の図書館(とそれに準ずる施設)は20時には終わってしまうらしいので、 平日の受け取りはほとんど無理ではないかと思う。 Webの使い勝手も葛飾区のほうがよいと感じる。まあこのあたりは 慣れなのかもしれないが… 台東区と葛飾区は隣接していないので、台東区に引っ越すと 葛飾区の図書館は利用できなくなるようだ。
_ 散歩・ジョギングはどうしたもんかな。隅田川が近いけどサイクルロードは 途切れがちだし、荒川や江戸川のように河川敷でスポーツしている印象はない (むしろホームレスが多いという印象)。 数km離れているが浅草や上野公園がある。 バスは南千住、神田、大塚、錦糸町、東京(八重洲口)に向けたものがある。 犬の病院は青砥なので電車なら1本で行ける。 つぼみは電車があまり好きではないので悩むところだけど、バスで辿りつくのは けっこう大変そう。南千住行きで東武浅草まで行って、 そこから浅草寿町まで歩いて金町行き、になるのかな。
_ 錦糸町にはバスで行ける。歩いても4km程度なので自転車圏内だ。 そう考えると立地条件としてはとてもよいな。いつか押上〜業平周辺に 戻ってきたいなと考えていたので、蔵前ならその欲求をかなりの程度満たすことができる。 徒歩圏内という点では、田原町(銀座線)、浅草橋(浅草線、JR線)なども。 今までの生活でほとんど利用してこなかったけど蔵前は大江戸線も走っている。
_ まあ間仕切りは何もそのための設備(パーティションだとか)じゃなきゃいけない ということもないんだろうし、家具の配置を工夫すればそれなりなのかもしれない。 整理整頓が下手な夫婦としてはだだっ広い部屋というのはよいことなのか 悪いことなのかはよく分からない。
_ その後、内見をしてきた妻がいろいろ思ったのと違うのでやっぱなしという 連絡が。思ったより圧倒的に狭かったらしい。
_ まあ引っ越しの気運はあいかわらずあるようだし、 蔵前周辺は気に入ったそうなので、あのあたりでひきつづき探すことになるんだろう。
_ なんだか体調悪いなあ。節々の痛みと頭痛眼痛。ユンケル飲んで積極的に 休養とりつつ会社に来ているので小康状態だ。
_ ワンクリックでアップグレードできるので、この忙しい時期によせばいいのに 押してしまった結果起動しなくなった。そこまですごいことが起きるとは 予想していなかったので馬鹿なことをしたものだと思った。
_ 症状としては どうやらgrubがうまく起動しないらしく、grub rescueなるものが起動してしまう。 「symbol 'grub_term_highlight_color' not found」らしい。 手動でnormal.modをロードしようとしたところ、同じエラーになったのでどうも モジュールのリンクがうまくできないらしい。 Ubuntuのバグトラッキングにも上っていた。 画面つきで紹介しているblog。
_ とりあえずUSBメモリでブートしてboot-repairでもしてみるかなと 思って準備したところ、そもそもUSBメモリからブートしてくれない。 F11を連打してもだめだし、F2連打してBIOSメニューを上げようとしてもだめで、 grub rescueになってしまう。
_ おやおや、これは詰んだかな…と思いながら、ASSISTボタンがあるのを思い出したので そちらのメニューからUSBメモリブートを試みたところ、なぜかHDD側のgrubが 普通に起動を始めて、以後USBメモリなしでも起動するようになった。
_ なぜだか わからないが、 これは よろこぶべきことだ。と、イースの神官のような 無能ぶりを発揮して気にしないことにする。 なおこの無能な言いまわしが私は好きだったのだが、 「イースの本 ファクトの章」で検索してみると最近は 「何故、止まったのか、今はまだ、知るよしもない。だが、これは喜ぶべきことだ。イースから災いが消えたことに違いはないのだから。」という文言に変わっているようだ。 分からんことには違いないではないかと思うので昔の言いまわしを支持しておこう。 昔の言いまわしは、たとえばサルモン神宮外苑〜「イース・オリジナル〜『イース Ancient Ys Vanished Omen』」2で見ることができる。
_ ともあれUbuntu 14.04にアップできた。気付いた点など:
_ …DashホームはSuperボタンじゃなくて渦巻き的なアイコン経由で起動するとだいじょうぶらしい。ライフハックですね(うるせえ)
_ 体調はあいかわらず悪い。眠りが浅いせいもあるのかもしれないが…
_ フリーじゃなくなるというアナウンスが来たのが4/9。 30日以内に有料会員になってね、ということらしい。 FAQ。 zinnia.dyndns.org を登録していたがさてどうしたものか…
_ zinnia.dyndns.org はサーバとしての機能はほとんど死んでいるし、 そういう用途ならrisky-safety.orgなり別のホスティングサービスなりを 使えばいいので、publicなサービスとしてのzinnia.dyndns.orgは畳んでもいいのかなあという気が少しする。
_ そうなると、外から家の資源にアクセスするための足がかりとしての 役割しかないわけで、それなら工夫次第だし、年額払ってまでやることではないかな…という気もする。
_ とはいえここでアカウントを失ったらおそらく二度とzinnia.dyndns.orgという名前を取り戻すことは不可能だろう。 年額$25なので余計なことを考えずに金で解決するという手もある。
_ あと1週間くらい余裕があるのでもう少し悩んでみる。
_ 川柳つくしの自伝と先輩落語家と対談したものをまとめたもの。 この本が出た後、去年真打になったらしい。
_ 談之助の本でも感じたが、新作落語にとって円丈の存在はでかいんだな。 まったく知らなかった。そして、それこそ「円丈のドラゴンスレイヤー」で よく出てきた弟子の青年「にいがた」が、貫禄のあるおっさんとして対談していて 驚いた。今は白鳥というらしい。志ん朝に「上下」を教わったりといった エピソードも出てきている。
_ 米朝が落語という芸について詳しく書いていてとても分かりやすかった。 ポプラ社から出ている本なので、どうも小中学生向けらしい。
_ これはすごかった。動揺とか緊張とか罪悪感とか後悔とか、いろんな感情が 後に残った。ここまで強烈な感情を残す経験は初めてだ。 麻耶雄嵩の作品の中では「蛍」を超えて一番好きになった。
_ 相当に突き放される作品らしいと聞いていたので読もうかどうか悩んでいたが、 ミステリ&SF感想に 上がっていたので読む決心がついたような感じ。
_ 実際に読んでみるとたしかに多くの謎が残ってわけがわからなかった。 すぐに「ネタバレ感想」に走ってしまったが、こうして見てみると、 本の中に手がかりが全部示されていて、よく考えると唯一の結論に至ることが できるという期待をきちんと満たしていることに気付いた。 ようやく探し求めていた本に出会えたのに、もったいないことをした。
_ せめて「うゆうさん」には気付いてしかるべきだったと思う。初めてやられた 手口というわけではないはずだし、なんとなく口調が目立つ場面とそうでもない 場面があるなあという程度の感覚はあったのに。しかも、読み終わってから 「ミステリ&SF感想」の「ネタバレ感想」を読んで初めて気付いたので よりなさけない。
_ いろいろ見てまわったけど、やはり 「ミステリ&SF感想」の「ネタバレ感想」が一番しっくり来た。 とはいえまだ分からないところがあって、
_ そして後味の悪さがすさまじい。「選んだ」と書いてあるんだから選んでそうなったんだろう。
_ 解説の 「烏有の受ける試練がおそろしいのは、最後の最後で、『試練』ということの意味が崩壊させられるからである。」というのがとても適切にこの後味の悪さを表していると思う。 「作中人物を突き放す」というのも。もっとも後者はこの作者の作品ではよく見る様子だが。
_ 面白かったけど深い満足には至らなかった。
_ 以下ねたばれ注意。あと、「仮面舞踏会」(横溝正史)のねたばれも含むので注意。 (飛ばす)
_ やっぱり私は叙述トリックがメイントリックになっているものは どうも肌に合わないらしい。書くべきことを分散して書いておいて 忘れた/気付かないことを目指しているだけじゃないかという気持になってしまう。
_ 色の話はさすがに気付くだろう。兄弟の話は、 初出の段階で兄弟だとは思わなかったが、ああやっぱり兄弟だったのか… といったような案配で騙された。なんとなく違和感があったし、読み直してみると 年令差のところで仕掛があった。
_ 色の話は、仮面舞踏会でも違和感を覚えていたけど、 そういうふうに見えることはないだろう。気付きづらいということはあるだろうが、 気付きようがないなんてことはないはずだと思った。
_ 「痾」というタイトルにはちゃんと意味があるそうだが何を指しているのか 分からなかった。
_ 思い描いた形がそのまま真相だったので特段の意外性は感じなかった。 「夏と冬の奏鳴曲」の直接の続編なのだが、どちらかというと 烏有がひたすら混乱してひどい目にあった上にメルカトルから後継者に指定されるという話に見える。
_ サブタイトル「成り立ちから学ぶプログラミング作法」の通り、 その機能はなぜあるのか?という切口からプログラム言語のことを解説している。 ひらしょーさんの本とは正反対のアプローチとも言える。
_ こういう内容は蘊蓄として語りがちであるけど、きちんと読めるのは 著者の技術的な確かさが背景にあるんだろうなあと想像できる。
_ Joel本。流し読みをしてしまったのであまり印象に残っていない。
_ 最後にやったのが10年前だと気付いておそろしくなった。
_ referer経由で見つけたblog → DEATH BRINGER X68K。 X68K版の印象はあまりよくなかったんだけど、裏技(バグ技)多くて楽しそう…
_ スレッドも見つけた。 石化させたスライム相手に消耗度100%のスリングで攻撃しまくって石弓の技能を アップさせるとか、敵を全員石化させておいて「傷を癒す」をかけまくって 自然系魔法の技能を上げるとか、頭のいいことを考えるひとがいるもんだと思った。 前者は消耗度100%のスリングだと与えるダメージが0なので延々と攻撃しつづけることができるし、 後者は魔力がなくなって気絶しても「傷を癒す」の効果で復活するので、魔力がなくなってもかけつづけられるらしい。 石化したモンスターを囲んで気絶したり復活したりを繰返す様子を想像するととても愉快だ。
_ 体調を戻そうにも締切の短かい仕事が詰まっていてなかなかうまくいかない。 朝: とにかくだるい、頭痛。 昼: 頭痛が継続。 夕方: 頭痛がなくなり、かわりに絶望的に眠くなる。夜: 元気になる。むしろ眠れない。 というサイクルだ。異常を感じてからカフェインやアルコールなどは避けて 生きているのだが…。
_ 6冊くらい読んだ。 知りたかったのは、
_ 非ノイマン型なのにプログラム言語があったりよくわからない。 よくわからないが、量子プログラミングがきっかけで転職できました! と エイプリルフール業界に鮮烈なデビューをするのも夢じゃないと思いつつ読んだ。
_ ここで得た理解を元に明日から何かできるかと言われると、あまりなさそうだ。 もっともプログラミングはsimulatorを使うことで実際に書いたり動かしたり できるらしいので(もちろん量子コンピュータで動かせたとした場合の性能が出るわけではないが)、 明日から量子プログラマー! ということは不可能ではないらしい。
_ 睡眠時間多めにとって少し元気になった。無理するとすぐに頭痛になるのでなんとか 胡麻化しながら連休に突入したいところだ。
_ 好き嫌いでいうと、あんまり好きではないほうかなと思う。面白かったし、 うまいとは思うけど、あまりいい感情は生まれてこなかった。
_ 3つの仕掛があって、明かされる順番通りに見てゆくと、1番目のやつは、 さすがにそれは気付くだろうと思った。予想通りの展開だったので油断していたので、 1番目の仕掛によって2番目が現実味を帯びてくるという想像がなかなかできず、 3番目に至っては、そんな気もしつつなんだか置いてけぼりにされたような心境。
_ だいたいとってつけたような隣のベッドのおばさん、とか、巡査とか、 あからさまに読者を惑わすためだけに置かれたとしか思えない人達の視点に 必然性が乏しかった。
_ ただ著者が後書で書いている叙述トリックの分類は興味深かった。以下編集のうえ引用:
_ 円丈が他の落語家を評したもの。「通信簿」と上から構えた割には 芸の善し悪しについてはあまり踏み込んでいない。そのあたりの逡巡は 冒頭に記されていて、自ら難しいところに足を踏み入れたという自覚があり、 さらにそれをうまく処理したということらしい。そこで迫力不足を不満に思う 向きもあるらしい。
_ 私はといえば、柳家の芸、古今亭の芸、弟子から見た圓生像、といった話だとか、 落語家同士の思い出やトラブルの話などはなかなか他で読めないだろうし、 面白かった。 枝雀を激賞している様子が意外だったり、 志ん朝の「心の闇」の記述なんかは単純にとても興味深い。 談志については談之助の評価とだいたい一致している。 円丈の師である圓生の「芸は砂の山」という言葉は重いな。
_ この本の持つ意味や破壊力、物足りなさが掴めないというのは、 円丈という落語家の存在が落語の世界でどういう位置を占めているのかが 私には分かっていないという点が大きいと思う。 私にとって円丈といえば「円丈のドラスレ」の人であり、戦隊もので ちょっと顔を出していた人であり、佐高信の書評で 「落語はつまらないが、本は面白い」と言われていた人でしかないので…。 なら自分で聞いてみろという話なのかもしれないが、 それで世間の評価が分かるわけでもないだろう。
_ ただ少なくとも「名人」という立ち位置ではないんだろうなあという想像はできる。 それなりの実績を残しつつ、上から物を言っても 軽く流されてしまえないこともないといった位置にいるんだろうなあという気がしている。
_ しっかり休まんと体調は戻らんし、かといってカゼひいているわけでもないので いっぺんに大量に寝ると次の日に眠れなくなってリズムが崩れる。
_ 毎日長めに睡眠時間を確保して、あとは運動と風呂かな…
_ この人はいろんな雰囲気のミステリが書けて器用な人だと思った。 古典部とインシテミルとこれが同じ著者の作品と想像するのはむずかしい。
_ ただ「最後の一行」云々については(amazonの書評でもあったけど)とくにそうとは 感じられなかった。うわあブラックだなあという気持はあるけど、今まで築いてきた 世界が一気に崩れたり反転したりという期待を満たすものではなかった。
_ そういう点では「山荘秘聞」はインパクトが強くないけどそういう期待を満たすものと言えるのかな… そして肝心のその作品で最後の一行を読みきれていなかった。なさけない。
_ 「見る気もなかったグロテスクな美術品を、気がついたら凝視していた」という 表現はとても巧みで適切だと思う。
_ 谷川俊太郎が両親の恋文を本にしたもの。悪趣味だな…と思いながらも読み進めて、 「三十年後の手紙」にさしかかって衝撃を受けた。これすごいな! 悪趣味であるという感想は変わらず、それはいくら息子でも他人の秘めたものを 本にしちゃうのかよという点でもそうだし、 それを覗き見しているこちらの後ろめたさもそう感じさせるのだろう。 が、「三十年後の手紙」に至ってそんな区別はどうでもよくなるくらいだった。
_ 一見、父の手紙の方が理屈っぽくて表面的、母の手紙は 単に読んでいて面白いし、感情をより直接的に表現しているように見えるんだが、 実際のところ、父のほうは自分の内面を深く見直してそれをさらけ出しているのに 対して、母はそれをあしらっているようにも見えてくる。終盤の 噛みあわないやりとりになってそれが一気に表面化していて、迫力がある。 それでもうまくいったんだろうし…という読後感も「三十年後〜」で一気に吹き飛んだ。
_ そろそろErlang触らないと死んでしまうので触ることにする。 そして突如IRCをいじりたくなったのでそれをいじることにした。 特にIRCの何をいじりたいというアイディアがあるわけではないが、プロトコルを 理解してなんかしてみたいなと。自分が他の何かを作ったときに、Webサーバと並んで インフラの道具のひとつとして持っていてもいいように思った。
_ とりあえずローカルで試すためにサーバとクライアントを入れる。 サーバはngircdというやつを入れた。クライアントは…rieceでもいいが、 開発はEmacsでやるつもりなので、別なものも入れることにした。 ChatZillaというのがあるのでそれを入れた。まあまあコンパクトなのでしばらくはこれで行くことに。
_ 関連するRFCもチェックする。せっかくなので今回は原文オンリーで行くことにする。 RFC1459の他に、RFC2810〜2813のシリーズがあるようだ。
_ 言ってるそばから寝すぎた。
_ とてもいい本だった。世の中にあるサイトのCSSをきちんと説明している。 難点はやはり古いことか。古くても基本は変わらないだろ…と言いたいところだが、 当時のブラウザのbuggyなCSS実装を回避するためのhackに費されている分量が多い。
_ こんなのも借りられるのか。Node.js 特集があった。
_ Node.js が何者なのかよく理解できていなかったがどういうものなのか だいたい分かった。根本的に言ってJavaScriptで書きたいという気持がないので WebアプリケーションをJavaScriptで書ける! ということにさほどの魅力を 感じないのだけど…
_ いきなり英文のRFC読むのもしんどいし、 とりあえずポートフォワーディングしながら中身を覗いてみるかな…と思った。 ポートフォワーディングなんて何回書いたか分からんし、そもそもWiresharkで見れば いいんだがそれではつまらない。
_ と思ったんだがフロに入る時間になってしまったので先にRFC1459を読むことになってしまった。 予想はしていたがえらいシンプルだな。30分ほどで読み終えた。 & で始まるチャンネル名のところの説明の英文がえらく分かりづらかった。 & の話をしているのか # の話をしているのか分かりづらい英文だった。