Zinnia hacks tomorrow. (2013/6)

2013/06/02 (Sun)

_ 絶食などを経て少し元気になった。


= 惡の華

_ 先日妻が聞いていたラジオを一緒に聞いていてこの曲が流れてきた。 歌詞はよく聞きとれなかったが、妙に耳に残るメロディと、 いくつかの曲を無造作に切って貼ったように変わるリズムが忘れられず、 上記PVを見て異常にはまってしまった。

_ 宇宙人というバンドらしい。 耳に残るメロディという点では他に上がっているPVも同様だった。1回聞いただけで 強く印象に残ってとても不思議な気分。


= 筋力トレーニング本3冊

_ 以下3冊。

筋力トレーニングの原理と、あとは金かけずに家や屋外で やる方法など。器具が必要となれば買うより通ったほうが安いと思うので、 まず金かけずにやることができるのか、できるとしたらどのような方法があるのか? ...知りたかったのはこんな感じ。

_ きちんとやるにはそれなりの器具と指導はやっぱり必要そう。というのが 読み終わった感想。気にしなければいけない点が多すぎて、形は似ているが 実はあてが外れているといったことがすぐに起きそう。効果がないだけならまだしも、 身体を痛めるとかは怖い。

_ 以下メモ。

_ 筋肉を太くしたり量を増やしたりするトレーニング (A) と、持久力を高める トレーニング (B) は違う。(A) は筋力の限界まで使って超回復させてまた限界まで 使って...ということを繰返してゆく。 原理的には1回はできるが2回はできないというような強度の運動を1回すれば よいことになるが、そのような都合のよい強度が見つかるとは限らないし、 失敗すると怪我につながる危険性が大きいので、10回ぎりぎりでできる強度を 3セットといったようなやりかたで筋力の限界を迎えるようなやりかたをするらしい。

_ 目安としては、一度に12回やるのが限界という負荷 (12RM - Repetition Maximum) を 探りあてて、その強度で10回3セットやるというようにするらしい。セット間の 休憩は30〜90秒といったところらしい。 RMと最大筋力の関係はだいたい分かっているらしく、15RMだと最大筋力の65%程度、 12RMで70%程度、10RMだと75%程度となるらしい。

_ トレーニングは鍛えたいところを先にやる(じゃないと疲れてしまって効果が出ない)。 特にここを鍛えたいというものがない場合は、目安として大きな筋肉を 先にトレーニングして、その後に小さな筋肉をトレーニングする。

_ 室内でトレーニングに役立つ器具は、ダンベル、チューブ、バランスボールなど。 屋外だと、ウォーミングアップなどになわとびが使える。器具を使わないものは 基本的に自重を活用することになる。

_ なお、(B)はほどほどの負荷で数こなしてゆくようなもの。日常的にトレーニングというと こちらを思い浮かべるが、50〜100回で筋力の限界に達するような運動というのは なかなかないので、(A)のトレーニングとしては効果が薄い。

_ トレーニングは毎日やると筋力が回復しきらず疲労が蓄積してしまうので、 だいたい2〜3日の休みを狭んで実施する。


_ VAIOをいじった記録などを残しておく。キーボードにはあいかわらず慣れない。 打ち損じるキーボードなんて今まで触ったことがないので、 どう接していいものやら


= MonoとSDL.NETとTao

_ 以前書いたものをVAIOのUbuntu環境でも動かそうと思ったんだがうまくいかない。 IntPtr系が全滅のように見える。

_ いろいろ調べてみると、どうやらこれ64ビット環境では動かないようだ。 IntPtrにInt32入れてるあたりで何かを感じろと言いたいところだが 鈍くて気付かなかった。Target CPUをx86にして、あとはnativeのライブラリも 32ビット版にしないとだめかもしれない。aptitude で libsdl1.2-dev:i386 などを 入れようとしたが、提案されている操作を見る限りでは64ビットの方を アンインストールしようとしているな。共存できないのかしら。

_ といったところで手が止まっている。chroot的なもので32ビット環境を 準備したほうがいいのかしら。


= MonoDevelop

_ すごいなこれ。 Visual Studio.NETで書いてたソリューション類が普通にそのまま使えて ほとんど違和感がない。ILでも遊べるのでよい。


= FreeMind

_ 1.0.0-RC3をビルドできる環境を作った。以前はけっこう苦労した気がするが 今回は特に悩むところもなく普通にビルドできた。


= synclient

_ タッチパッドの動作についてはいろいろ気になる点があって、

表題のコマンドでいろいろ微調整ができるらしいことを知った。 Synapticsのタッチパッドの設定ができるツールらしい。 HorizTwoFingerScroll とか、PalmDetect といった分かりやすい設定値はよいのだが、 それ以外の、特に閾値系の設定値はいまひとつ正しいものが掴めない。 -m 1 などとするとモニターモードになっていろいろな値を取得できるんだが、 これだけだとちょっとねえ。しかしまあ設定ができるということが 分かっただけでも収穫だ。

_ というわけでとりあえずビルドしてみる。 XInput.h とかは libxi-dev に入っているらしい。



= TRICK 2013

_ ふんふんすごいですねえと読んでいたら自分のことが出てきてびびった。



= カリナ・モア・リナ

_ 妻の友人宅の犬(マルチーズ、プードル、プードル)。 2時間ほど一緒に過ごした。1年ぶりくらいだがあいかわらず 落着きがなかった。そして3匹とも仲が良い。 リナは前回はおとなしくてほとんど近寄ってこなかったので印象が薄かったが、 今回は(妻も友人も不在だったせいか) 真っ先に膝の上に乗ってきて離れなかった。 カリナはあいかわらず顔を舐めようとして一生懸命で、 モアは顔を舐めるついでに唇を噛んできて閉口した。

_ ジョンは最初は興奮していたが、ほどなく慣れたらしく無防備に寝ていた。 カリナ・モア・リナも1時間ほどで落ち着いたのでみんなでのんびり過ごした (つぼみはあまり関心ないようで窓の外を見て一人で寝ていた)。 外の音につられてカリナが吠える→ つぼみ以外の全員が吠えだす→ 気付いたら慣れてたはずのジョンが3匹に対して吠え始める→ ジョンを叱る→ 膝の上のリナが震えだす→ (つぼみは無関心のまま) → しばらくするとみんな 落着く→ カリナが吠える…の繰返しだった。


2013/06/03 (Mon)

_ 今日は0.5回休み。


= MonoとSDL.NETとTao つづき

_ 前回の続き。32ビット版の環境をなんとか 準備しようということしか考えていなかったが、 お前のその両手はGoogle様に愚痴を聞いてもらうためにあるのか? という気になったので、 デバッガ使いながら64ビット版でそのまま動かす方法を探ることにした。

_ Cでテストプログラムを書いて、sizeofだのoffsetofだのを表示させてみた結果と、 C#でMarshal.SizeOfだのMarshal.OffsetOfだのを表示させてみた結果を比較してみると、 なんのことはない、alignmentがずれているだけだった。8バイト境界に合わせたら 動くようになった。 IntPtrにInt32の値を入れようとしているコードを目撃した気がするんだけど、 あれは気のせいだったのだろうか。

_ そもそもPackの指定なんてないほうがいいようにも思える。 オリジナルの構造体にもpackの指定はないし。

_ TestSprite3DCSもSPS2も問題なく動く。ただしいくつかおかしな点がある。 色が変だとか、gの下が欠けてるとかflipの指定がうまく効いていないとか。 しかしこれは以前試したときも同じ症状だった気がするな。まったく動かないよりは ずっと分かりやすい。

_ なお、Tao Frameworkのページに行くと OpenTKに誘導されるんだが、OpenGL/AL/CLがメインになっておりSDL関係はまったくない。 Luaもない。まあLuaはLuaInterfaceとかもあるから別にいいが... .NETでSDLというのは先行きが暗いですなあ! もうすぐ2.0が出るというのに。


2013/06/06 (Thu)

_ 6/4。許し難いこと、うんざりすること、腹の立つこと、 明るい要素のない未来を見せられたこと、 重大なはずなのに心の動かされないこと、トラブル、 などなどが立て続けに起きた。そして終電を逃し翌5時まで仕事した。

_ 6/5。仮眠をとって資料作成を続け、昼すぎにいったん家に戻りフロ入って着替えて、 夕方に客先に出た。帰宅して酒飲んで寝た。

_ 今日。休みをとった。昼過ぎまで寝て、少し元気になったので駅前でPCをいじったり本を読んだりしている。


= Mono

_ めでたくSDL.NET等も動くようになったのでC#でなんか書いてみることにする。 synclientをもうちょっとグラフィカルだったり 分析しやすかったりするようにいじろうということにした。 といいつつメイン画面をGTK#で書いているので今のところSDLが出てくる予定はない。

_ GTkはろくに触ったことがないがGTk#はさほど戸惑いがない。 ただデザイナはさすがにVisual Studioのような洗練さはないようで、 せめて複数のコントロールを選んで整列くらいはできるとうれしいんだが、 期待通りに行かないのでいちいちTable的なコンテナにコントロールを入れることに なってしまう。

_ 戸惑いはないといいつつ以下は調べないと分からなかった。


= タッチパッド研究

_ ひとまずMonitor相当ができるようになったのでいろいろいじりながら値の 変化を眺めてみる。

_ Z軸の挙動は以下の通りだった。

_ 今後はもうちょっと時間変化が追いやすいような表示を作ったり、ロギングが できるようにしたいところ。アプリを開いていろいろいじって検証するというよりは、 普段使っていて意図と異なる動きをしたときにそれはどういう数値変化によって 起きたのかを調べるということをしたいので、常に動かしつづけて分析するような 使いかたができるようにする予定。

_ ただ、共有メモリ経由で見られるのはタッチパッドのセンシング結果であって、 それがドライバにどのように解釈されたのかは分からない。 例えば、いつタップと判定されたのか、スクロールと判定されたのか、 右クリックと判定されたのか、など。このあたりをどうにかしないと 結局見てもよくわからんという結果になるかもしれないので要検討だ。


= VAIO Pro

_ Haswellの声が聞こえつつある段階でIvyを買ったのはどうせHaswell出ても すぐに買えないでしょ (高くて) というのがありその点では特に後悔していないんだが、 この機種はVAIO Tシリーズのユーザとしては悩殺されるものがある。 キーボードも変わっているように見えるし、解像度、重量いずれもTシリーズとは レベルが違う。

_ 個人的にはたとえWindows 8 であってもノートパソコンの形状でタッチパネルというのはいらないと思っているので、その点だけはさほどうらやましくない。 なんかノートパソコンの液晶面に指で触れるというのは パソコン音痴のおじさんみたいな間抜けさを感じてしまい惨めな気持になる。


= VAIO Duo 13

_ Duo 11ユーザとしてはこちらもなかなか悩ましい。Duo 11とサイズがほとんど 変わらないのに液晶がでかくて解像度も向上していて、 冗談みたいな光学トラックボールがなくなってタッチパッド塔載。

_ Proといいこちらといい、特段買い換えなきゃいけないというような脅迫感がないだけに 余計悩ましい。


= 情熱プログラマ

_ すでに自分が何になりたいのかという以前に、自分が プログラマなのか、そもそもそれを目指していたのかといったレベルで アイデンティティが崩壊しつつあり危険なので、世間でプログラマを自任している 人の思いを読みたくなった。

_ 印象に残った記述 (完全な引用とは限らない。要約含む) :


2013/06/09 (Sun)


= ジョン

_ ジョンが来て1年経過したようだ。 当時の記述を見てみると「プチ預かり」と なっている。1年がプチなのかどうかは分からないがジョンというかわいらしく 幼い犬にとって1年という時間はかなり長いだろう。ジョンがかわいらしいのは 疑いようもないが、数ある選択肢の中でジョンを選ぶというのはなかなか 期待できないだろうということも想像可能。 犬を飼いたい! というのでなくジョンを飼いたい! という人がこの世界に どれだけいるのか?ということなのだろう。まあ我が家としては 焦ってもどうしようもないので仲良く暮らすことを考えるほかないが。

_ ジョンを飼いたい!ということを思う人がいるとすると、 以前飼ってた犬がジョンと性格が生き写しだ、とかだと有望なのだろうか。 あるいは人喰い犬ばかりの地域で暮らしていてもう少し大人しい犬が欲しいとか...


= MonoとGTkSharp

_ synapticsのテストアプリをいじりつづけている。 前回Monitor相当ができたので、設定値を見たり変えたりできるといいなあと思って XLibやXiを呼べるようにいろいろいじる。参照していたsynclientのソースが 古くて若干おかしなことになった。PressureMotionMinZなどは XA_CARDINALという見慣れない型になっており、参照していたソースはXA_INTEGERを 仮定していた...という感じ。

_ とりあえず取ってくる部分は無事に動くようになった。 セットは...やればできるがこの画面でやらなければいけないとも思えないな。 適当にタッチパッドをいじっていれば 最適な設定を探します! というようなことをするなら別だが、自分でいろいろ 値をいじって試行錯誤したいんならコマンドラインからいじればいいわけで...

_ GTkSharpでListViewみたいなのをやるにはTreeViewというのを使うらしい。 TreeViewはかなり柔軟な作りになっていて、リストっぽい表示はその柔軟性を 生かして実現するらしい。なかなか頼もしいけど単にリスト表示させたいという 要求に対しては前準備の多い面倒なコントロールだなあという感想が出てくるのも また人情というものだろう。

_ 値の時間的変化を見たいのでグラフでも描こうと思ったがこういうときに GTkSharpではどうやるんだろう。DrawingAreaというのとCairoを連動させている サンプルは見付けた。GDI+ を使うやりかたはできないもんかなあと思ったが 見当たらなかった。


= 平均への回帰

_ スポーツ選手がプロ2年目に調子を落とすのは、 その選手本来が持っている能力から導かれる平均的な実力への回帰現象であるという ような記述を統計の本で読んだことがある。 1年目に能力以上の実力を発揮したことに対して、2年目は調子を落として 今度は能力以下の実力しか発揮できず、長い目で見るとその選手の 平均的な能力に回帰するとそういうことらしい。もちろん調子を落とす原因は、 疲労や故障、緊張感や慣れといった精神的な変化などいろいろあるんだろうし、 1年目と2年目でそんなに 綺麗に結果が分かれる人ばかりではないんだろうけど、妙に納得させられるものがあった。

_ そう考えてみると、先週いろいろと大騒動が上がったのは「もみじシフト」の 反動で、私が現職であるべき平均的な負荷や問題の量に回帰する 現象だったのかなと思う。その原因は、問題を先送りにするとか、 その場にいれば解決できたが帰宅してしまったので対応できなかったとか、 なんかあいつ最近早く帰っているなあという周囲の目だったりとか、 いろいろあるんだろう。逆に超高負荷な時期にも逆向きの力が働いて、 あいつ今死にそうだから遠慮しておこうとか、そういうことなんだろう。 そうやって組織や本人の器に従って長い目で見ると平均的な能力と 負荷で物事が進んでゆくようになるのかなと思う。平均的といっても それが主観的に高い/低いということを示しているわけではないが


= 究極の速読法 リーディングハニー6つのステップ

_ 初めて読む種類の内容というわけではないが、 読むことに対する苦痛を丁寧に取り除いて、効率的に読み進めるというアプローチには 共感を覚える。

_ 速く読むだけなら特に難しくないんだが、なるべく頭に残るように するにはきちんと読むことを作業に落としこんでやる必要があるし、 自分にとってしっくり来る方法が見つかるまで追求したほうがいいように思う。 この本のアプローチは親しみやすい。正直「マインドマップ読書法」は あまり馴染めなかった。手順や問題意識はほとんど一緒だと思うんだけど... 道具立ての違いだろうか。

_ 「読まない」ことと「読めない」ことに本質的な違いはない、というのは 説得力のある正論だと思うけど、その直後に「読まない」理由は「読めない」から ですと言っていて、文章だけを漠然と読むとそれ理由になってないんじゃないの?と 思ってしまう。特に議論に影響のあるものではないし言いたいことは分かるのだが。


= IT技術者なら知っておきたい ストレージの原則と技術

_ ストレージの問題とする領域とその解決のための技術を説明し、 それにまつわるEMCの製品を紹介するという本。

_ さほど強い関心を持って借りたわけではなく、実際このあたりの 設計に関わることが今後あるかどうかも分からないので、現時点での 興味の対象は極めて限定的な状態で読み進めた。


= リーディングハニー 初回の感想

_ ↑の本を読むために実際に試してみた。この手の手法では宿命的な問題として、 一定のペース (数秒) でページを繰りつつ目を走らせてゆくという動作自体が けっこうな苦痛だ。気を抜くと注意力がなくなってただ追っているだけになったり、 他のことを考えたりしはじめる。 このやりかたで短時間に大量の本を消化するというのは かなりの集中力と忍耐力が必要なように思う。慣れてくるものなのだろうか。

_ 今回読んだ本は興味の対象が限定的だったこともあり、 スキミング2回目に行く段階で読みたいところが少量しかないという おかしな状態になってしまった。現時点で思うのは、とりあえずここで 提示されている手法を一気に終えようとするのはあんまり意味のない努力なのかも しれないということで。途中で時間を置いて考える時間があったほうがいいように 思う。

_ 違う本でも試してみる予定。対象のことをまったく知らないものでは それはそれでしんどいので、やはりしばらくは技術書かビジネス書ということに なるかなと思う。(さすがに小説なんかをこういうふうに読むことはないだろうし)

_ あと、こういった手法だと「読書」の置かれる立場がだいぶ変わる。 読みかたが変わることへの抵抗はさほどないんだけど、読むために必要とする 環境が変わるというべきか。昨今の私にとっての「読書」というのは、 読みたい本やドキュメントを手配して通勤の電車の中で読むということが 大部分を占めている。そういった「読書」にこのような手法を採用するのは なかなか大変だ。


2013/06/10 (Mon)


= 哲学関係

_ 何かのきっかけで哲学関係の本を連続して読んだのでメモ。

_ 「哲学の謎」「哲学の教科書」は、哲学が対象としている問題、 哲学するというのはどういうことなのかということのイメージが分かりやすく 示されており有益だった。

_ 哲学の本に対して期待するものは、

といった感じ。3つ目はとても哲学的な態度とは言えないが、 解けない問題に対して焦がれるような気持になって先に進めなくなるというのは 自分にとってはリスクに映ってしまう面があり、哲学というのがその 疑似体験をさせてくれるのであればいいなという願望がある。

_ 卑近な例で言うと、先日Microsoft Wordのnumberingについていろいろ 調べたが、あれは特に興味があるわけでもないし知りたかったわけでもない。 知らずに一生を終えても一向に構わなかったけど、いざそれを知らないことには 一歩も進めなくなるケースに遭遇し、かつ自身に余裕がないタイミングでそのような ことが起こってしまったときに受ける困難を避けるために、比較的余裕のあった 当時にそれに関して迷いがなくなる程度には踏み込んでおいたというのが 実際のところだ。 さすがにnumberingのような今後の人生に何ら有益なものをもたらさないものと 比較するのはまずい気がするものの、 哲学の問いに対する私の態度も似たようなところがあると思う。

_ 「自分を知るための哲学入門」は上記2冊とは若干毛色が違っており、 本職の哲学者ではない著者が哲学を道具としていかに自分と向き合うかという ことを実体験とあわせて解説している。 後半は哲学史のような展開になっており、哲学を道具として...という 態度は上2段落くらいの内容に通じるものがあるものの、本から放たれる雰囲気は 前の2冊よりも素気ないという不思議な結果に。これだけ知ってれば哲学は 十分という境地をそのまま伝えようという意気込みが少し重荷だった。


2013/06/11 (Tue)


= 白と黒のとびら

_ これは相当面白かった。ここ半年で読んだ小説の中では一番よかった。

_ サブタイトルは「オートマトンと形式言語をめぐる冒険」。 オートマトンと形式言語の話が自然にファンタジーの設定の中に生かされていて、 大学の頃に学んだ内容を思い出しながら読み進めた。オートマトン云々のことは 置いておいたとしても、ファンタジーとしてすでにとても面白い。 そして気付けばオートマトンと形式言語の扱ってる問題について親しんでしまっているという器用な本だった。

_ すでに学んだことのある内容だったので、ああ、ここはこういう話をしたいんだな、 といったことを考えながら読んだ。読んでいて楽しいというのは 私の体験としては間違いのないところだけど、 一方で、対象について知らない人が読むとどういう結果になるのかというのも 気になる。妻に読んでみてもらいたいところだな。


= やってはいけない筋トレ

_ 筋トレ自体をやってはいけないのか、筋トレと称してやっているものの中には やってはいけないものがあるのか、どちらともとれるタイトルだ。 こういうどっちつかずを狙うのは好きではない。読んだ限りでは後者の内容だった。

_ 常識どころか最新の研究を疑うというようなエキセントリックというか パラダイムシフト的な本、というわけではなく、それなりの本を読めば 書いてあることがほとんどだった。つまり先日まとめたような内容だった。 この本では体型をどうにかするという点に筋トレの動機を設定している。 (運動やスポーツの内容によってトレーニングの基本的な内容が変化しないという 前提を据えているが)

_ 後半は部屋で、自重を使ってできるトレーニングをいろいろ扱っていて参考になる。 また、本格的なトレーニングをするためのジムの利用法というのも 勉強になった。やはり鍛えたい筋肉だけに荷重を効率的にかけるという点では マシンが最適のようだ。


2013/06/12 (Wed)


= ダイナミックストレッチング

_ 運動前のストレッチは結局のところ有効なのか有害という点について 本ごとに意見が分かれている感じだが、有害であるという結論が出ているものは よく実施される静的なストレッチのことを指して有害と言っており、 ダイナミックストレッチはそのようなデメリットがないという話に続く。 この本もその系統なのだろう。

_ つま先立ち、踵立ち、外側立ちなどのまま歩くといった親しみやすいものから、 かなりハードなものまでいろいろ。足首の違和感を柔らげるためにも ジョギングのウォーミングアップに取り込みたいと思った。

_ なお、運動前のストレッチが有効か有害なのかというのは、 その人の能力とか、もともと備えている柔軟性などにも依存するように思う。 可動域を広げるための動きを運動前にすることがかえってパフォーマンスダウンに つながったり、怪我のもとになったりということもあるんだろうけど、 ここ1〜2週間、ジョギングの前後にストレッチを取り込んでみた限りでは、 運動の前に適度な刺激を与えておくのは悪いことではないように思う。


= ゆがみを直せばみるみるやせてくる!

_ ストレッチよりも胸郭呼吸という呼吸法の方が気になった。なにしろ どういうものを胸郭呼吸と呼んでいるのかがはっきりと記述されていない。 「練習法」を見る限りでは、どうやら腹式呼吸とは逆に、腹を膨らませないで 胸郭の中で膨張と収縮を繰返す呼吸法のように見える。


= 腰痛・関節痛は絶対治る!

_ これもストレッチの本。現在取り組んでいるものと同じだったり似ていたり する種目が多くて勉強になった。同じ内容でも説明が違うとポイントを見直すことが できてよいと思う。


= 集合とはなにか

_ 電車の中で気軽に読んだせいで中身をあまり理解できていない。親しみやすいという 印象は残っているが... 差し迫って必要と思っていない状態では読む動機が薄いということもある。 機会があったらまた読むことにする。


2013/06/13 (Thu)


= お勉強会

_ 急ですが、第27回を明後日開催します。まだまだ定員には余裕がありますので ご都合の合う方はぜひ参加表明の上参加をお願いします。



= キヌア

_ 雨の少ない土地でも育って栄養価が高いので注目を集めているらしい。 ちょっと興味がある。


= Defining Property

_ もう何か月前にメモしたのか忘れてしまった。 以前書いた「おかねのおと」にそっくりな 大岡越前のエピソードが書かれている。 英語のWikipediaに詳しく書かれている。

_ これを読んだ当時にいろいろリンクを辿って、どうやらこの手の話はあちこちに あるらしいと知った。 落語の鰻のかざなんてのもそうらしい。 このページにはさらに似た話として 「ナスレッディン・ホジャ物語」「パンタグリュエル物語」が挙げられている。


2013/06/14 (Fri)


= 考具

_ 第一のターゲットは広告代理店のように企画を生み出すことを仕事とする 人達なのだろう。アイディアを生み出すプロセスを3つに分けて、それぞれで 使えるアプローチや道具を紹介している。

_ 日常生活、PCをいじったり仕事をしたりすることに限って言えば、 アイディアというものは、 思いついたことをいかに逃さずに残しておいて、自分の中で熟成させることが できるかというほうが重要で、枯れて困るような存在ではない。そして、 それをどう実現して、また場合によっては「仕組」にまで昇華させるか、 ということのほうが重要度が高い。それらはアイディアによって生かされることが ないとは言わないが、どちらかというととるべき道が(経験によって)見えていて、 それをどのように進めてゆくのかということが問題になるケースの方がずっと多いように思う。

_ 一方で、自分のことだったり世の中のことだったりを自由に考えてみるとか、 あるいは「計画」を練るといったことをしたくなる/しなければいけなくなった 場合に、意外ととっかかりが掴めなかったり、頭の中にあるものが全部 出てこないようなもどかしさを覚えることが多い。自分の中に何もないのであれば あきらめもつくが、あるのかないのかもはっきりしない状態で 悶々とすることが多い。

_ 一方では焦らずに、あるのかも分からない何かが浮かんでくるのを待つという 態度も尊いとは思いつつ、いろいろな揺さぶりをかけて自分の中にあるものを 絞り出すような枠組は一つでも多く持っていたいという気持もある。 以前も似たようなことを書いているが。 そういった意味で、いろいろ勉強になった。


= 2013年上半期名場面集

_ もう今年も半分が経過しようとしている。

_ 今年はノロで始まった。 コパンが亡くなったのが最大の出来事だった。 今でもコパンの苦しそうな声が耳に残っている。コパン、つぼみ、ジョンと一緒に 過ごしていた日々が懐かしい。

_ 他は、スポーツジム体験もみじシフトなど。 ジョギングは続いている。身体づくりをきちんとして一生の趣味にしたい。 自転車の方はあまり乗れていないが、ジョギングのコースの中に車が通らなくて 人もほとんど通らない場所があり、たまに自転車で周回している人を見掛けるので ジョギングに使っている時間を少し自転車に割り振って日常的な トレーニングに組込むことができればよい循環ができるかもしれない。

_ 買物は、 VAIO Duo 11nasneVAIO Tシリーズなど。 ノートPCを買ったのはCF-R6M以来6年ぶり。 CF-R6Mはほぼ新品の状態で兄貴に譲ったので、実質 librettoU100以来8年ぶりということになる。 librettoはUbuntuで使っている限りはさほどの不満もなかったので、 このVAIO Tも5年くらいは戦ってほしいところだ。

_ 印象に残った本:

_ VAIOを買ったことで自宅のPCいじりはUbuntuの比重が上がり、 ErlangやPython、Monoなどがいじりやすくなった。 ARMやCILなどにも少し親しんだ。

_ 仕事の内容としてはトラブル対応やショー向けのデモ作成で明け暮れた気がする。 意識してPythonを使うようにしたのでだいぶPythonに慣れてきた。 質の話をすると長くなるが、今年のうんざり度は過去もっとも酷い。 今までもうんざりと焦りがないまぜになった感情に支配されていたけど、 ここのところのうんざり感とは比較にならない。そんな気分であっても 半年なんてあっという間に過ぎてしまうんだなあとそれはそれで恐しくなる。


= 5分で何かする話

_ 最近、 1日5〜10分で何かするということを取り組むようにしている。部屋を片付けるとか、 日記を書くとか。

_ 5分でできることなんて知れているけど、毎日繰返すことで少しずつ確実に 何かが変わってゆく。部屋の掃除をすれば少しずつ綺麗になってゆくし、それ以上に 重要なこととして、部屋を散らかさないような心持ちに自然となってゆく。

_ 「5分で何かする」という話は別に目新しいものではなく、昔から何度も目にしてきた 内容ではあるが、実際にやってみることはなかった。 上記のような効果に想像が至らずに、軽く見ていたのだと思う。 何もしないで「何か」が溜まってゆく一方の毎日だったのが、 一日の進み具合は微々たるものであっても確実に減ってゆくという体験は 思った以上に嬉しい。普段は何もしないくせに、いざやろうとすると きちんとした結果を求めてあれこれ条件をつけだして、結果やっぱり何もしない という悪循環になりがちな性向が自分にはあるようだが (以前も同じようなことを書いたが 自分の身に置き換えて考えていなかったんだろう)、 「とにかく何かを始めてみる」とか「少しずつでもやってみる」といった 言葉が初めて腑に落ちた気がした。


2013/06/15 (Sat)


= デコンパイリングJava

_ JVMのことに関心があったのでそのあたりのねたがあるといいなと思いつつ 借りたが、どちらかというとクラスファイルとかのあたりが対象になっているので 期待通りではなかった。そして後半はほとんどデコンパイラの製作に専念していて、 デコンパイル結果を元になにやらするという次の予想も外れたのでいろいろ 意外な本だった。Javaでレキサやパーサジェネレータ使ってコンパイラ作りたいという 人にも役に立つかもしれない。



= お勉強会

_ FreeMindをいじっていると、いろいろとFreeMind自体の 機能に関するアイディアが浮かんでくるのだが、具体的に形にしたことがない。 欲しい機能は自分で実装してみようと決意してすでに3年半... いい加減なんとかしたくなってきたので取り組むことにした。 ここ半年くらいJavaから離れているのでリハビリとしても丁度よいだろう。

_ 真面目に開発しようと思うと1366x768というのはちょっと狭いな。 まったく無理というほとではないが、快適とは言い難いものがある。

_ ひとまずEclipseの中でFreeMindが動くようにはなっているので、 いろいろ止めたりいじったり壊したりして構造を知る。中途半端な理解で ちょっといじるということの繰返しではいつまでたっても中身を理解できずに やりたいことをするたびに調べるという連続になりがちなので、 遠まわりに見えても時間をかけて取り組むことにした。

_ PluginとHookの関係とか、メニュー構造がどうやって作られてゆくのかなどが 少し分かった。あと、起動に時間がかかっているのはどのあたりの処理が 原因なのか、とか...。 5時間の成果として十分かどうかと言われると泣けてくるが、 まあ進んだことは進んだのでよい。もう少し理解できるようになってくると 通勤の移動中などで調べたりいじったりできるようになるだろう。

_ FreeMind自体をいじっていて困るのは、そのメモをFreeMind自身で書くことが できないということだな。同時に2つ上げられないので、デバッガ経由で動かすには FreeMindを落とさないといけない。


2013/06/16 (Sun)


= タオル de ストレッチ

_ ストレッチというよりはトレーニング寄りの運動もそれなりの量入っている。 タオルを使ったエクササイズがたくさん載っている本と理解すればいいのかな。 とくに順番やメニュー構成のことなどは書かれていないので、たぶん 通して全部やりましょうということなんだろうけど... 最初から最後までやろうと思うとおそらく30分〜1時間くらいかかるのではないかと思う。

_ タオルを足指で持ち上げたり、たぐり寄せるといった運動は、 やろうやろうと思ってやっていなかった。ヒザが直角になるように座ってやるらしい。


_ 仕事が残っているので会社に行こうとしたがやる気が出なかったので中止。 モスに来てみた。普段は北口のマクドか、南口のタリーズを利用することが多い。 モスにも電源が使えるテーブルがあったというのは発見だった。しかし照明の 位置がうまくないらしく照り返しがひどい。グレア液晶が恨めしくなる瞬間だな。



= 真空断熱タンブラー

_ そんなにいいものなんですか。知らなかった。この手の商品は 何度も見たことがあるけど効果あるのか?と思って手が出なかった。 しかし考えてみれば きちんと断熱さえされていれば外気温に触れる面積が水面だけになるんだから 効果はでかいんだろう。イオンで1000円弱で買えるので今度試してみよう。

_ なおこの手の製品はタンブラーとマグカップがあるようだ。マグカップは 開閉式の飲み口のある蓋がついていることが多い模様。 タンブラーは350ml缶をまるまる入れられるようなサイズとか、 いろいろ考えられているらしい。断熱なので結露することもないし、持って熱いことも ないのだから、マグカップでもタンブラーでも大差ないような気もする。

_ それにしてもなかなか読ませるレビューだな


= サーキュレータ

_ うちには3台のサーキュレータがある。そのうちの2台がそろそろ寿命のようだ。 モーターものをごまかしながら使うのは怖いので買い換える予定。

_ 1台はElectroluxのやつで、押上にいた頃に買ったのだったかな... もう7年以上前のことだ。 2台目はZEPEALと書いてある。他の2台よりは使用頻度は高くないので比較的元気。 3台目はVornado。2010年に買ったもの。 音はうるさいが風力は桁違い。真上に向けられないので洗濯物を乾かすのに 使えないのがちょっと残念。

_ ZEPEALのもの以外がもうだめそう。もちろん経年劣化もあるだろうが、 ジョンのおしっこを繰返しかけられたのが致命傷だ。とくにVornadoの ダメージはでかく、半年ぶりに電源入れたが廻らなかった。 Electroluxのやつは今でも使えているのだが、ときどき急に回転を止めて、 また廻りだすというような動作をすることがある。ちょうど津田沼の手前で ほとんど止まる寸前まで減速して、また走りだすときのような感じだ。 京成線は原因がはっきりしていて、停止信号が出ていたんだろうけど、 サーキュレータが一時停止する原因はよくわからない。

_ サーキュレータは洗濯物を部屋干ししたり、冷暖房の効きをよくしたりするためには 便利なので、今更これなしで済ますことはできないが、反面、家には 扇風機がないので、サーキュレータを1台減らして扇風機を導入することを検討している。 最近の扇風機は底面じゃなくて支柱部分に操作ボタンがあるというタイプも あるようなので、これならジョンにおしっこかけられても安心だ。 扇風機はどうしても重心が高くなるので、ぶつかって倒れるというのが ちょっと心配だが、おしっこかけられたサーキュレータよりは安心だろう...


2013/06/17 (Mon)


= 最近のErlang

_ 壊れたパケットを作ったり、シーケンスが狂ったパケットを送ったり、 TCP keep-aliveに応答したりしなかったりという 環境を作りたいということがたまにあるので、tuntapをいじっている。 tunはIP、tapはEthernetフレームをいじることができるが、逆に言うと それしかできないので、ほとんどTCPの作法にのっとっているが一部道を 外したいというような要求に答えるには、いったん真面目にTCPパケットの やりとりを実装しなければいけない...のだろうか。 幸いパケットの操作はpktが かなりの部分面倒を見てくれるのでその点は楽だが、それでも相手からの SYNに対してSYN+ACKを返して相手にきちんと認識してもらうまでにえらい時間が かかってしまった。まあ、一度それなりのものが書ければあとは積み重ねなので、 今のうちに慣れておけばいろいろ応用が利くだろう。


= おおかみこどもの雨と雪

_ 妻が借りてきていたので一緒に見た。

_ よい作品だとは思うんだが満足度が必ずしも伴ってこない。 映像は丁寧で綺麗だし景色は素晴しいし、キャラクターもそこそこ魅力的で、 全員どこか浮世離れしていて誰にも感情移入できないようになっていると思う。 狙ってそうなっているんだろう。 強刺激の作品に慣れきってしまったせいなのか、作品自体にリアリティが 欠如しているのか、単に受け手の想像力がないだけなのかは判然としない。 なんともやりきれない感覚だが、これのために1800円を出して劇場に赴いたり、 数百円を出して家でDVDを見たりするのに十分な動機を含んでいると感じることが できないような受け手の感覚というのが確かにある。

_ 細田氏というとシリーズもののアニメの監督として、彼の回はすばらしい出来のものが 多いという評判だけを知っている状態。具体的にそれがどのようなものなのかは 見たことがないので知らない。

_ リアリティの点で補足すると、貯金を取り崩しているとか、 高校生のバイト並の給料の仕事だとか、財布には数千円しか入ってないとか、 生活の苦労を偲ばせる描写は随所にあったけど、それを見てなお、 で、どうやって暮らしてるの?という疑問が絶えなかった、というようなのが 一例だ。


2013/06/18 (Tue)

_ この先も馴染める気があまりしないVAIO Tのキーボードの違和感の一つが 分かったような気がする。このキーボードはキーによってストロークの 高さが微妙に違う。なんかキーの高さが不揃いだなあとは思っていたが、 どうやらHあたりの中心に近いところは高めで、周縁に向かうほど浅くなっているということらしい。 A、SとかK、L、それから記号のあたりの キーは埋まってるんじゃないかと思えるような浅さだ。 外周部のキーは高くなるようで、カーソルとかSHIFT、Enterなどのキーは低くない。

_ 何のためにそうなっているのかはよくわからないままだが、どうも周縁付近の 浅いキーのミスタイプが著しく多くなるので自分には合っていないようだ。



= ソフィーの世界

_ たくさん読まれているだけあって面白かった。以下ねたばれ注意 (飛ばす)

_ 最初の3〜4割は「手紙」による哲学者の一方的な語りかけで進む。 哲学を題材にしたものといえば「対話」がベースという頭があったので意外だった。 途中から「対話」にシフトしたけど。

_ 哲学の歴史をさらってゆくことで哲学者が問題にしてきたことを追体験する、という 流れは特に目新しいものではなく、親しみやすい語り口ではあるものの 若干拍子抜け感があった。が、実はソフィの置かれている世界にはある仕掛があって、 それが哲学の問いと実にうまくリンクしていて、 問いの持つ難しさと単純さと不思議さを鮮やかに表現している。 この仕掛には非常に感銘を受けた。仕掛そのものも手口として 目新しいものではなく、実際にそういう題材を扱った小説は読んだことがあったけど、 こういう使いかたは思いも寄らなかった。

_ 後半はその「仕掛け」と、そこから生まれる「効果」があまりに強烈で、 扱っている哲学の問題はかえって印象が薄くなってしまった感がある。 個々の問いよりも、この強烈な印象の方を大事にしたかったということなのか、 単に読む力が足りなかったのかは分からんが、いずれにしてもとても 素晴しい体験だった。


= パーフェクトPython

_ numpyとかscipyといったPythonで評価の高いライブラリのカタログを期待して 借りた。なかなか面白かった。

_ ただ、

if(obj != null && obj.make_order(2, true) == true) {
 ...
}
よりも
if obj is not None and obj.make_order(2, pay_now=True):
   ....
の方が美しいとは思いませんか?という問いかけには 感情的にも理性的にもyesという回答が浮かんでこなかった。 こっちの方が美しいという価値観で物事が動いていますというのなら分かるけど。


2013/06/19 (Wed)

_ こないだのお勉強会の進みはいまひとつだったが、あそこでふんばっておいたおかげで 日常的にFreeMindのソースを見て構造を少しずつ理解してゆくということが できるようになった。スタートするまでに時間はかかるが、いったん ルーチン化できればあとはそれなりに続けることができるという自分の性向が だいぶ掴めてきたので、何かを習慣化したいときにとるべき行動が見えてきた気がする。 この年でそんなことを無邪気に言っているのも相当寒い気がするが。


= カウントダウンタイマ

_ タイマーはテンキーつき以外使う気がしない。 家ではDRETECのテンキーつきタイマを愛用している。とてもよいものなので 料理以外でも使おうかな、たとえば持ち歩いてポモドーロタイマのように 使ったり...と思うと困ったことが1つあり、つまりマグネットが外せない。 さすがに磁石つきのものを鞄の中に常に入れておく勇気はない。

_ そしてAndroidのアプリでタイマーというのもどうもピンと来ない。 「カウントダウントレイン」も結局携帯(P904i)のものを未だに使っている。 給電状態であってもAndroidの画面を常時ONしておくというのはしっくり来ない。 アプリのタイマーをいろいろ調べたことがあって、気に入ったものがひとつもなかった というのも理由のひとつだ(有機ELディスプレイだというのも理由のひとつだが...)。 カレンダーアプリとかでもそうだけど、広い画面とタッチ可能なインターフェースを 持ちながら各桁の数字を↑↓で加減させるようなインターフェースばかりで まったく理解できない。 timerrrみたいに割切っていれば それはそれでよいのだが...

_ ...なんか同じことを書いているな。 進歩がないというか忘れやすというか。


2013/06/20 (Thu)


= 真空断熱タンブラー

_ イオンのお客様感謝デーを指折り数えて待ち構えて買ってきた! THERMOSのも 魅かれたがそれよりも安いやつ。330mlだったか。 マグカップは置いてなかったので選択の余地はほとんどなかった。まあ せっかく真空断熱であるならば水面の面積が少ない方が効果がでかいだろう。

_ 400mlというのもあったが容器がでかいと一度に飲む量も増えてしまうので、 ここは慎しく330mlで...と思ったがさすがにこれだと少し小さいな。 350mlのビールは全部入りきらないし、入った分はすぐに飲んでしまうので あまり真空断熱の恩恵を受けている気がしない。たぶんコーヒーとか暖かいものや、 氷入りの飲みものを時間をかけて飲むといった用途の方が向いているんだろう。

_ 底面にキャップがあってそれが外れるといけないので、つけ置き洗いとか 食洗機とかは禁止らしい。そんなんでとれちゃうような雑なものだったのか... まあそもそも1000円しないものなので一生使いつづけるようなものでもないんだろう。

_ レビューで「金属臭がする」というのがあって、そんな馬鹿なと思っていたが 確かに金属臭はあるな。個人的にはあまり気にするほうではないが。


= 適性検査

_ 会社が採用時に利用している適性検査を見直すとかでモニターを募集していたので応募して受けてみた。 4つの選択肢の中で最も自分にあてはまるものを選ぶ、のに加えて、最も自分に あてはまらないと思うものも選ぶというのが独特だなあと思った。 選択肢は似たようなものが繰返し出てきて、60問強の設問に答えている間に あれ以前はどうやって回答したんだっけ...ということが絶えず気になってしまった。 まあ振り返って見直すようなことはしなくてもいいんだろうと思ったので そのまま進めて提出。

_ 結果は数週間後に出てくるらしい。設問の意図と自分の心の動きと回答内容を ふりかえって自己診断をしてみるとこんな感じかなと思うので、診断結果が 出てきたら照合してみたいところだ。

_ やたらと絵画・音楽への関心を問うてきたり、 相手の論理、議論の矛盾に気付くかどうかを問うてきたりしていたのが 印象に残った。


_ tkmt君と久しぶりにチャットをしていて、これおいしいから是非作ってみてくださいと cookpadのリンクが貼られてきたので何事かと思ったら鳥はむのレシピだった。 そんな10年以上前に流行したものを...と思ったがなんか最近また流行の兆しが あるらしい。

_ 懐しくなって久しぶりに作ってみた。やはりおいしい。スープもとてもおいしい。 製法が単純なので分量や時間さえ間違えなければ安定しておいしいものが できるので楽ちんだ。


2013/06/22 (Sat)


= フランス料理

_ というのはどういうものなのだろう。過去に行ったことのある店を 調べてみるとほとんどがイタリア料理だった。 結局パスタの量の違いなんじゃねえのか? と勝手に思っていたが そう大きく外れてはいなようにも思う。

また、カトリーヌか。 という不思議な感想が。


2013/06/23 (Sun)


= 自転車

_ 久しぶりに走った。1時間50分で30km弱。ジョギングに比べると長時間走るのは 体力的には楽だな。身体の痛みという点では質が異なるものの大差ない。 肘とか尻とか首〜肩など。

_ 最近左足首〜足の裏にかけて慢性的に痛みがあり、 走っているとき以外でも痛みを感じるようになってきているので、少し走る 頻度を減らして自転車に乗る時間を増やそうと思っている。したがって 今日はその準備作業の位置付けでもある。

_ この小さいライトだけではちょっと夜走るのは無理かなあと思いながら ライトを設置している場所を見てみたら見当たらない。どうやら盗まれたらしい。 自転車生活にさっそく暗雲が。

_ 今回は尻の痛みに悩まされることもなく、比較的気持よく走ることができた。 首〜肩にかけての痛みはどうしようもないのかな。終わってからのストレッチで 多少緩和されたけど...



= スイッチ! 「変われない」を変える方法

_ すばらしい本。1ヶ月に1回くらいは読み直したいと思う。 明快な話の流れと豊富な実例で (なんか話がおかしいような気もするケースも あったけど)、冒頭から一貫している主張がどんどん肉づけされてゆくという 書きっぷりにはとても感銘を受けた。

_ 自分自身はともかく、他人の行動や習慣を変えるなんてのは、相手が自発的に そうしたいと思わない限り不可能だと思っており、相手が自発的にそうしたいと 思うかどうかは相手の問題なのでこちらからは制御できない。というのが ここ10年くらいの見解であり、したがって 変化を起こそうと試みることにあんまり意義を感じていなかった (4年前の記述も同じ発想で書かれている)。

_ 「アイデアのちから」のときにも同じことを書いたが、 この本を読んでいると、正しい認識と手続きを踏めば自分も他人も組織も変えることが できるんじゃないかという気になってくる。

_ なお、5分でどうにかするはこの本に出てきていた。 この本で初めて知ったわけではないだろうけど、この本に書かれていたということは すっかり忘れていた... (この本を読むのは今回で2度目だ)


= 方向性と詳細

_ 「スイッチ!」は全編通して感銘をうけっぱなしだったけど、現状でもっとも考えさせられたのは 以下の記述だ:

多くのリーダーが、おおまかな方向性を定めて満足している。「私はビジョンは
定めるが、詳細には立ち入らない」。確かに、次の章でも説明するように、
魅力的なビジョンは重要だ。しかし、それだけでは十分とはいえない。全体的で
放任的なリーダーシップは、変化の場面ではうまくいかない。変化のもっとも
むずかしい部分、つまり麻痺を引き起こす部分は、まさに詳細のなかにあるからだ。
ここ半年、口だけは達者で威勢のよいことを言うが、いざ問題に直面すると 口先だけでその場しのぎを繰返すという人物が上司になっており、上記のような 「丸投げ」で「効果に責任を持たない」ビジョンを提示する様子にうんざりしていたので、 ここに書かれていることは非常に納得の行くというか、自身に振りかかっている うんざりとした気持の正体はこんなところなんだろうという手應えを感じるわけだが、 一方で、詳細に踏み入ったら踏み入ったで、 不可能な技術を指定するという害が発生する 可能性も見逃せないだろう。 俺の作ったすばらしいガラクタで会社を立て直すんだと 未だに言っていて手のつけられない人物が社内にいるが。

_ 先日の適性検査の回答にもそういった 最近の心境が強く影響してるように思う。 具体的にそれをどうやって実現するんだ? この打ち合わせが終わった直後に とるべきアクションを各自が認識できているのか? ということが とにかく気になる。もっとも、 人を集めて分析とも認識とも愚痴ともつかない無駄話をした上に、 次の行動にも結びつかないまま打ち合わせを終えるのであれば、 それはビジョン以前の問題だとは思うし、 一方で、 不可能な技術を指定しているように見える事象も、目的と手段が逆転していて、つまり 俺の作ったすばらしいガラクタを世に出したいというのが本来の目的であって、 社会インフラだとか共同サービスだとかのビジョンというのは後付けでしかない ということなのだろう。書けば書くほど問題の次元が違う気がしてきて情けない 気分になる。



= 真空断熱タンブラー その後

_ 暖かい飲み物で試してみると、確かに温度低下は緩やかで、 1時間くらいは余裕で熱いままだ。温度がまったく下がらないわけではなく、 また、「熱い」と感じる温度帯はけっこう狭いようで、やはり1時間を超えると ぬるく感じる。もちろん冷め具合としては立派なものなんだろうけど、すでに 熱いと言えない温度帯になってしまうと、あとは体感上大差ない。 したがって、朝入れたコーヒーが昼前まで熱いまま! というようなことを 期待するのは無理そうだ。まあそういうのは 最近流行しているちっちゃい魔法瓶みたいなやつの方が明らかに適しているし、 タンブラーひとつでそこまでの保温性を期待するのはさすがに気の毒だろう。

_ コップに入っている量が少なくなっても、温度低下がさほど 進まないのとても便利。ぬるくなる前に飲みきってしまおうというような必要性が 減るので、安心してゆっくり飲むことができる。

_ また、当たり前のように恩恵にあずかっていたが、持っても熱くないし 結露しないというのは単純にすごく便利だ。


= 英語学習本数冊

_ 英語を勉強しようかなあ、でもなあ、というような逡巡をずっと繰返しており、 またそんな気運になったのでいろいろ借りて読んだ。一部過去に借りた本も再度読んだ。

_ 読んでいてやはりまだ英語を学びたいという明確な動機が自分にはないなと痛感した。 現時点の生活で英語に関して困っていることがほとんどない。 聞いたり喋ったりすることはないし、せいぜい、大量の英語の文書を もっと素早く読みこないしたいというくらいか。分量に負けてセミナーを探したり、 解説書を探したりはするものの、そういうものがうまく見つからないときは 結局覚悟を決めて読むしかないし、そういうものがあったとしても、最新の情報を 更新しつづけなければいけないということになると一次情報にあたるしかなくなり、 読み終えるのにかかる時間をうまく見積ることができずに、実際に読む以前の 段階から苦労する。 昨年からそういう点で溜まっている文書が1万ページ単位で存在するので (日本語でも読む気なくすのに)、 もっと読むスピードを上げたいなあという気持はあるし、そのための努力は したいと思う。 が、「英語の学習」として速読的な内容が扱われている本には出会ったことがない。 速読的な本で英語のことを取り扱っているというのはたまに見掛けるけど。

_ 盛大に話がずれてしまったが、現時点で英語をどうにかしたいと思うとしたら その程度だ。長い目で見てどうにかなったほうがいいんだろうなあという程度の 危機感ではなかなか身につかないので、 まずは何か明確な目標を作らないといけないなあと思った。


= LinkedIn本5冊くらい

_ 何かのきっかけでLinkedInってどういうものなんだろうと思ったので 本を漁ってみた。

_ どういうことができるのか、とか、どういう意義があるのか、ということは よくわかった。正直あんまり魅力を感じるものではなかったし、 それに魅力を感じる人や組織ってどんななんだという違和感というか 異文化感を禁じえないが、仕事上の関係と割切ったSNSというのは それはそれで悪くないのかなあとも思った。 自身の職務経歴等はつねに最新にしているけど、それは履歴書にくっつけるためだけに 維持していると思うとちょっと空しい気がする。こういったSNSで 活用できればそれはそれで面白いのかもしれない。


= リフレーミングの秘訣

_ どこかのサイトで「リフレーミング」という単語が出てきたので興味を持って借りた。

_ 誰でも自分の「フレーム」に基づいて物事を見ているので、 違ったフレームで物事を見てみると新しい気付きがあったり、 悩みごとの本当の姿が見えたりするという効果を期待して行うのが リフレーミングらしい。自己診断のための手法というよりはカウンセリングの 手法なんだろう。

_ フレームを捨てたり破壊することが目的ではなくて、自分が見ているフレームは どういうものなのかを認識したり、それによって縛られている認識や反応というものが どういうものなのかを自分で気付くということが大事なんだろうと思った。 したがって、リフレーミングというのはやりっぱなしというわけには いかないんだろうなとも思った。

_ ここで紹介されている「P循環法」の取組みに関しては著者本人も認めるように かなりうさん臭い。うさん臭いが、効果はあるんだろうと思わせるものがある。 それを拒否する自分の心の動きもよくわかる。


2013/06/24 (Mon)

_ 過去の読書メモが発掘されたので載せておく。


= ランナーのための痛み解消クリニック

_ 痛みの場所や種類によって症状を特定し、痛みが発生する原因を解説しつつどう処置するかをまとめた本。とても分かりやすいのだが、読めば読むほど素人判断は難しいなあと逆に思えてくる。似た痛みでも原因が違えば対処法が正反対になったりすることもあるわけで。。。


= やめたくなったら、こう考える

_ 有森裕子の本。走ることが特に好きでもないが続けているという告白から始まっている。「好き嫌いは何かを始める理由にも続ける理由にもならない」というのには同意で、食べるために始めたことが続けてゆくことで好きになってゆくということは往々にしてあるので、「好きを仕事に」ということにとらわれすぎるのはよくないというのも同意だ。

_ 他の人が「やめたくなる」理由として、「好きでないから」「満足のゆく結果を得られなかったから」という分析をしている。著者本人が「やめたくなる」気持ちをあまり抱かなかったり、巧みに回避したりしているから、このあたりの分析は想像によるものだろう。「このままここにいていいんだろうか」といった、環境に対する疑問や将来への不安というものが出てきていない。監督の言うことにいちいち疑問を挟んでいても仕方ないとか、環境に対する絶対的な信頼が前提になっている発想が各所に出ているので、想像力の限界なのか、その部分で悩み尽くしておくことは本人の中で改めて書くまでもないほど自明なことなのか、よくわからないが、私が知る限りでは、言われるままに行動して潰されたり命を失ったりという事例を直接/間接的にいくつも見てきているので、そのあたりの疑問を覚えることなく、トップクラスの実力を育むに至ったのは、本人の資質と環境の両方が偶然よかったというだけのことに見えて仕方ない。



= 自分の中に毒を持て

_ 私にとって岡本太郎というとお笑い番組で奇行をするへんなおじさんという 印象しかなかった。太陽の塔を作ったひとだということは知っていたように思うが、 自身の琴線に触れるものがなく結局のところ鶴太郎の番組とかでおかしな言動をする おじさんという評価は変わらなかった。その功績や考えかた、 内外の評価について知ったのはここ10年くらいのことだと思う。

_ 冒頭の一文目からすごい。

人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に、積みへらすべきだ
と思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。
安全な道をとること、権威におもねること、他人に合わせること、あるいは 真似をすることを、 徹底的に嫌悪し拒否している態度が全編を通して手を変え品を変えあらわれてくる。

_ その語りかけは、こんな生きかたもあるのでひとつ参考にして下さいというような 穏当なものではない。この人は本気でこういう生き方をするべきだということを真剣に ぶつけてきているんだなあということを強く感じる。

_ 卒直に言って同意できる部分は多くなかった。ここに書かれているように、 いろんなものを背負って不自由な人生だと自分でも思うけど、それだけを取り出して 悪いとも良いとも思えなくなってきているし、また、こういうことを 中途半端に試みれば取り返しのつかないことになるし、そういうことを試みる 状況ではなくなっているという程度の分別がついてしまっているし。

_ 皮肉な話でこれを聞いたら本人は空しいばかりだろうけど、自分の中に持てない 「毒」を他人の中に見ておきたいというような態度で読み進めた。


2013/06/25 (Tue)


= C#から調光機能つきライトを操作する

_ PCから調光する方法を調べているときに発見した。 DMX512-Aという プロトコルらしい。 家電の括りで調べているとなかなか期待したものがヒットしないが、 DMX512-Aというのは舞台照明とかの制御のためのプロトコルだそうだ。タイマーで 徐々に暗くする/明るくするという程度のことができればいいので、 あきらかにオーバースペックだが。


2013/06/26 (Wed)


= from old Java to modern Java

_ 布川さんのfacebookの投稿から。 聴衆に「帰っていいよ!」と言い放っているのはネタなんだろうけどまったく笑えなかった。

_ try-with-resourcesというものがあるらしい。 スライドのコードではbeforeとafterが等価であるとはどうしても思えなかったので、 tutorialを見てみた。例外の抑制 (supress) に関する説明があり、ああこれか、 と思ったが、よく読んでみると、tryブロックの中で例外が出て、try-with-resourcesの ブロックでも例外が出たときに、後者が抑制されて前者の例外が送出される (それに対して、従来のtry〜finally だと、finally側の例外が送出される) ということしか書いていないので、try-with-resoucesブロックでのみ例外が 出たときに等価な動きをしないのではないかと思う。 2つ前のスライドには「別に起きないしいいよね」とあるので、まあそれ自体には 強く反論するものではないが...

_ で実際に試してみた。

import java.io.*;

public class Test{
    public class Ahya implements Closeable
    {
        public void close() throws IOException
        {
            // closeでかならずIOExceptionを起こす
            throw new IOException("ahyahya");
        }
        public void test()
        {
            // 何も起きない
        }
        public void test2() throws IOException
        {
            // IOExceptionを投げる
            throw new IOException("AHYAHYA");
        }
    }
    public static void main(String[] args) throws Exception
    {
        (new Test()).testAhya();
    }
    public void testAhya() throws Exception
    {
        // 1. try-with-resourceブロックの例外がcatchされるか?
        try(Ahya ahya = new Ahya())
        {
            ahya.test();
        }
        catch(IOException ex)
        {
            System.err.println(ex.getMessage());  // => 'ahyahya'
        }
        // 2. try-with-resourceブロックの例外がsupressされるか?
        try(Ahya ahya = new Ahya())
        {
            ahya.test2();  // IOException
        }
        catch(IOException ex)
        {
            System.err.println(ex.getMessage());  // => 'AHYAHYA'
        }
    }
}
結果:
zinnia@tulip:/tmp/test[14]% javac Test.java && java Test
ahyahya
AHYAHYA
try-with-resourceブロックで出た例外がcatchできている。驚いた。C#のusingよりも 楽な気がしてきた。

_ なお、try-with-resourcesのリソースはclose() で解放されるらしい。 そのためのインターフェースがAutoCloseableとCloseableのようだ。 すでに存在するメソッド名をそのまま使うというのはなかなか英断に思えた。


= ノード供養/TODO墓場

_ WikiやTODOリストにありがちな、古いものがどんどん溜まっていて構造が わからんことになって破綻なんてことが FreeMindだと起こらないのでは、などと 威勢のよいことを 書いて いたが、やはり4年も運用していると、 TODO的な記述があちこちに散らばったり、ツリー自体が巨大になって 新しいものを追加しようとしたときに適切なものが見つからなかったり、 そもそもマップの枚数が多くなってきたので、過去にどんな保管方法をしていたのか 忘れて似たような構造のものを作ろうとしたりといった問題が出ている。

_ ツールの強化で対応できそうなところもあり、そちらはそちらで取り組んでいる。 一方、5分でどうにかする話で 部屋の片付けをしているときの体験を応用して、1日5分でマップの整理をすることにした。

_ いつかやりたいと思ったことをいろいろ溜めているが、目に入っても ずっと先送りのままといったノードは消すことに。 ただ、いきなり消すのはやはり抵抗があるので、 「TODO墓場」というマップを作ってそちらにどんどんつっこむことにした (Bazaarで履歴をとっているので、単純に消してしまっても 追うことは不可能ではないのだが)。別のマップに追いやって視界から 外してしまえばすっきりするし、何か勿体ない気持がしたり、過去にどんなことに 興味を持っていたのかを知りたくなったら「TODO墓場」に行けばよい。 TODO墓場に溜まったら溜まったで、またそこから新しいアイディアが浮かんできたり という意外な効果もあるようだ。

_ ノードを1つ1つマップ間で移動させるのは億劫なので、まずはマップ単位で 「ノード供養」というノードを適宜作成し、そこに墓場行きのノードをどんどん 移動させている。墓場への移動はその後ゆっくりやればいいし、それすら 面倒なら単に「ノード供養」のノードを折畳んでおけばいい。

_ 単純なことだがこれだけで日を追うごとにマップがすっきりしてゆくので 非常に気持がいい。もっと早くやればよかった。


2013/06/27 (Thu)


= 「手首が疲れない」は気のせい!? キーボードに角度を付けるあの小さな足が必要な「本 当の理由」

_ チルトスタンドはキートップを見やすくするためにあるということらしい。 そうなのか。今までずっと足を起こして使っていた。寝かせていると手首が 伸びて不自然な気がしてならない。したがって寝かせている方が疲れるように 思っていた。

_ よく考えてみたらノートPC触ってるときは傾斜ほとんどないし、 今日1日足を起こさずに使ってみたところ、最初はやっぱり違和感があったが すぐ慣れた。


= スキル表

_ 2006年当時のスキル表というのが出てきた。スキルとしてあらかじめ挙げられている 項目に対して習熟度を自己申告するというもの。2006年というと、おそらく 現職の入社直後のことだろう。

_ なつかしさを覚えて更新を試みてみた。多少触ったOracleや、iTronなどの 習熟度はアップした。また、Word/Excelのスキルもだいぶ上がったと思う。 まあWord/Excelに関しては機能を覚えたという以上に資料を作成するスピードが 大幅にアップしたというのがでかいだろう。 前職では単にデータ保存場所でしかなかったSQL Serverに対しても いろいろ経験を積んだ。

_ スキル表にないところでいろいろ進歩があったりもした。 毎年同じようなことをしているなあという感覚は前職でも現職でもほとんどない。 (毎年同じようなことで悩んだり腹を立てたりしているなあというのはあるけど)


= browser.backspace_action

_ FireFoxでBSを押したときの挙動がWindowsのときと違うのが気になっていた。 で、これも設定らしい。Windowsだとデフォルト値では 「戻る」アクションになっており、 UNIXでは何もしない的なアクションになっているらしい。 なんでそんな不統一なんだろう。

_ じゃあ「戻る」にするか...と思ったが、「戻る」にしていないのはおそらく テキストボックスとかでBS押したつもりがフォーカスが別のところにあって、 結果「戻る」になって入力内容を失ってしまうとかそういう理由があるのかなあと 思った。言われてみればそういう悲しい思いをしたことが何度かあったので、 なんとなく設定を変えずにそのままに。


= ランニング・コア・メソッド

_ 走れるカラダになるとだいたい同系統の内容。 写真がカラーで点数も多いし、綺麗なおねえさんなのでこっちのほうが親しみがあるなあと失礼なことを思った。

_ 「走れるカラダになる」は、タイトルの通り走れるようになる前にすることを ストイックに求めているのに対し、この本では走ること、走ったときの 痛み等のトラブルに関することも扱われている。その分ストレッチや トレーニングの部分が薄く広くなっている感じがする。「走れる〜」で存在が 示唆されていた「その先のトレーニング」についても扱われている。


2013/06/28 (Fri)


= ミス・レモン

_ 田舎に置きっぱなしになっていたCDを持って帰ってきたときに発見。 とても懐しい。飯島真理のアルバムの中でも一番好きで、にもかかわらず iPodに入れてなかったのでかれこれ10年くらい聞いていなかった。 ミス・レモンは琴線に触れる曲ばかりで、自分にとってあまり重要とは思えない 曲というのが見当たらない。その中でも特に「冷たい雨」が一番好きだ。

_ なお、 帰省したのは8ヶ月も前のことなので、書こうと思って8ヶ月放置したことになる。 絶句だ。


2013/06/29 (Sat)


= 心が折れない働き方

_ 著者のことをまったく知らずに借りた本なので、 てっきり転職コンサルタントとか 心理学者とかそういう系統の人が書いた本だと思っていた。 が、冒頭からべらんめえ調だったので戸惑った。予備校講師系 (若いうちなら そのエキセントリックさに魅かれることもあるかもしれないが ある程度の年齢になると魔法が解けてしまう系統の人間を指す) なのか? と思ったが、 どうやらとても有名な人らしい

_ この本はどうやら別のタイトルで出ていた単行本を改題して新書にしたものらしく、 心が折れる/折れないという点については特に本文で直接扱われているわけではない。 全編を通しているのは、自分の意思を通すには自信がなければいけない、 大きな組織では思い通りのことをするのは難しい、といった価値観。 得るためにはまず与えなければならない。自分のことだけ考えていては 人は離れていってしまう、といった考えかたはかねてから思っていたことなので 共感を覚えた。

_ 中には軽犯罪だろうと思うような「報復」が書かれていたりで際どい内容も多いが、 どんな人間にも使い道があるという文脈で、

詐欺師まがいのヤツだって使えるねぇ。もちろん、こっちはまともにつきあっちゃいら
れないけど、こいつを当てがうのにちょうどいいのがいるんだよ。ふだんからなにかと癇
にさわるヤツがいるだろ。詐欺師まがいをそいつに紹介するんだよ。
(中略)
シャクにさわるヤツをギャフンといわせてやりたいってときでも自分で手を下すこと
はないんだよ。そんなことに時間と労力を使うのはもったいねぇや。まわりを見渡してみ
たら、いるだろ、世の中ナメ切った詐欺師まがいがよ。いいかい、そいつを使いなよ。
といったことが書かれていて痺れた。ちょうどそんなようなことを考えていたので、 なるほど世の中にはそういうことをきちんと考えている人がいるんだなあと 目が覚めたような気分。

_ 書かれていることはよくわかるけど、5人の会社はそれはそれでリスクを内包している ように思うんだが。誰かがいなくなってしまったり、敵になってしまったりとか。 (それに近いようなことが起きた記述もあったけど)


2013/06/30 (Sun)

_ 妻が一晩だけ保護犬を預かるというメールを寄越してきた。 来た犬を見て驚いた。コパンかと思った。 顔つきといい毛の色といいコパンにそっくりだ。おでこのところだけ 白い毛になっているのもそっくりだ。 ニャーニャーと不平を言う声まで似ている。

_ 一晩だけというのを繰返していると、一晩が一週間、一週間が一ヶ月、 一ヶ月が一年になるだけだろうが、と思ったが、 コパンに生き写しの姿を見ていると動揺せざるを得ない。なお、保護された当時の コパンよりもずっと若く、8歳くらいらしい。片目は摘出されており、 残っている方の目もほとんど見えていないようだ (最初はまったく見えないのかと 思ったが、顔を近づけて動くときちんと追うし、ジョンが近くを歩いたときは それに合わせて顔が動いていた)。耳と鼻は達者なようで、 歩きかたもさほど不自由ではなさそう。トイレは理解しているようだ。 おしっこは足を上げずにする模様。身体はけっこう痒がっているが アカラスなどではないらしい。脂漏があってそれなりに匂う。とはいえ 来たばかりの頃のコパンに比べればまったく問題にならない程度。 ただし口はかなり臭い。来たばかりの頃のサンそっくりのにおいがする。

_ 大人しいし、他の犬ともうまくやっていけるようだし、まだシニアに入りたての 年頃のようなので、しっかり食べて、 きちんと皮膚の状態をケアしてあげればすぐによい里親さんが 見つかるのではないかと思う。

_ つぼみとジョンの反応。 つぼみはちょっと苦手らしい。ジョンはつっかかるわけでもなく、 怖がるわけでもない。この子自身はつぼみもジョンも興味津々のようだ。 特に威嚇するような気配はない。


= TED

_ Wiki、FreeMindは、過去に「喰わず嫌い」だったものだ。 いずれも実際に触れてみたらすばらしいものだったので、 以来自分には欠かせないものになっている。

_ TEDもそういう「喰わず嫌い」のひとつだったんだが、英語の教材なんかないかなと 探しているときに、そういえば字幕つきで英語のプレゼンテーションが山ほどある TEDの動画なんてのは教材としてぴったりなのではないかと思って見はじめたら えらい面白くて、これを見てゆくことを日常生活に組み入れたいと思った。

_ 専用アプリもあるようだが、さすがにHTC Desireではしんどいように思う。 出先でのネットワーク環境の話も先送りのままだし、そろそろ機種の変更も 視野に入れたほうがいいのかもしれない。



= 管理職本 5冊ほど

_ 管理職になるわけではないが、管理職 (主に課長) として求められているものって どんななんだろうとふと思ったので借りてみた。 理解した限りでは以下のようなものがキーワードとして挙げられそうだ。

自分が理解していたことと大きく逸脱するものはなかった。 特に現実離れした大袈裟な要求とは思えないので、これらを読んでなおさら、 よくみんなほいほいと偉くなるもんだなあと思いをより強くした。 自分ならうまくやれると思っているんだろうか。とてもうまくやっているようには 見えないし、そもそも問題意識を持って取り組んでいるようにも見えない。

_ 世間一般では課長というのは上位あるいは外部へのキャリアへのステップだというのは、 当たり前のことなんだろうけどその視点はなかったと思った。全体的に 私の周囲の環境と、本で記述されている環境は違いすぎていて(規模とか組織の 論理の点で)、そのまま自分の周囲にあてはめるのは難しい。

_ マネジメントとリーダーシップでは持つべきマインドセットが異なるという 記述があって、なるほどねえと思った。漠然と、マネージャはリーダーの上位に 立つと思っていたけど、役割の違いを明確に理解しているわけではない。

_ 普段転職関係の本をよく読んでいるので、管理職系の本とは問題の見方が 直交していてとても興味深い。「辞めたいと言ってくる部下にどう対応するか」とか。 辞めたい=真剣に話を聞いてほしいというサインというのは我が身に置き換えると 同意できかねる。真剣に話を聞いてほしいというフェーズはとっくに超えてから 辞めたいというフェーズになると思う。したがって、 辞めたい=もう後には引けない、だと思うので、望むのは一刻も早くスムーズに ことを進めたいということだけだろう。


= 落語本 6冊ほど

_ 先日読んだで落語を強く薦めていたので 借りた。落語のことを尊重する記述を見たのはこれが初めてではない。 落語は面白いとは思うけど、他の演芸と比べて何か特別なものを 感じたことがないので、何がそんなに尊重されているんだ?というのがピンと 来ていなかった。

_ 戦国時代の話芸から発達して、江戸の風俗を口伝で伝えつづけているという点が でかいのかな、と読んでいて思った。あと、ラジオしかなかった頃の娯楽としての 重要性も大きかったようだ。

_ 実力はあるのに真打ちになれない人が大勢いるようで、 落語家を目指す人の層は思ったより厚いらしい。層が厚いというのは 大衆に迎合して変質してゆくことから守るという意味でも大事なのかなと思った。 古典と新作と、うまいこと使い分けて発達しているようだし。




Zinnia (zinnia@risky-safety.org)
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