Zinnia hacks tomorrow. (2014/2)

2014/02/01 (Sat)

_ よく寝た。


= 玩具修理者

_ 小林泰三の第一作品集らしい。表題作と「酔歩する男」の2編が収録されている。

_ 「玩具修理者」は先が見えそうなもんだが、中身に気をとられているうちに まんまと騙されてしまった。

_ 「酔歩する男」は、思ったほど衝撃が大きくなかったけど、 終盤は足元が崩れてゆくような不安がつきまとって、読みながらハラハラした。


= 密室・殺人

_ これはとてもよかった。今まで築いてきたものが一気に崩れるという点では 「オチが〜」に期待していたものそのものだ(「オチが〜」には出てこなかったけど)

_ 明るさの向こうに救いのなさがあるというのは落差がありすぎて 衝撃がものすごいな。後味がよいとはとても言えないが、この作者の持っている 邪悪さが出ている(誉め言葉)と理解するべきだろう。


2014/02/03 (Mon)

_ することはいっぱいあるがいちいち会社に行くのがあほくさくなったので休んだ。

_ (↑というのは日曜の話だ。日付変わっていることに気付いていなかった)


_ 体調が悪く休んだ。体調が悪いところに酒が入っていたのでなお悪かったのだと思う。


= モザイク事件帳

_ 小林泰三の過去の作品を読んでからのほうがいいんだろう。 特に「密室・殺人」は先に読んでないとネタバレが多いので台無しだ。

_ ものすごい緊張を強いるような内容ではなく、気楽に読めた。 驚きの結末というのもなかったけど、読んでて疲れない短編が多くてよかった。 1編を除いてあらかじめサブジャンルを明示しているのも新鮮で面白い。


= ゲーム・アニメ・ラノベ好きのための「クトゥルフ神話」大事典

_ クトゥルフ神話は小林泰三の小説でよく出てくる。 クトゥルフ神話はまともに知ろうとしたことがなかったので何冊か借りてみた。その1冊目。

_ これはダメだった。そもそも切口が「ゲーム・アニメ・ラノベ好きのため」の ものなので、そこに興味がない私には読みづらいばかりで、 それに加えて体系立っていない説明で辛かった。ひととおり読むと なんとなくクトゥルフ神話の体系やら構成過程やらが見えてくるようには なっているようだけど。

_ クトゥルフ神話に出てくるキャラはみんな口許がだらしなくて 触手?タコの足?みたいなのばかりという印象があって、それはなんでなのかなあ? と思っていた。この本でも一応の回答は得られたものの、もうちょっと体系立った本を読みたいもんだ。 したがって他の本の入荷待ち。


2014/02/04 (Tue)

_ 本調子ではないが休んでばかりもいられないので出社。

_ 久しぶりに寝過してしまって佐倉まで行ってしまった。


= OpenGL Insights日本語版

_ 内容はともかく値段が高い…。一人数ページ程度の論文?記事?を集めたような 感じなので話題としてはあまりまとまりがない。最先端のことを扱っている わけでもない。(私にとってはむしろその方がとっつきやすいのだけど)


= lsを読まずにプログラマを名乗るな!

_ 勇ましいタイトルだな。いちいちつっかかる気力もないが…

_ lsという一見単純そうに見えるコマンドでもいろんな要素で構成されていて、 ひとつひとつ丁寧に読んでゆくとUNIXの作法やら文化やら、 歴史やらが感じられるという構成はなかなかよいと思う。 5000行程度のソースなのでとっつきやすい。

_ さて個人的にlsのソースを読んだことがあるのかというと…読んだ記憶はない。 読もうとしたことはある。「ls」と「ls | cat」では出力の形式が違うのはなぜかが 気になったときに読もうとして、結局読まなかった。

_ 今読んでみると、なんのことはない、isattyで判別しているだけだった。


2014/02/07 (Fri)


= VAIO部門売却

_ 最近のノートの中で気になるのはVAIOだけで、そんなことは今まで生きてきてここ1〜2年くらいの動きだった。 SONY製品にいろいろ取り込まれつつあって、これから少しずつよい関係を築けるかと思っていたらこんなニュースが。

_ そうなってみると、採算とれないならいろいろ試さなきゃいいのにと思ってしまうので現金な話だ。


2014/02/09 (Sun)


= 大雪

_ 昨日の雪は「20年に1度」の大雪だったらしい。たしかに日中の吹雪はなかなかのものだった。

_ 今日は気温が上がっているので凍結することもなくどろどろになっている。 京成は止まっているらしい。


= 人獣細工

_ ちょっと不思議な世界で一見なんてことのない出来事が最後になってとてつもない 真相になるという点で見ると「人獣細工」「吸血狩り」は似た系統かなと思う。 どっちも面白かった。一方「本」は恐怖という点では他よりも強かったけど、 鈍いせいか結末の怖さがいまひとつピンと来なかった。


= 肉食屋敷

_ 「獣の記憶」が非常によかった。今まで読んできた小林泰三の作品の中では一番よいと思った。 読み終わってみれば気付かないのが不思議なくらいなんだが、 読んでいるときは夢中になっていてまったく気付かず、綺麗に騙された。


= 不愉快なことには理由がある

_ 橘玲のblogで見た内容が多く、また語っている内容も進化心理学など 他の著書で見慣れた内容が多かった。復習ということで読み進めた。


= 嫌な取引先は切ってよい

_ どっかの書評で見たのがきっかけで借りた。その書評に出ていたところによると、

ということらしい。これを読んだときに、なんてくだらないんだろうと 思った。

_ 「嫌な取引先を切る」ということの動機はよく分かる。 でかいところに食い物にされてしまうというのは死活問題だし、 売上の多くを占める大口の取引先というのは大口であるという理由によって とてつもないコストをかけて関係を維持しなければならず、結果として 疲弊するだけで実はたいして儲かっていないなんてのもありそうな話だ。 したがってそういう取引先を切ってよいという価値観は正しいと思った。

_ 私がくだらないと思ったのは、頑張った社員にそれを選ばせて、さらに 新規取引先を開拓させるノルマを課すところだ。 一番優秀な社員にそれを選別させて、さらに取引先を切ったことによって 生まれる穴を埋めさせるためにノルマを課すなんて、 単に会社としてのリスクを社員に押しつけているだけじゃないかと思ったのだ。

_ ここまでが読む前に抱いた感想。読んでみて、その感想が覆るかどうか…と身構えながら読んだ。 結果としては、ほぼ正反対の感想を持った。 そもそも私は書評で書かれていた内容を誤読していて、 新規取引先を開拓するノルマを負うのは社員ではなくて社長だった。 したがって前段落の批判自体が的外れだ。 また、1年間で一番頑張った社員に与えられる権利は取引先を切る権利だけではなく、 自分の作りたいものを作る権利というのもあって、社員はどちらかを選択できるという話らしい。 取引先を切るという選択をした場合も、担当を変える等の手当を模索して、それでもどうにもならなければ やんわりと取引をお断わりするというように社長が動いてゆくらしい。 勇ましく大企業に三行半をつきつけるといったようなものではない。

_ さらに「1年間で一番頑張った」という基準も、業績で決まるわけではなく、 毎年変わるらしい。そこにも好感を持った。

_ 以前読んだ岡野工業のように唯一無二の技術を 持って大企業と対等に渡り合うといったようなことではなく、 むしろ普通の町工場が努力とアイディアで生きてゆくというように見えた。

_ 「気持が貧しくなる仕事はしない」という問題意識はよく分かる。 売上がでかいからというだけで身の丈に合わない仕事をとってきて、 不愉快な思いをして、それでも大きな案件だからと叱咤を続けて、 結果として消えない傷を社員に残す、なんてのが私がこの会社に入ってから 繰返し見てきた光景だ。 会社と会社の関係だけではなく、社員との関係にも似たようなことを感じる。 目の覚めるような成果を残すわけでもないのに文句だけは一人前な人達を見ると、 たしかにまったく何もできないわけではないけど、この人達との人間関係を 維持するコストと払っている給料を、もっと別のことに使いたいと思わずにいられない。

_ 本の感想に戻ると、 会社の新陳代謝をよくおさえていて、人がどう変わってゆくのかもきちんと見ている人だなと思った。 そこで働いてみたいと思ったかというと、特にそういうことはないが。 社員旅行強制参加とかまっぴら御免だしな…といった本質ではないところで ひっかかった。


= マインドマップ英語勉強法

_ マインドマップというかFreeMindを本気で使うようになって4年半ほどになる。 重要度が下がることもないし、生活の一部に組み入れられているので それなりに創意工夫をしつつ運用できるようになっていると思う。 今のやりかたがベストかどうかは分からないし、ベストであってほしいとも 特に思わない。 したがって、他の人がどのようにやっているのかということを知ろうとするのは、 自分でも気付いていない自分のやりかたの問題点や、改善ができる点などに 気付きたいというのが動機の大部分になる。 このあたりの態度は4年前と変わっていない。

_ 整理、列挙、発想の道具としてマインドマップを活用してゆくというのは オーソドックスだけど強力に見える。


= A6ノートで思考を地図化しなさい

_ 副題は「マインドマップを超える超簡単ノート術『シンプルマッピング』」となっている。

_ 自分で実践しようとは思わなかった(FreeMind以上に しっくり来る感じがなかったので)けど、 ブザンの本を読んだだけでマインドマップが達者に使えるわけではないという 視点はよいと思う。実際あの本はとっつきにくいし、自分自身もあれを 実践できているとはとても思えない。 なぜうまくいかないのか、それをどう解決するのか、 というような流れで進んでいる。

_ A6ノートという道具もよいと思う。moleskinのメモ帳がちょうどそのサイズだな。 moleskinは結局使いこなせなかった。万年筆だと裏映りするのが致命的だった。 どうもインクを選べば大丈夫なものもあるらしいのだが。


= そのノブはひとりの扉

_ 先日、「陰日向に咲く」のことを思い出して劇団ひとりの小説を読みたいなあと 思い、図書館で目に入った本を借りた。が、エッセイだった。

_ それはそれとして面白かった。これを読むとお笑いの世界というのは 人を育てる感じがまったくないんだな。勝手に育ってゆくだけの地盤というか 母数というか経済規模というか、これらが崩れたらどうなってしまうんだろうと 余計な心配をしてしまった。


= 晴山陽一の英語ことわざコレクション / 英語クリーシェ辞典

_ 英語の本を読むときにClicheを知っていると便利かなあと兼ねてから思っていたので借りてみた。 前者と後者ではだいぶ性格が違う。後者は本当に辞典なので収録されている表現も多く解説や例文などもしっかりしているのに対し、 前者は網羅性は低いもののまとめかたが「文法」を基準にしているので、 とっかかりとして非常に入りやすい。


= Octaveによるシミュレーション入門

_ Octaveを数値計算に使うというのは新鮮だった。ベクトル・行列をいじるもんだという頭があったので、 信号処理とかで使うもんだと思っていたし、実際そういう使いかた以外はしたことがなかった。


= はじめてのOSコードリーディング

_ UNIX V6のソースコードの解説。UNIX V6といえばLions' Commentary on UNIXという有名な本があり、私も持っている。 記録を確認してみると1999年5月に買ったらしいのでもう15年前だな。 そして取り組んだのかというとまったく取り組んでいない。 それなりの問題意識を持って買って取り組み始めたのだとは思うけど、 結局最後まで通して取り組んだとか、何かを得たという記憶がない。

_ 中身を知りたいと思っているはずなのになんで身が入らないんだろうなーと 思いつつ、いつかやればいいやと漠然と思いながらもう15年。 今では身が入らなかった理由はもう分かっており、つまりたいして 興味がなかったということなのだろう。 「中身を知りたいと思っている」というのも錯覚というか見栄というか打算というか、 いずれにしても心からそうしたいと思うような性質のものではなかったのだ。 この先もずっとそうなのかは分からないが、本当に知りたいと思えないのであれば 無理に取り組む必要もないだろうという程度には落ち着いている。

_ などと理解したところにこの本を見つけたので読んでいる。 解説は分かりやすいのだがLions本を知っている人間としては読み進めていても カーネルソースコードを読んだ気にあまりならないという不思議な体験が。 同じソースコードを相手にしても説明の質がまったく違うという話なんだろうけど。


2014/02/11 (Tue)

_ 会社。今日もちょっと雪が降った。


= しあわせの書 迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術

_ 有名な本。「オチが〜」にも出てきた。 評判通りすごい本だった。とてもおすすめ。

_ 注意深く追いかけていたので仕掛けには自力で気付くことができた。 気付いたときの衝撃はなかなかのものだった。 これはすごいな! たしかにびっくりを通り越して感動した。 こんなことができるのかという驚きと感動が。

_ 以下若干ねたばれ注意(飛ばす)

_ 仕掛けの方がすさまじくて、その分謎解きとしてはあっさりとした印象。 一点、気になる記述があったんだけど(あいうえお順の話)、 とくに伏線ではなかったらしく回収されなかった。


= 実践日本人の英語

_ 印象は15年前に出た初代に近い。 「続」は読みものとして楽しかったけど、こちらは英作文の添削という スタイルをとっていることもあり初代で感じた突き放されている感じがどうしても つきまとう。

_ 日本人が犯しがちな間違いを中心に説明してくれているので、単純に役に立つとは 言えると思う。


2014/02/16 (Sun)

_ いそがしい


= 甲賀忍法帖

_ 忍法帖はいつか読んでみたいと思っていた。なんのきっかけだか忘れたが 借りようという気運になったので借りて読んだ。

_ 「忍法」が伏線になると予測がなかなかつかないし面白い。 展開はめまぐるしいのに頭がこんがらがるということもないし、とても読みやすかった。

_ そして描写の雰囲気はニンジャスレイヤーで感じたものにかなり近かった。 忍法帖ものも意識しながら書かれていたんだなあと思った。


= 実践料理のへそ!

_ 先日亡くなった小林カツ代の本。母(旧姓)と同じ名前なので子供の頃から 印象に残っていた。実際に料理番組で見掛けることはあまりなかったように思うが…

_ オーブンに入れる前に水塗っとくとか、菜箸は同じ長さのものが2組あると 便利とか、味噌漉しは便利とか、日頃からキッチンにいて工夫を重ねている 様子がよい。擬音もコミカルで人柄がよく出ていると思う。 一人のときにしかできない料理なんていう括りはなかなか他の人には書けないだろう。


2014/02/27 (Thu)

_ 先週は過去最高に忙しかった。火曜〜金曜まで家に帰れず、 宿で寝られたのは1回だけ、2時間ちょっとで、あとはずっと会社にいた。 日に日に身体が弱ってゆくのがよくわかった。頭・首筋・鼻・喉などなどが まんべんなく痛くなり、もちろん壮絶な口内炎ができて、しまいには身体じゅうが 痛くなり発熱時のような不快感で、ああ全身で炎症が起きているんだなあと思った。

_ 5〜10分寝て数時間仕事して…、と繰返していた。私一人がそうだったわけではないが、 それでも毎度見慣れた面子だけがそうなっていて、あいかわらずだなと思った。

_ もともと緊急でやらなければいけない仕事に割り込みされているので今週も ひきつづきひどいことになっている。が、さすがにそんなに働けるかと 思っているので適当に休んでいる。それなりに睡眠時間を増やすようにしているが それでも全快とは程遠い体調だ。

_ この仕事も今週一杯(土日)でひと段落なので、それが終わったらいろいろ 後回しにしていたことをやってゆきたいと思う(死亡フラグ)


= 英語語法ライブラリ

_ 文法もいいけど語法もね、と思って借りた。網羅性はなさそうだけど ネイティブがどう感じるのかといった情報もあってとてもよかった。繰返し読みたい。


= レキシカル・グラマーへの招待

_ レキシカル・グラマーというのは単語の持つコアイメージを元に文法を 構築してゆくというものらしいんだけど、この本だけではピンと来なかった。 既存の学校文法の批判から生まれている部分もあるようだけど、 レキシカル・グラマーは文法を説明しているようには感じられないんだよな…。

_ 間違っていることを書いているわけではないんだろうし、 実際おそらく正しいんだろうと思う。そうだったとして、それ以外にないという 説得力を感じないというか、表現が難しいんだけど…


= Rグラフィックスクックブック

_ ggplot2とその周辺、たとえばどうやって外部からデータをひっぱってくるかとか、 が、コンパクトにまとまっていてよいと思う。


= 晴天の霹靂

_ 劇団ひとりの2作目の小説らしい。とてもよかった。ここでしか読めない内容だとは 思えないし、意表をつく展開でもなかったし、登場人物が少なくて展開が 類型的という気もするが、それでも一気に読み通してああいいものを読んだなあという 気になるし、ちょうど年頃が似ているせいか、35過ぎの主人公の行き詰まりぶりは とても臨場感があった。

_ このあたりは相性の領域になるのだろうし、小説を読み慣れた人であれば ありきたりな話にしか見えないのかもしれない。 「陰日向に咲く」と比べると商業的にも成功したとは言いがたいようだが、 私にはとてもよかった。


= クトゥルフ神話関係3冊

_ 読んでてようやく分かったのだが 私にはクトゥルフ神話にさほど強い関心がないようだ。したがって読んでて 魅かれるものがあまりなかった。 クトゥルフ神話を扱っている小説にもっと親しんだ後であればまた感想も変わるのかもしれないが。


= 目を擦る女

_ 「空からの風が止む時」は 「天獄と地国」よりも衝撃が大きかった。 ねたばれ解説を読んでようやく理解したような状態だけど。

_ 以下若干ねたばれ注意 (飛ばす)

_ 「空からの風が止む時」の時間の単位が正確にどのくらいなのかは 読み終わってから調べた。極めて短い時間の中で起きたというのは 分かっていたが、1牟呼栗多=1/30日で、1殺那=0.013secらしい。 もっと短い時間を想像していた。


= お前たちの中に鬼がいる

_ オリジナルは電子ブックらしい。スマホ文学なる不思議な名称も目にした。

_ 雰囲気というか設定には魅かれるものがあったが、 想像を超える面白さはなく、かといってつまらないわけでもなく、 ひきこまれる感じはありつつも淡々と読み進めた。こういう態度だと 450ページ超で2段組というこの分量はなかなか重荷だった。

_ 以下ねたばれ注意 (飛ばす)

_ 物足りなさを覚えた理由は2つくらいあって、ひとつは設定を生かした トリックなりトラップなりがさほどなかったこと。もうひとつはそれに関連するが、 明確な悪意をもってこの設定を利用したり生み出したりした人がいなかったことだ。 それぞれが持っている心の闇のようなものはどこまでも個人的なもので、 破滅を強く望むようなキャラクターが出てこないまま脱出方法を見つけて 淡々と脱出していったという感じを受ける。

_ ゲーム機リセットの強烈な作用もあまり積極的に使われている気配はなかったし (そういう反省があったのか、書きおろしの短編版ではけっこう活用されていたように思う)、 なんだか分厚い割には悪意のぶつかりあう緻密なゲームが繰り広げられている 感じがしなくて、そこがかえって不満だったように思う。


= 英文法の論理

_ 前半は英文法をとらえなおしたような内容、後半はいろんなメディア、 新聞記事やメールといった場面での英文を用いた解説になっていた。


2014/02/28 (Fri)

_ まったくやる気が出ない。セルフコントロールは消耗資源だという言葉を思い出す。 寝たいのに寝ないで仕事するなんてセルフコントロールの極限のようなことを 4日も繰返していればそりゃそうなるよなあと思った。 いやいやそんなことを思ってはいけない、やる気を出すのだ、 という考えかたも可能だけど、それも立派なセルフコントロールだろう。 再びやる気が出るまでぼーっとしているなんてことができない以上、 うまくやりくりしてゆかなければどうにもならないという当たり前の結論を 再確認するだけなんだけど。

_ いろんなことを後回しにした結果、ジョギングもまる1ヶ月休んでしまっている。 身体も重い。来週には復活させたいところだ。

_ それにしても、気付けば飲みたいときに酒も飲めず、食べたいときに腹いっぱい 食べられないような身体になってしまったんだなあと今更のように思う。 それは単に加齢のせいなのか激務のせいなのかはもうわからんけど。




Zinnia (zinnia@risky-safety.org)
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