_ 先週は本当に疲労困憊という単語が相応しいくらいに疲弊した。 勤務時間が長かったわけではないのに(短いわけでもない)とにかく疲れた。 以前の診断で出ていた通り、調整事は苦手なのかもしれない。あんまり 自覚はないんだけど、実は心身が拒否しているのかなあ
_ 独自の文化やコミュニケーションの困難さというオフショアならではの難しさの 他に、日本では当たり前とされている手法が通用しないとかそういう難しさが あったら怖いな、と思ったが、読んだ限りではそういうことはないらしい。
_ 逆に言うと、オフショア開発以前にそもそもプロジェクトの態をなしていないとか、 そういうのは問題外とも言える。言いかえると、社内、国内でできないことが オフショアになってできるわけではないし、むしろ社内、国内で当たり前に できていることの延長にあると理解するべきだということだ。 まったく異なる取組みを1からしなければいけないというわけではないことを 考えると安心である一方、そもそもまともに機能していない プロジェクトにとってはよい結果をもたらすはずもなく、むしろ致命的な 結果をもたらす可能性の方がずっと高いということも意味するので、 結局のところ日頃の行いなのかねーというつまらない結論になってしまった。
_ いろいろ読んだ結果、この人達の本は肌に合わないということが分かった。
_ ここで提案されているようなアプローチ/やりかたがあっていいとは思うんだが、 今までのものを否定している割にはまったく新しいものを構築するという意思が 見えず、既存のものの何を借りて何を否定して、というのを明確に示していない 態度がとにかく不誠実に映る。
_ 暗記が不要というのも結局のところよくわからない。 ネイティブスピーカーの発想を理解すれば暗記しなくても...というロジック らしいんだけど、ネイティブスピーカーの発想が理解できなければ 結局「そういうもの」として覚えなければいけないわけで、それは「暗記」以外の 何者でもないように思う。
_ 文法に対する認識もしっくり来ない。
私たち日本語のネイティブスピーカー(日本語を母国語とする人)は、 日本語を自由自在に使いこなすことができます。私たちの頭の中には、 日本語の文法が入っているのです。しかし、誰一人として、複雑な 文法規則を丸暗記した人はいないでしょう。そうです。文法とは、 本来、誰でも無意識のうちにマスターすることができる自然で単純な ものなのです。子供の頃から英語に親しんだ人と置かれている環境が違うというのはその通りだが、 たとえば「英語リーディング教本」では以下のような認識になっている。
普通の人間は乳幼児から15歳までの15年間を追体験するようなこと はできません。現地で暮らして四六時中英語漬けになりながら15年かか ることを、日本にいて限られた時間で修得しなければならないとしたら、 現地の子供達の環境を不完全に(どんなに頑張っても私たちが英語に触れる 時間は彼らの十分の一以下でしょう)再現することが最良の方策なのでしょ うか? 「いや、それは違う、外国人が大人になってから英語を学ぶには他のや り方があるはずだ」と思う人がいても不思議ではないと思います。 (以下略)書いている内容は似ているけど、そこから導かれるのはあんまり一致していなくて、 「英語リーディング教本」の方は 「だから、文法を拠所に品詞と働きを分析してゆくという(一見すると ネイティブの人々が取り組んでいることとは異なる)アプローチが 有効なのだ」という結論で、一方「ネイティブスピーカーシリーズ」では、 「だから、ネイティブの人が長時間かけて体得する『イメージ』を知ることで ショートカットできるのだ」ということになっている。 私は「英語リーディング教本」の方がまだ説得力があるほうだと感じる。 そもそもこの(当トピックの本)著者たちの「文法」の捉えかたはおかしいように思う。 現象をルール化したものが 文法であって、ネイティブの人が無意識に操っているルールが 「文法」として理解可能だということに過ぎないのだから、文法が 単純/複雑だとか、複雑だから使いものにならないというのは 前提がまったく逆のように思う。
_ 規則を知る→使えるようになる。という前提はおかしい、 ということにしたいらしいのだが、そのくせ扱っているテーマは 「〜〜はこういう場合に使う」といったものの羅列で、それは規則を並べていることと 何が違うんだと思う。冒頭に戻って、批判しているようで自分も同じようなことを しており、それでいて批判対象を都合よく(範囲も明確にせずに)利用しようとしているのが不誠実に映ってしょうがない。
_ そこで生まれてくる「新しい英文法」というのが、(批判対象である)「既存の英文法」と比較して 扱っている範囲が一緒なのか?という疑問も残る。どんなルールにも例外というのは あるもので、大部分はうまく説明がつくけど、例外はどうしても残る、 というような謙虚さをもって解説されていればまだしもだけど、そういう気配もなく 不安を覚える。卒直に言ってここで挙げられているルールだけで世の中の 英語に取り組んでゆくことに頼りなさを覚える。
_ といったような不満・不安がつきまとうため、やはり肌に合わないのだと思う。 そういう感覚を置いておいて、それでも読み進めてゆくと、単純に 役に立つ本だと思う。問題としていること、批判していることは (自分のことを棚に上げて、という反発を抜きにすれば)考慮に値することだし、 価値観を揺さぶるという点でも(貴方がたに言われたくはないという反発を抜きにすれば)有用だと思う。
_ 反発、違和感という点では「ネイティブスピーカーの英単語」に出てきた文章も 同様だった。 ネイティブの子供たちが経験上身につけてゆく「イメージ」そのものを示すことで ショートカットできるという前提の上に立って編まれている本だと書かれている。 そうなのかもしれないが、だから暗記が不要とかの理屈はやっぱりよくわからないな。 それはそれとして、役に立つという感想も変わらないが。
_ 「英語リーディング教本」の著者の本をいくつか読んでみたが、 「英語リーディング教本」や「英語リーディングの秘密」の記述に強く依存するような作りにはどれもなっていないらしい。 敢えてそうしているんだろうが...「英語リーディング教本」の次のステップとして 考えると、同じアプローチを続けてもらったほうがありがたい気がする。 何しろ他に同等のアプローチをしている本がないので。。。
_ 以前から気になっていたが触っていなかったもの。 まとめなきゃいけない資料があって、毎回WordやPowerPointというのも 味気ないなあと思っていたのと、今後月1回のペースでこの資料を 更新してゆかなければいけないのと、資料の元になるのはFreeMindでメモした 大量のマップなので、マークアップ言語と相性がよさそうに見えるというのと、 どうせなら安定して素早く文書が作れる環境をこの機会に作ってしまおうといった いろいろな思いが交錯した結果取り組むことにした。
_ 依存するものが多くてこれ末長く維持できるのかよというのが触る前の感想。 知らない間に動かなくなっていたとかがあるとたまらない。あと、 PDFにできるといってもrst2pdfなるものを経由するのでなければ結局TeX経由に なるらしいのでマジカル感が拭えないとか、reSTにはあまり愛着が持てないとか、 個人的にはあまりとっつきのよい環境とは思えなかった。
_ とはいえWordやPowerPointに戻るのは業腹だったのでようやく時間を見付けて 取り組む。心配していた環境構築も、 スタンドアロンインストールなるものを使った後、 TexLive 2013を入れてやったら特に何も考えずにPDF化までできた。 フォント埋め込みも、 Microsoft Windows - TeX Wikiを参考にやってみたらできたらしい。 これは快適。Linuxでも同様にできればいいのだが。
_ 今回の用途ではSphinxでよかった! と思える部分は少ない。十人ちょっとの相手に インタビューをした結果をまとめてレポートするというものなので、 Sphinxならではの機能を活用する機会がない。reSTに慣れていないこともあって Wordに比べて特段生産性が高いという気もしなかった。 やっぱり技術寄りの文書を書くほうが向いているんだろうな。 慣れてくればまた感想は変わってくるかもしれないし、 コマンド一発でHTMLもEPUBもPDFも出せるのはありがたい。
_ 産業医が入るとかで自己申告制のメンタルチェックを受けたところ社内でも 上位に入る深刻さだったらしい。まあそうだろうねえ... と思ったし 特に驚くべき結果でもない。 過去やってきたヘルスチェック系でも強いストレスにさらされていることを 示唆する結果はいくらでも出てきた。ストレス耐性が落ちているのは ストレスに曝されつづけている結果だろう。
_ 自分が置かれている状況について、 去年までと役割が変わったわけではないと思うが、立場が若干変わったこともあり、 今自分が取り組んでいることは、 今後自分が楽になるために積極的に種を蒔く行為であり、 結果として一時的にしんどい思いをしている、という程度の 整理はつけているつもりだ (自分の努力だけではどうしようもないことが起きつつあるという自覚もあるが)。 とはいえ、超過負荷時でもめったに飲まなかったユンケルに頼ってしまったりと 疲労困憊しているわけで、もう少し方針に見直しが必要かなと思う。
_ 今週は土日も出なければいけないことになったがそれ自体は 強い疲労にはつながらない。やっぱり喋りつづけるのが疲れるのかな。 一日の8割が打ち合わせでほとんど喋りっぱなしというのだと2〜3日で体力が 底をついてしまうような状態だが、土日はほとんど喋らずにPCいじって プログラム書いたり資料書いたりしているのでさほど消耗しない。 ということなのかなと思う。
_ それはそれで発見だが、喋っても疲れないようにするにはどうしたらいいのかな。 疲れるのと同時に喉もヒリヒリ痛くなるので、もうちょっと声の出しかたを 工夫したほうがよさそうだ。発声練習か... まあ声だけの問題なのかは分からんが。 調整事全般が負担なのかもしれないが、そっちはそうだったとしても慣れの問題かなあという気がする。
_ 「英語リーディング教本」の前段で読む本らしい。 F.o.R.の基本となる捉えかたを説明しているので新鮮だった。 が、読む順番が逆になったので飛車角落ちで将棋をしているところを 見ているような気分...ではある。
_ ひとまず書こうと思っていたことは書けた。これで手順は見えたので次からは もっと素早く書きあげることができると思う。
_ 漠然と「ドキュメントを書く基盤」として考えると そこまで素晴しいものでもないと思う。Python、とかreST、とか、 ブロック図とか、そういったキーワードと組み合わせて初めて大きな価値が 出てくるものなのかなあ?という気がする。印刷に耐える品質の ドキュメントを作ろうと思うと結局LaTeXの知識が必要になるし、 LaTeXの知識がない状態だと旧態依然としたjsbookを使ってゆかざるを得ないし、 あんまりうれしい世界ではない。
_ reSTで書いたものが溜まってゆくということにどういう印象を受けるのか?というのも 評価の分かれ道のように思う。個人的にはreSTはほとんど思い入れがない。 テキストエディタで見ていても仕上がりが予想しやすいという点で悪くないと 思っているが、他のマークアップ言語でも慣れれば同程度には見やすいようにも 思う。もうちょっと大規模のドキュメントに取り組むとか、 もうちょっと技術寄りのドキュメントを書くことになったら また感想が変わるかもしれない。あと、図や画像をふんだんに使う場合も 感想が変わるかもしれない。
_ 今のところ(おそろしいことに)Wordと比べて著しくよいとは思えない。 素のLaTeXよりはいいかなあ、という程度か。他に選択肢がないので 手に馴染んでくればすぐに第一選択肢になりそうな気もするけど。
_ 健康診断終わってから出社したら人の気も知らないで好き勝手なことを 言っている奴がいて憤概する。お前は腹に爆弾を抱えた俺、というよりは バリウムと下剤の化身である俺に向かってもう一度同じことが言えるのか? と脅迫したい気分になった。やんぬるかな
_ 速報レベルでは特段問題はないらしい。確定は2週間後。
_ 体重は600g増えたがBMIや腹まわりはまったく変わっていない。視力もそのままで 聴力もそのまま、肺活量は多少増えたようだ。血圧も問題なく。 若干LDL(コレステロール)が高めに出たが今の運動量に加え食生活の改善をすれば 回復できるレベルらしい。
_ 微熱とだるさと眩暈。健康診断終わると毎年体調がおかしなことになる。 バリウムのせいか下剤のせいかそれとも両方なのか?よくわからない。
_ ふとしたきっかけで佐倉の「ガンジーラーメン」のことが話題になり懐しかった。 色物っぽい店だけどきちんとおいしかった。マリーアントワネット西洋タンメンは カレーラーメンとしての完成度が高くて、そんなことを考えていたら なんだか無性に食べたくなってきた。が、ずっと前に閉店してしまったので もう食べることはできない。
_ しかしカレーラーメンを食べたい気運はいかんともしがたいので検索してみたら、 近所の「せきぐち」でもカレーラーメンを扱っていると知った。 「せきぐち」は、以前ワンタン依存症だった頃に初めて行って大変満足したお店。 ワンタンもチャーハンも大変おいしかった。お店の人の感じもよかった。が、 閉店が早いのでその後行く機会がなかった。カレーラーメンがあると知ったら また行きたくなったので連休中に行こうと思う。
_ 3連休は寝たり食べたり酒飲んだり走ったりで過ごした。 もっと台風がひどくて家にいなければいけない時間がたくさんあると思ったが 実際には日曜は晴れて暑いくらいだった。 ジョンと走ったらかなりへばってしまった。 今日も午後には雨が降らなくなっており、たまに強風が吹く以外は過ごしやすい天気だった。 とはいえジョンには暑かったようで、昨日と同じくらいの距離を走ったらかなり へばったようだ。
_ くたびれるとジョンは身体を動かすことが少なくなり、 つまり大人しくなるのでよいのだが、その分夜になると元気になるようで、 寝る頃になって騒ぎだすので大変。
_ 以前まとめようと思ったまま放置していたのをふと思い出したので書いておく。 主に部屋の温度をどうにかしたいという動機。とくに目新しいことは書いていない。
_ 熱が伝わる経路は3つある。 ひとつは対流で、 液体や気体の温度差によって発生する流れによって熱が運ばれる。 窓を閉めきっておけば外気との間に対流は発生しないし、 対流の力を借りて部屋の温度を均一にする前にサーキュレータ等で どうにかしてしまうことが多い。ほとんどの冷暖房機器にはファンがついているし。 したがって対流はあまり気にしなくてもよいと思う。
_ もうひとつは伝導。これは 温度差のあるもの同士が接触していると高いほうから低いほうに熱が伝わるやつ。 ガラス窓ひとつ隔てて外気と接触していると、ガラス窓が熱を伝えてしまうので 日あたりを遮っても最終的には外気温と同じになってしまう。 空気は優れた断熱材として働くので、二重構造になった窓とかはこの性質を 使っている。 防寒具は空気を多く含んで外からの風を防ぐことで体温を逃がさないようにしている。 すだれも二重窓ほどではないがこの効果がありそう。 流れのない空気を留めておくという点ではカーテンも有用だと思う。
_ 最後は放射 (輻射) で、 熱が電磁波として伝わるやつで、媒質を必要としない。 透け透けの魔法瓶があったとすると伝導熱は遮断できるけど輻射熱は素通りなので 中のものを温めることができてしまう。 ガラス窓を閉めていても部屋の温度が上がる原因の大部分はこれ。 カーテンを閉めても、カーテンの布に熱が伝わって結果として部屋の中の温度が 上がってしまう。窓に貼りつける遮光フィルタなどでも似たようなもんだろう (反射するやつならカーテンより効果がありそうだけど)。 すだれを使えば窓の外でかなりの分を遮ってくれる。
_ ということなので、夏の暑さを避けるには、すだれを使って輻射と伝導を避けつつ カーテンも併用するのがてっとり早いだろう。エアコンの効きもよくなるし。 冬はすだれを使ってしまうと輻射熱を取り入れることができなくなってしまうので... やっぱり二重窓が有用なのか。
_ DOS時代に親しんだFMPが進化を続けていたらしい。 OPMを使ったりもできるらしい。そしてOPNA/OPM共に32chといった芸当が 可能らしい。ソフトウェア音源とは違った魅力があるな。
_ アレルギー検査の結果が出た。 与太朗を個人的に支援していただいている人から費用を出していただいたそうで、検査することができた。 与太朗はアレルギーが原因と 思われる皮膚炎があるので、その原因となるものを探りあてて食生活などに フィードバックしてゆこうというのが目的。
_ いくつかの食べもので陽性になって、ああではこれからは気をつけないとねーというようなことになるだろうと予想していたのだが、 結果としては想像を遥かに超えてひどかった。ほとんどのアレルゲンに対して 反応が出ており、陰性のものもかなり境界値に近いものが多い。 食べもので比較的まともなのは鶏肉、卵黄、大豆、羊肉、アヒル程度。 豚肉、牛肉はだめで小麦もまずいらしい。魚類でも反応が出ているものがあって、 サケ、タラ、ナマズなど。穀物もジャガイモ、米、トウモロコシがだめらしい。
_ もちろんハウスダスト系もほぼアウトで、 花粉症系もほぼ全滅。思った以上に悪い結果だった。当面は部屋を清潔にして 食べ物をうまく選んでゆくほかないだろう。あとは炎症を抑えるために 脂肪酸をしっかりとって...犬の必須栄養素ってどんななんだろう? 必須アミノ酸は人間と同じなのか? 脂肪酸はオメガ3と6でいいのかしら? 大豆と鳥・羊肉が比較的大丈夫らしいので蛋白質は きちんととれるだろう。穀物はともかく野菜は大丈夫そうなので、 ドッグフードでうまく合ったものを探しつつ...という感じかしら。 えごま油のトッピングはぜひ続けたいところだが、アレルゲンのことを考えると きちんとしたサプリメントの方がいいのかなあ?いろいろ分からない。 検査対象に馬肉が入ってなかったが大丈夫なのかな。馬肉は比較的安いので 負担が低いように思う。
_ あとは1年後くらいに同じ要素で再度検査してどの程度変わるかも知りたいところだ。 今は低い反応でも同じものを摂取しつづければまた注意したほうがいい食べものは 増えてしまうだろうし。
_ 「治療」としては減感作療法があるが、 費用もかかるし継続しなければいけないし、里親さんが見つかったあとに続けられないのであればあまり意味がない気もする。 ただ、ハウスダスト系は日常的に苦しめられることになるわけなので、そっちだけで攻めるという手はあるらしい。たしかにそうだな。
_ いずれにしてもいろいろ勉強しないといかん。犬の栄養に関する本をいくつか借りることにした。
_ なかなか厄介な出来事が次から次へと出てきている。 欲しければまず与えなければいけないという教えを守っていろいろ 手を尽くしているが、今のところ何かが帰ってきた気配を感じない。 いつまで待てばいいのよという気がしてくる。
_ 読む前にタイトルだけを見たときの感想は「使ってるけど?」だった。 自分の注意力だけで漏れをなくすということに強いストレスを感じるほうで、 座右の銘は「Have you forgotten something?」なので、チェックリストは けっこう使っているつもり。文字通り紙のチェックリストを使うこともあるし (自転車乗るときの装備の確認とか)、FreeMindのノードの移動で代用することもある (月初にしなければいけないタスクの処理とか)。
_ なんで使ってないと決めつけるんだろう、考えられるとすると、
_ 優れたチェックリストというのはどういうものなのか、という点で非常に勉強になった。 チェックリスト=手順書ではないというのは自分にはなかった視点だ。 業務手順書に付随するチェックリスト、というような発想が多かったんだけど (したがってこの本で言うところの「読むのち行動」というやつをすぐに 頭に浮かべてしまっていた)、 まず自分の経験と知識を元に行動して、するべきことが全部されたかを チェックするというチェックリスト (「行動のち確認」) もあるんだという意識が 低かった。
_ 変化の成功例に共通するパターンとして挙げられていた 「介入の方法がシンプル」「効果を丁寧に測定」「介入の効果が増幅して広がっていくもの」というのは 「スイッチ!」の話も通じるが大事な視点だな。なお「スイッチ!」にも チェックリストの重要さは記述されていたように記憶している。
_ Dr.林の著作の中で一番借りるのに時間がかかった。結果としてはそれで よかったと思う。うつ病のことを他の本で知ってからでないと正しくない 理解に至ってしまう気がする。
_ 「うつ病は治ります。」「うつ病は、適切な治療・適切な対応をすれば、治ります。」 という、Dr.林のサイトでも繰返し出てくるフレーズを分解して、それが どういうことなのかを各章に分けて解説するという明快な構成。 個人的にはこういうのはとても心地良い。
_ 新聞のコラムを集めたものらしい。読者のQに答えてゆくような作りになっている。 なかなか面白かった。体系的な理解は最初から望めるものではないが、 ぱらぱらとめくって面白くてためになるという感じ。
_ 英作文の練習という文脈だったと思うが「4行日記」というのをおすすめしていた。 4行の英文で日記を書いてゆくという訓練らしい。なかなか面白いな。
_ 今日は1回休み。4連休になるかな。なるといいな。
_ 犬の療法食に関する本をいくつか借りたのだが要領を得ないので 先にアレルギーの勉強をすることにした。 「そうなんだ!アレルギー」という本を中心に6冊ほど本を読んで、 その後にWebをあちこち見たり。
_ アレルギーは免疫のシステムに異常が発生し、うまく働かなかったり 過剰に働いたりすることを指すらしい。免疫というのは身体に入ってきた 「異物」を排除しようとする仕組。
_ したがって、「異物だと認識する」「それに対応するための準備をする(抗体の産生)」 「次に来たときにそれを排除する」といった流れになる。 排除するために気管を収縮させたり、化学物質を出したりして、それが身体症状に つながる。化学物質の中にはヒスタミンもあって、これによって蕁麻疹やら痒みやらが 出てくる。
_ 抗体はタンパク質の構造にしたがって対応したものが作成される。 血液検査ではこの抗体 (特異IgE) がどのくらい存在するのかを調べている。 異物と認識して抗体を作れという命令を出すようなメカニズムが完成することを 「感作」という。何をもって「異物」と判断するかはよくわからない。 体質や環境によるらしい。
_ 与太朗の検査結果を見てみると、特異IgEが血液中にどのくらいあるかを調べており、 100ng/ml未満が陰性、100〜499ng/mlが要注意、500ng/ml以上が陽性。 要注意は「発症する可能性は低いですが、アレルゲンに感作されています」、 陽性は「発症する可能性が高いレベルです」となっている。 与太朗はほとんどの対象について「要注意」となっている。陽性は1個もなかった。 「要注意」の中でも特に高いのが、ニホンスギ、ペニシリウム(カビ)、 トウモロコシ、ジャガイモなど。いずれも250ng/mlを超えている。
_ 要注意の説明「発症する可能性は低いですが、アレルゲンに感作されています」は、 上の方で書いた通り与太朗の身体にとってこれらのものは排除するべき「異物」と 認識されているということだ。
_ 検査項目は、単によくアレルギー症状が出やすい 品目を集めただけというように見える。これを見たところで、それ以外の品目が 大丈夫/駄目かは分からないように思う。 ただし、似たようなものは似たように駄目という傾向があるようだ。何をもって 似ている/似てないというのかがまたややこしい気がするのだが... また、これだけ広範囲にわたって 感作されているということは、与太朗の体質としていろんなものがアレルゲンに なりやすいということを示唆しているのだろう。
_ 「除去食」として挙げられているものもかなり高い数値を示しているので、 与太朗は元の飼い主に飼われていた段階でアレルギー検査にひっかかって そういうものを与えられていたということなのかもしれない。 それにしても「除去食」というカテゴリはよくわからん。 アレルゲンになる品目を食べないようにするときにかわりに食べることが多い 品目(代替食)ということのように見える。
_ 食品アレルギーの話。加熱すると抗原性が弱まるらしい。また、 消化の悪いものはアレルゲンになりやすいというのは...どうなんだろう? そういう傾向があるという説明を見掛けるが自信を持ってそう書いているわけでは ないような印象。でも分解されづらければそれだけなりやすい気がする。
_ 大豆のスコアが比較的低い(79ng/ml)ので、豆腐や納豆が食べられるといいんだが... とはいえ与太朗は口の具合もよくないので、食べさせたら口のまわりが大変なことになりそうだな。 アレルゲンはタンパク質が対象なので、 えごま油は純度が低くなければ問題ないだろう。
_ 検査結果でゼロ (0ng/ml) という数字を示していたのは「蚊」だけだった。 あとは「陰性」でも50ng/mlを超えており、ほとんどの食品は90ng/ml近くになっている。 前回書いた、比較的まともというのは、 鶏肉(67)、卵黄(68)、大豆(79)、羊(61)、アヒル(76)といったところ。これらも 与えてゆくうちに上昇してゆくのか?というのが当面の気がかりだ。 いったん感作されたら二度と治らんのか?というのも。
_ アレルギーの検査には今回やった特異的IgE検査(RAST)の他に、 スクラッチテストというのがあるようだ。皮膚に傷をつけてそこに対象の品目を 塗布して反応を見るというものらしい。まあ、素人がやるものではなくて病院で やってもらうわけだが... 少量食べさせてみて反応を探るというのもあるんだろうが、人間の子供ならともかく 犬になると「反応」自体がきちんと分かるのかしらという気もする。 痒みの原因がアレルギー反応だけとは限らないし...
_ 以上のようなまとめをした上で食べものをどうするかという話を考えてみた。 まずすでに感作している品目は食べないようにする必要があるだろう (ハウスダストや花粉も避ける必要があるがここでは食べ物の話に限るものとする)。 あと、やはりそれ(アレルゲン)に触れる頻度も関係があるようなので、 同じものを連続してとらないように気をつける必要がありそう。与太朗の場合は 選択肢が少ないのでなかなか厳しいな。
_ あと、アレルギーはタンパク質の構造に依存するわけなので、 あらかじめ分解しておけばよいという話にもなる。 実際そういうフードが売られているようで、ROYAL CANINだと 「低分子プロテイン」、ヒルズだと「z/d」がそれにあたるようだ。
_ ペットフードを売っている場所に行ってみた。z/dは売り切れ。 「低分子プロテインライト」はあった。高い。1kgで2000円超えるのか。 これを日常的に与えるのはちょっときついな。しかし与太朗のように 食べられるものが少なく、おそらく食べられる数少ない食べ物もいずれ 食べられなくなってしまう可能性を考えると、こういう食事をメインにして 少しでも今食べられる品目をゆっくり長く食べさせてゆくほうがよいように思う。
_ 与太朗はまだまだ痩せているほうなので「ライト」にする必要はまったくないが 他になかったので仕方ない。ライトといいつつそんなに大胆に低カロリーという わけでもなさそうだし、 油とか鶏肉などをトッピングして嵩を増しつつ与えることにすればいいかな。
_ ヘッセの小説。初めて読んだのは高校の頃で、新潮文庫の高橋訳のものだった。 最近、Project GutenbergとLibriVoxで読み/聞きなおしたので、 その直後に再読。現在入手しやすいものとしては、 高橋訳のほか、手塚訳、岡田訳がある。 手塚→高橋→岡田の順番に発行されており、岡田氏は手塚、高橋の両氏の指導を 受けたこともあるらしい。
_ そしてamazonのレビューを見てみると手塚訳の評価が一番高く、 高橋訳はかなり評判が悪い。3冊並べて読んでみつつ、英文を読んでみると (なお原文はドイツ語なので英語版が原文というわけではない)、 高橋訳は訳文の正確さを犠牲にして小説的な親しみやすさを優先にしたのかなあ? と思える訳。ただ こちらの適切なレビューにある通り、 正確さ云々以前に意味としておかしい文章が多かった気がする。 手塚訳はとっつきは悪いけど一番よかった。
_ 高校の時分に読んだときは、やはり「私は待つことができます。考えることができます。断食することができます」というフレーズに魅かれたものだが、 今回は以下のフレーズだった。せっかくなので英文と3人の訳を並べてみる。
(英文) The river laughed. Yes, so it was, everything came back, which had not been suffered and solved up to its end, the same pain was suffered over and over again. (手塚訳) 河は笑った。そうだ、そうなのだ、究極まで悩み抜かれて解決された ものの他はすべて再び廻(めぐ)って来るのだ、くり返しくり返し同じ悩みが 生まれるのだ。 (高橋訳) 川は笑った。たしかにそうだった。究極まで苦しみ抜かれ解決されなかった ことは、すべてふたたびやって来た。くり返し同じ悩みが苦しまれた。 (岡田) 河は笑った。そうだ、その通りだ。とことんまで味わいつくして、 解決されなかった苦しみは、すべて戻ってきて、同じ苦しみをくりかえし 味わうことになるのだ。ここでも高橋訳はニュアンスが変わってしまっている。岡田訳も同様。
_ この文章は借り物の言葉や教えで問題が解決した気になるような態度を 強く戒めるという受け止めかたもできるし、仏教の哲学である輪廻と解脱を 端的に示した文章でもあると思う。 自分で苦しみ抜いて解決する以外に方法がないんだ、 他の方法はショートカットのように見えて実は何の役にも立ってないんだ、 というような考えかたにここのところなっているので、このフレーズを読んだときの感動はすごかった。
_ 気付けばもう4連休最終日か。マクドでお勉強。 北口のマクドは改装して明るくなった。そのかわり電源使える席がなくなってしまった。 喫煙席もなくなったらしい。
_ 英語リーディング教本で勉強した内容のおさらいができてよかった。 あの本を読んでいなかったら、おそらく軽く流してしまっただろう。 また、あの本に出てこないトピックも扱われていて勉強になった (さほど量は多くない)。
_ 「まえがき」に書かれている通り、「参考書の参考書」として使うのが 正しい気がする。
_ やることの増え具合と、それを完了するスピードが釣合っていないので けっこう溜まってしまっている。その日にやったことの一覧を見ると それなりに打ち返しているんだけど、まだ追い付いていない。 もうちょっと人を使うようにしないと限界が見えてくるなあと思った。
_ 気にはなっていたが見るチャンスがなくて見ていなかった。最終回直前に 総集編をやっていたのでそれを見てから最終回だけ見た。 役者の力だけで押しきった感が強かった。とても面白かったんだけど、 いろいろ気にしだすと冷めてしまう。
_ 外で問題が起こって対応にあたるが、行内の敵役やライバルの役まわりをしている人達がことごとくその「外」とつながっていて、 妨害をするという展開が複数回あって、そんな分かりやすい悪事があるものだろうかと 思ってしまった。「決め手」として持ってくるものがそれなの?みたいな 拍子抜け感もあり、シナリオとしては正直あまり感銘を受けないものが多かった。 それでも圧倒的に面白かったのはやはり冒頭に書いた通り役者の力が 大きかったのだろう。豪華だし実力もあるしその魅力が存分に発揮されていたと思う。
_ それだけに続編を匂わす最後の展開はちょっといただけないと思った。 役者に助けられてここまで来たようにしか見えなかったので、ここに来て そういうことをシナリオ側から仕掛けるのか、と。 頭取がラスボスでした。という前提で続編なしでこの終わりかたであれば 好ましいと思うが、単に話を続けたいだけではないのか?という気がしてならないので、 なんだか大皿のマグロ刺身にマヨネーズをかけられてしまったときのような(例え話)やるせなさを感じた。
_ 以前も借りた本。 妻が最近宗教関係のことを聞いてくるので、いろいろ受け売りで答えているが もうちょっと自分の理解をきちんと整理したほうがいいと感じていた。 自分にとっての宗教史のベースは「世界史講義録」なので、 そこから宗教史まわりをとりだして再構成したこの本のことを思い出した。 整理のとっかかりとしてはこれがベストだろう。
_ 世界史講義録の軽妙な感じがなくなってしまっているので若干物足りないが、 宗教史だけでまとまっているのはやはり便利。
_ 英語リーディング教本の練習問題はおよそ1ヶ月ほどストップしている。 持って歩いていないのが主な原因だ。ということで練習問題部分を取り出した 教材を作ることにした。コピー機を駆使して作れば済む話なのかもしれないが、 長い例文の訳が別ページに飛ばされていたりと不満もあったので手作りをすることにした。
_ 久しぶりにLaTeXをいじる。先日Sphinxを入れたのでTeXLiveは入っている。 TeXLiveというのが何者なのかを理解していなかったが、 以前のteTeXみたいなものらしい。といってteTeXの恩恵にあずかったことはなく なんか巨大なパッケージがあるなあという程度の理解でしかなかった。 ともあれ、特に何も考えなくてもPDF化までできたのでようやくとても 便利なものらしいと気付いた。xdviは文字化けするけどPDFになってくれるなら別にいいか...
_ 38個の練習問題がそれぞれ1ページずつレイアウトされるように工夫。 見た目をなるべく近くするように、QuestionとAnswerを二段組っぽくさせた。 まったく同じ見た目というほどではないが、それっぽくはなったのでひとまず満足。
_ LaTeXで似たような見た目のページを38個も作る気になれなかったので、 試しに1ページ分作ってみて、まあこんなもんかなと理解してから jinja2のテンプレートを作って流し込むという形をとった。
_ やっぱりTeXについての感情は複雑だ。出来上がったものの満足度は高いのに、 書いている最中の満たされない感もまたすごい。なんでこんな見た目なのだろうと 思わずにいられない。でも、生き残っているし、取ってかわるものが出てきている わけでもないんだろう。それは元がよかったのかもしれないし、みんなが 寄ってたかってよいものにしていったということなのかもしれない。 さすがに基盤になる部分がさほど優れたものでなければここまで使われることは なかったんだろう、ということは頭では分かるが実感に至っていない。 TeXBookはいつか読もうと思っていたので今年中に読むことにしよう。
_ 6冊ほど借りて読んだ。アレルギーの勉強をしてから再度読みなおしたがやっぱり要領を得ない。
_ 何故要領を得ないかというと、犬というのはどういう身体の作りをしていて、 どういう栄養を必要としているのかという説明がほとんどないからだ。 最後の方に申し訳程度に書かれているような。それでも書かれているだけましかもしれない。 このあたりの知識を伝えないまま、 栄養バランスはこんな感じで、とか、 これ食べさせましょう、あれは止めときましょうというばかりなので、 知識としてちっとも蓄積されない。知識として蓄積されなければ、新しい問題に直面するたびにそれが大丈夫なのかどうか悩んで調べることになってしまう。
_ 例えば必須アミノ酸のことも1冊を除いて書いてなかった。 つまり、普通に喰ってりゃ欠乏することはないよということなんだろうけども、 与太朗みたいに食べられるものが少ないとそのあたりは切実になってくる気がするんだが。
_ 必須アミノ酸、必須脂肪酸というのは名前の通り必須なわけで、なぜ必須なのかというと、 これらは身体の中で合成できないからであり、何らかの方法で外から摂り入れないといけない。 普通は喰って摂り入れるだろう。したがって食べものの栄養についてはよく考えないといけない。
_ それにしても犬ごはんの本は盛りつけがすさまじい。人間向けかと思うような 綺麗な盛りつけになっている。あほかと思う一方、写真として載せるなら 無造作によそったものというわけにはいかんのかもしれないなあと思った。 それにしても蕎麦とかスープスパゲッティとかはやりすぎのような気もする...
_ 何冊かメモ:
_ 一方、妻が教わってきたところによると、 「低分子プロテイン」も「z/d」も、主原料については分解されていないらしい。 原材料の一覧を見るとその通りだった。なんだそれは、意味がないじゃないか、 と反射的に思ったが、あらかじめ分解しておくことは値段にそのまま響くわけで、 主原料がアレルゲンでなければ余計な費用を出してまで分解しておく必要はないのだから、 大部分の犬たちにはそれでいいのだろう。 なお主原料は「低分子プロテイン」が米で、 「z/d」はポテトらしい。与太朗はどっちも「要注意」になっている。 したがって、与太朗にとってはやっぱりあまり意味がないことになる。
_ 主原料まで含めてあらかじめ分解したフードも存在するらしい。 ヒルズの「z/d」だと「ウルトラ・アレルゲンフリー」というやつになるそうだ。 ROYAL CANINだと「アミノペプチドフォーミュラ」なるものがそれにあたるらしい。 もちろん前段落で書いた通り、どちらも一気に高くなるようだ。 アミノ酸や低分子のペプチドの状態であればさすがにアレルゲンにはならんわけで、 これが使えれば文句なしだな。値段との兼ね合いもあるが、与太朗だって 同じものばっかり食べてたら楽しくないだろうから、おやつやトッピング等で おいしいものを食べさせてあげたい (そして嵩を増やしてフードの値段を相対的に下げてゆきたい)。
_ ひらしょーさんの新刊。 amazonで注文していたのがようやく来た。この本に関してはじっくりと感想を 書いてゆきたい(日常的に記述してゆきたい)ので、 買った段階でエントリを書いて載せている。
_ 以下、この本に対する取り組み方法やその周辺のことを書く。
_ 私はひらしょーさんのファンで、ひらしょーさんが京都にいて大学院生をされていた頃からサイトをよく見ていた。 見るきっかけになったのは、ひらしょーさんを知る前から尊敬していた わたなべごうさんがひらしょーさんのサイトに衝撃を受けていた(要約)のを目撃したからだったと記憶している。 そして自身でも読むようになった。 これほど「よく考える」人は見たことがないなあと思った。そして、 そこから導かれるのだろうけど、本質を捉える能力がとても高く、そして 素早くそこに至っているように私には見えた。 数少ないながらも、ひらしょーさんよりも私の方が詳しいと言える (つまり日常的に触れている分野の)話が出てくると、短期間で「大事なところ」に 辿りついているように見えたし、かなりそこに近いところに最初の一歩目を 置いているように見えて、軽薄な言い方だけどとんでもなく頭のいい人だなあと思った。
_ 妻もひらしょー夫妻の日記をよく読んでいる。 おそらく私のこれがきっかけなんじゃないかなあと思う。Sunabaも触ったことがあるようだ。
_ そんなひらしょーさんが2冊目の本を出すということで、何か応援できることはないかなあと考えを巡らせてみたのだけど、 まずは買って取り組んでみて、いろいろ作ってみたり、 他の人に薦めるというのが第一だろうという当たり前の結論になった。 したがって、きちんと取り組んできちんと理解の上、 他の人にも薦めてゆきたいと思っている。
_ プログラミングと自分の関わりについてもまとめておく。
_ プログラムそのものは8歳のときにPC-6001MkIIを(兄が)買ってもらってから ずっとやっているのでそろそろ30年になる。といっても小学生時分の プログラミングはマニュアル(当時はぶ厚かった)のサンプルリストをかたっぱしから 入力するとか、BASICマガジンの投稿を入力するとか、 本の真似をするといった程度だが。とはいえ、音楽(MML)については この当時からかなり親しんでいたし、繰返しなどは BASICで書かなきゃいけなかったので、多少のことはできていたと思う。
_ その後、CやC++、x86アセンブラなどに親しんだ後、Java、Perl、VB(VBA含む)、 C#...などなどに触れて、ちょっとPCいじりもマンネリかなと思ったところに Erlangと出会ったり、最近は意識してPythonをいじるようにしたりして現在に至る。 仕事でもずっとプログラムを書いてきた。流通や料金収納といったシステムから始まって、 ここのところは決済関係を8年ほどやっている。組み込み(端末)もOLTPも バッチ処理もひと通りやってきた。最近は仕事でプログラムを 書く機会がだいぶ減っている。特に能力が衰えたつもりはないし 後ろから追い上げられているというわけでもないけど、単に他の仕事の量が増えて かわりにプログラムの仕事ができなくなっているだけだと自己分析している。
_ したがって、プログラミングに関しては特に不安があるわけではないし、 未知の言語であっても取り組むことはできると思っているが(とはいえPrologは 何度やっても油汗が出るし、Haskellは手に馴染む気がしない)、一方で、 私はゲームを書いたことがない。いちばん近いのはプレゼンソフトを 作ったというくらいだ。 リンク先はC版で、その後C#で書きなおした。 いずれにしてもゲームではない。相互作用もほとんどない。 その後当たり判定をつけたりしたが、 これもBOX2Dを組み込んだだけなので自分でどうにかしたわけではない。
_ したがって1冊の本を取り組むことでゲームを作ることができるようになるというのは すごく期待しているし、自分のようにプログラムは書いたことあるが ゲームは書いたことがないという人間が取り組んだ場合どう感じるかということを記録しておくのは有用だと思う(思いたい)。 なお、ひらしょーさんの前著ももちろん買っているし、あちらも1冊の本で ゲームを作ることができるようになっているのだが、 ここまで書いてきた内容を見て分かるように中身には取り組めていない。
_ といったところで実際に取り組んでいろいろ考えたことや取り組んだ 内容を記してゆこうと思っている。まずざっと1周読んだところ。 既存の定義にとらわれずに用語をアサインしているのはよいと思うが、 「条件実行」くらいならともかく「参照」といった、すでに一般的に使われている 用語を別の用途に使うというのは英断だと思う。今のところ、 うーんそれはどうなんだろう?という成分が多めの感情がある。
_ あとやっぱり日本語混じりのソースというのは戸惑うな。 こちらは慣れだと思うけど。 漢字仮名混じりだと無意識のうちに 漢字と仮名のところで何らかの構造を読みとろうとしてしまい、ひとつの 「名前」としてとらえるのが私の場合難しいようだ。 漢字仮名混じりのテキストに記号が混じるというのが単純に馴染めていないというのも ありそうだ。いずれにしても冒頭で書いた通りこちらは慣れの問題かなと思う。 「なかぎり」という用語の意味がしばらく分からなかった。 中切りって?と思っていたところ2周目の途中でようやく「○○である限り」 「○○な限り」のことだと気付いた。それと、「→」を頻繁に使うがこれは単純に 不利なように思った。 -> で代替できるようだけどそれは最後の方にならないと 出てこない。SKKなら zl でいけるし、IMEでも「みぎや」でいけるけど、そういう 知識がないとそもそも入力できないような。 (追記: 「→」については 本文でちゃんと書かれていた。見落してしまうようなものではなかったので、 単に私がちゃんと読んでいないだけだった)
_ それと、これは小さなことだけど、タイトル、サブタイトル等で使われているゴシックのフォントに違和感が。 「い」「た」「こ」「か」あたりの字体がなんかバランス悪く感じる。 各章の最後が「この章で伝えたかったこと」なので、このバランスの悪い感じが 如何なく感じられてしまった。 (ひどい表現)
_ 最近日常生活でいろいろあって、自分は物事や主張が 正しいかどうかということにあんまり興味がないことに気付いた。正しいかどうかは 時間や数字が証明してくれることが多い。それに比べると、なぜそう思うのか、 あるいは、その人にとってどうなのか、心地よいか不快なのか、役に立つのか、 といったことの重要度が高い。
_ 身近に、プログラムは書けるようになりたいが、入門書をいくら 読んでもできる気にならない、いろいろ書かれていることを言われた通りにすれば いいのは分かるが、これそのまんま覚えていればいいのかいまいち分からないまま 本の終わりまで行ってしまうか、途中で飽きて辞めてしまうといったことを 繰返している人がいる。こういう人にこの本が役立つのかどうか?と言われると よくわからない。前段落で書いた通り、その人にとってどう受け取られるのか? というのが見えない。私はひらしょーさんを尊敬しているので読んでて心地良いし、 実際に(まだ取り組んではいないけど)丁寧で理性的な進めかたは素晴しいと思うけど、 そう受け止められない人だっているだろうし、ひらしょーさんが思い描いてこの本に 実現させた、初心者が超えられない階段というのがまったく方向違いだという 可能性もある。が、別に初心者すべてにとって正しいかどうかなんて 問題ではなくて、単に選択肢の一つとして挙げられるということが大きいんだろうと 思う。そして、いろんなやりかたがあってその中から自分に合うやりかたを 見つけてね、と言うには、プログラムの世界は入門書として使える選択肢が 多くないということが問題なのだと思う。
_ もうひとつは、これがスタート地点なんだ、ということを納得できるかどうかというのもあるのかなあと思った。 身のまわりでプログラムを日常的に書いている人達のようになるためにはここから進んでいって、 近付いてゆくのがいいんだ、と納得できるかどうか。さらに、今いるところと そこはどのくらい遠いのか?という感覚もありそう。
_ 私自身はどうかというと.... とにかく全部挙げてもらって、自分に欠けているものを自分で探して それをひとつずつ取り組んでゆくというのが好むやりかたで、 その取り組んでゆく内容がその本の中で完結していなくても必ずしも問題とは 思わないほうだ。ただこれも、今まで数多くの試行と失敗をしてきて たまたまうまくいったものがそれだったということに過ぎないのかもしれない。 したがって、これがベストの方法だ! とは思っていないし、他のやりかたが 邪道だとも思えないな。 一方で、例えば(最近こればっかりだが)英語リーディング教本は、 上で書いた「自分の好むやりかた」に近い構成だと思うんだけど、 自分にとってはかなりとっつきが悪かったので、分析が不十分かもしれない。ただ、 英語リーディング教本は、最初の取組みは辛かったけど、反復して身につけてゆくという感覚は新鮮だった。
_ さて取り組んでゆくとなると環境の問題がある。 普段持ち歩いているノートはUbuntuがメインなのでここで動くとうれしいんだが、 残念ながらWineを使っても動く気配がなかった。当面は家のWindowsマシンで やることにする。仕様は公開されているので、自分で環境を組んでみるのも いいかもしれない。
_ 週の頭から具合が悪い。さっさと寝よう。