_ 6月は1回しか外出せずにほとんど臼井にいたが7月下旬あたりからは逆に ほとんど臼井にいなかった。先々週は2時間、先週は半日だけか。 今日から少しずつ元の業務に戻る予定。
_ したがって4日に引越したものの 金町から臼井に出勤したのは今日が初めてということに。 7:54のやつに乗ると、押上にいた頃に乗ってた快速がちょうど高砂で 停車中なのでよい感じらしい。改札の出入りがえらい時間かかるので、 金町線はなるべく前の方に陣取ったほうがいいようだ。
_ 神田に行くときは千代田線で大手町かな... 反対方向の松戸止まりの電車は そのまま折り返しになるみたいだな。松戸始発の電車なら 少しは空いているかもしれない。先週の金曜、21時くらいに乗ったがやはり 混雑がすごかった。銀座線とかだと時間帯によってはそんなに混まなかったり するもんだけど、千代田線はいつ乗っても混んでる印象がある。
_ 家の方はまだ落着かないが、全部片付くまで次のことをしないというわけにも いかないので、毎日少しずつやっつけつつ、先に進む努力をしなければいけないと 思う。そういえば旧居に引越すときも仕事が大変なことになっていて、 それでも1日1箱のペースでなんとか処理していたことを思い出した。
_ A(引越し屋)に断りの電話を入れたら見積もり金額-7000円くらいの金額を口に出して、 これでもダメですかといった調子だった。やはり値段なんてあってないような もんだな...と思いつつ丁重にお断りした。
_ S(引越し屋)が最終見積り持ってきたときに段ボールや 食器を包む紙の束、フトン袋、ガムテープなどを貰った。大小あわせて70個。 そんなに必要か?と思ったが結局全部使った。
_ 妻と二人で引越しの段取りを考えていたのだが、段ボールに詰め始めても その段ボールを置く場所の確保ができないので、引越し当日に全部やっつけてしまおう という結論になった。仮眠とって5時に起きて、めし喰ってからスタートした。
_ 引越し屋が来る予定の14時にはギリギリかな...と思っていたら13時くらいに もう近くまで来てるんで行っていいですかといった電話が来て、その30分後には 運び始めてしまった。全部箱詰め終わったら軽く掃除をして腹ごしらえを...と 思っていたのだが計画がほとんど崩れて、運ぶのを眺めつつ残った荷物を懸命に 詰めた。
_ 2時間ほどで運び出しがすべて終わり移動。 わんたは美容院に預かってもらっていたので、迎えに行ってから新居に行った。 空腹と暑さとわんたの重さでかなりやられた。新居に着いたときには半分くらいは 運び入れが終わっていた。
_ すべての荷物の運び入れが終わった後、トラックの中身を見たり本部に電話したりで 18時前には引越し屋はひきあげていった。
_ ちびちびと荷物を片付けつつ、足りないものを買ったりして現在に至る。 日常生活に必要なもののうち、まだ発掘できていないものがけっこうあるので、 早目に段ボールまみれの生活からは抜け出したいものだ。わんたは新居に すぐ慣れてくれたのでよかった。エアコン1つで4部屋冷やすのは無理そうで、 一番遠い和室はかなり暑い。しかし期待通り風通しはかなりいいようで、 きちんと風さえ入れることができればそんなに厳しくはならないような気がする。 ただ玄関が開いてないと風通しが半減してしまうようで難しいところだ。
_ 旧居の立合いをした。立合いは管理会社と大家との三者で行われた。 何言われるんだろうと思ったが特段どうということもなく、むしろ 次貸すときにどうしたらいいんでしょう的な打ち合わせがメインだったようだ。
_ ともあれ、鍵も渡して粗大ごみも出したのでこれでこの部屋に戻ってくることは もうないだろう。よい部屋でしたありがとう。 前回も感じたが、今まで当たり前のように 出入りしていた空間に二度と入れなくなるというのはとても不思議な気分だ。
_ エアコンが1つしかないのでかなり工夫しないと涼しくならない。 サーキュレータでいろいろ頑張る。 すでにGを数回目撃している。入居前に消毒してもらったはずなんだが... あと、周辺は蚊がすごい。成人になってから山形→米沢→押上と住まいを 移してきたが、毎年蚊に刺されるのは1回あるかないかという生活だったので、 引越して1週間ですでに何回も刺されている今の状況には驚くほかない。 住宅街で緑がいっぱいあるせいかもしれない。 URがあちこちにあるんだが、何も使ってなくて草が生え放題の空間が 無造作にたくさんあって、無駄にしか見えないしそこにいろんな生き物がいるんだろう と思う。駅に至る道にもURのマンションがあって、よくわからない高い塀が 左右にある抜け道や、よくわからない空き地や、とにかくURの土地には よくわからない空間が多すぎると思った。
_ うるさいのには慣れていたがだんだん建てつけがおかしくなってる感じが リアルに恐かった。ベランダに出してる洗濯機の排水が、詰まりとは別の原因で 悪くなっているように見えたり、締めるのにコツがいる戸が多かったり、 入居時は締まっていたはずの戸が締まらなくなっていたりしたので その点だけをとってもさっさと去るべきだったのかもしれない。
_ 1DKで決して広いとはいえない住まいに、荷物ばかりが増えて片付けがうまくない 二人が住むというのはなかなか苦痛の多い日々だったように思う。
_ 隅田川の花火大会が部屋から見える(第一会場)というのが、七難を隠す感じだった。 今回引越しに関するごたごたが多かったので、どうせ遅くなるなら 花火大会を見てからにするか、ということで引越し日などを決めたりした。 新居からも江戸川の花火大会が見えたが、残念ながら窓からではなく玄関外の 階段あたりから見なければいけなかった。
_ 新居は広くてのびのびしていてよいが、旧居のこじんまりした感じもそれはそれで 好ましいなあと思う。目を離してもわんたがどこかに行ってしまうことはないし。
_ 評価の高いVornadoのサーキュレータを一度使ってみたいと思っていたので、 今回思い切って購入してみた。音は相当うるさいが、風力も桁違いに でかいので、うるさいだけで大したことのない風力のサーキュレータを 何個も買うよりはいいと思う。モーターの音というよりは風切り音が ほとんどっぽいので、筐体がでかいほうが静かなのかなあ?
_ 角度が他のサーキュレータほど自由にはならないようだ。真上に向けられない。
_ 偶然見た。見慣れない俳優さんばかりだなあと思いながらぼんやり見ていたら 後半いきなり必殺テイストになって驚いた。
_ 現代版必殺はどうしても私刑の肯定とか賛美とかに走って青臭くなりがちだと 勝手に思っていたが、これは私刑が後々の伏線にもなっているようで、 なかなか面白いのではないかと思う。ちょっと話が無理矢理なような気がするけど...
_ 部屋が熱い。和室はエアコンから一番遠いので普段は閉めきっており、 35度前後まで上がる。人間はなんとか耐えられるがPCは耐えられなかったようで さっき熱暴走した。しょうがないので人間に当ててたサーキュレータをPCに向けた。 宣伝を2点:
_ お勉強会の募集を再開しました。 ちょー助に登録の上、ぜひ参加下さい。
_ スピンオフ企画として、仕事環境検討会をやろうと 思っています。人数が足りないので開催が危ぶまれておりますが、 興味のある方はぜひATNDで参加表明を お願いいたします。
_ sdl-fan-jpで話題になっていて、新装版が出ていたことを知った。
_ 何よりも驚きなのが、PCの歴史でOS/2の占める大きさだ。 NTのプロジェクトメンバーが 「ドッグフードを喰う」前は、OS/2で開発していたそうだし、 OS/2といえばPC-98のカタログにも 出ていた(MS OS/2という名前だったような記憶がある)けど、 結局一度も触らないまま生きてきたし、DOSで一生戦えると思っていたので、 自分の身のまわりの出来事とはまったく無関係に世の中は進んでいたんだなあと いうところかもしれない。
_ IBMという会社の存在感の大きさも、驚きであるとともに、ちょっと懐しい感じが するな。
_ NTの歴史はほとんど知らないので、OS/2の後継OSだったというような事実は 新鮮な驚きだった。周辺の環境に何度も前提の変更を余儀なくされていて、 今のような形に落ち着いたというのは、すごいことだと思う。
_ カトラーというとUNIXの歴史に関する記事では敵役として出てくることが多くて、 過去人並にUNIXに思い入れがありMSに反感を覚えていた時期に それを吸収していたので、それでできたのがNTかよというような 青臭い感情を持っていた。 作品中でも、GUIはともかくセキュリティに対して 後回しや見ぬふりするような態度を示していたり、いけてないところが目につく。 結局何と戦って何を守ろうとしていたのかということと、それが プロジェクトの成功とどう関わっているのかというところが あまり読み切れていないので、 読む前→後でカトラーに対する感情はさほど変化していない。
_ プロジェクトメンバー達がとりつかれたようにNTプロジェクトに埋没して、 心身や人間関係を破壊してゆく様子にも共感できなかった。 自分の身に置き換えようにも、彼等は熱狂的である上に、 ストックオプションで膨大な財産を築いているわけで、 また、MSはその期待を裏切ることなく株価を上げ続けているわけで、 会社に忠誠を誓うことで得られるリターンが巨大であることを 自覚してやっているのだから、あまりにも自分とは状況が違いすぎる。
_ 本の内容について。短い文章が延々と続く感じの構成だがテンポがよくて 読みやすいと思った。成毛眞の解説もなかなか適切だったと思う。
_ なんか書き足りない気がするがこのくらいで。この本を読んで プロジェクトに対する違和感とかに何か新しい視点が生まれるかなと 期待していたが、そういう意味では、以下のようなまとめになるかなと思う。
_ ごみ捨てたりするために早起きした。
_ OpenSolarisからforkしたプロジェクトらしい。OpenSolarisの中の クローズドな部分を置き換えたりもするそうだ。 Net/2みたいなもんか。ドライバ類も含まれるらしいので大変そうだ...
_ Oracle周辺からは自分にとって嬉しい気持になるニュースは 何も出てきていないので、Sunのプロダクトの進む道の一つとして 注目したい。でも、Solarisが作ってきた先進的なテクノロジーが 今後成長してゆくにはもうちょっといろんなイベントが見えてこないと 先行きの不安は拭えない感じだ。
_ 日本でも発売されるようになったそうだ。amazonにも出てきたので買おうと思って ショッピングカートに入れていたんだが、いざ買おうとしたら値段が1500円くらい 上がった(3980→5580)ので断念しだ。
_ 連載再開らしい。高校の時に読んでた。アリオス編の途中で読むのを やめてしまったのでその先の展開は知らないが、 読者の反応に嫌気がさして辞めたと聞いている。
_ かなり好きな漫画なので再開は素直にうれしい。
_ 回帰テストでいきなりほとんどのテストがNGになった。 2年前に作ったテストケースで、有効期限の日付として2010/08/15という日付を 設定していたので、今日から有効期限切れになってしまったということらしい。 テスト設計当時はこんな時期まで開発→テストを続けているなんて 思わなかったしなあ、ということもないんだが、それにしても2010/08/15は 遠い未来のことだという気分であったのは確かだ。
_ 今年から手帳をA5判のバインダーに かえたのでその後の状況などを書く。
_ 狙い通り、資料やリフィルが自分で印刷して簡単に作れるのが大きい。 バイブルサイズよりも紙面が広いので書きやすいし。リング径10mmもちょうどよい。 が、もともと保存用バインダーなのであんまりページめくりを繰返すには 適していないようで、紙の痛みがけっこうはげしい。 金属製リングで10mm径のバインダーというのはほとんど見掛けないので悩ましい。 革製だと15mmばかりだし...
_ もともと飼ってたガチョウが突然一日1つ金の卵を産むようになったおかげで 金持ちになった男が、なんとかより多くの金の卵を手に入れようとしたくなって、 最後にはガチョウの中にある金を取り出そうとして腹を裂いて殺してしまった 上に金はどこにも入っていなくて...というイソップ寓話のひとつ
_ プロジェクト管理系の話ではよくこの寓話が引き合いに出される。 今自分が持っているもので満足しないで欲張ると、今自分が 持っているものまで失うことになってしまうというのが教訓らしい。 元の話をきちんと読んでいないので、 結局ガチョウの金の卵の生産量を制御する方法があって、男はその 方法を行使することがでいたのかがよくわからない。 が、以前黙ってれば勝手に妥協して100の力を出し続けるかもしれないのに、 200出せと要求した結果0になっちゃうような選択をなぜするのかなどと書いたように、 すばらしい能力を持つ人のパフォーマンスを制御しようという試みは それ自身パフォーマンスを失うことになるのではないかということを ここのところよく思う。
_ そうはいっても、マネージャはそういった人々をプロジェクトとして望ましい方向に 導かなければいけないのは確かなので、なるべく足をひっぱらないように、 それでいて野放しにならないように、というような減点主義的な作業なのかしら。 となると、そういったパフォーマンスを発揮できる人をプロジェクトメンバーや 会社に留まらせておくためにできる努力というのは、なるべくその人にとって 居心地がよい場を提供しつづけるということになるのだろう。 何がその人にとって居心地良く感じるかというのは難しい問題だけど。
_ 頭痛とダルさで0.5回休み。どうも薬と酒を一緒に飲むと駄目なようだ(今更)
_ 「〜もびっくり!?」というのがキャプションにかならず入るらしい。 ………
_ 遮熱スクリーンや、 PCM素材敷きパッドなど、 魅力的な商品がどんどん出てくるので楽しい。もともと新素材という 表現に弱いほうなのでなおさらだ。来年くらいには商品が増えてて 入手しやすくなってるかなあ
_ これも大変興味深い。タイムリーなことに今日から発売再開とかなので、1つ買ってみるか...とは思うが、 この手のはもうすこし小慣れてからのほうがいいとも思ったりする (新素材好きとは思えない発言)
_ ということで普通にホームセンターで売ってるやつを買ってみた。 この手のやつは気化熱によって冷やすというのが主眼なので当たり前だけど 湿っぽい布を首とかに巻く必要があり、それ自体が不快という人もいるかもしれない。 が、確かにずっとひんやりしているし、首まわりが涼しいと体感温度も下がる ように思う。
_ サイゼリヤのメニューだと単純にbaconとなるので、 「パンチェッタ」というのが特別なものだとはよく知らなかったのだが、 生ベーコンといったようなものらしい。
_ それ自身も興味深いが、ここで書かれている脱水シートはもっと 興味深いな... これで鳥はむ作ったら素敵かもしれない。
_ 以前書いた、大量のタブを同時に 開きに行って重くなる(特に起動直後)という問題は、 Load Tabs Progressively というやつを使えばうまくいきそう。
_ 面白い。最大でも11ステップしかないらしいので、上級とかは 途方もない感じがする(まだ中級までしかできてない)。
_ 使える命令の数も限られているし、命令の種類も少ないので、 もうちょっとステップが使えれば解けるんだけど...という感じがもどかしい。 が、どうやったってこのステップ数では繰返しをうまく使うしかないわけで、 何度かいじってるうちにうまくいった、ということがけっこうある (頭の中でロボットの回転状態を把握しつつ動かすのがうまくできない← タートルグラフィックとかも苦手)ものの、 少ない命令数/種類でも複雑な動きができるんだねえ、アルゴリズムって すごいねえということが素直に感じられるよい問題が多いと思う。
_ いったんSTARTを押すと後は何もできないとか、 ちょっとした間違い(向きを間違えるとか歩数を間違えるとか)で まったく違う動きを始めちゃうところなど実にプログラミングらしい感じがする。
_ #sdl-fan-jp でshinhさんが紹介されていたのでやってみた。 まだStage 10にも到達していないが、アルゴロジックに比べると
_ 普段あまり中心にはならない仕事の話を中心に据えて楽しく飲んだり 食べたりしようという会を目指して、そのようになったかなと思っている。 もっと深く話し合いたいなあと思うものの、それはオフの形態では 難しいかもしれない。人数多いと収拾つかないし、今回の6人でも 深い話をするにはちょっと多いかなと思う面があった。
_ オフは今回のような雰囲気を残しつつ、それでいて普段から仕事の話を しようと考えると、オンラインでの会話もありなのかなと思う。 安直に新しいチャンネル作るのがいいのか、今のところははっきりとした 展望がないのだけど
_ オフ中にマジシャンが営業に来た。目の前でマジックを見るというのは初めてで 大変感動した。予算はオーバーしたけど、料理もおいしかったし、楽しかった。
_ 会社に入る前後から一緒に仕事をしていたMさんが亡くなったとの連絡が入った。
_ 流しで今の会社に出入りしていた頃、 Mさんが社長の作ったガラクタを押し付けられて悪戦苦闘している様子に義憤を 覚えて入社したという経緯がある。
_ Mさんはもともとはこの会社の取引先にいた人らしい。私と知り合ったときには そこを辞めて、自分の会社を作ったばかりの頃だったようだ。 当時は有限会社で社員はMさん一人だった。 門出を祝って、今の会社の社長が「向こう1年の安定収入に」と仕事をまわしていて、 そこに私が合流したことになる。
_ とにかくよく飲む人で、仕事が終わってから毎日のように飲んだ。 もともと心臓の調子がよくなかったらしいのだが、そんなことを気にする気配もなく、 手加減なしで飲み続けるので、Mさんと飲む日はかなり覚悟が必要だった。 電車で帰るという意思を早々に放棄するので、一番遠くに住んでいたのに みんなが終電なくす直前まで飲み続けることがほとんどだった。 次の日は辛いけど、楽しい酒だった。
_ 先程書いた安定収入云々だが、これは口実で、 自分がリハビリと称して作ったガラクタを社内の誰も触ろうとしなくて、 でも、お客さんはついちゃって、ひっこみがつかなくなったところにちょうど... といった感じなんだろうとは思う。その点はMさんも感じているようで、 その時は私も外部の人間だったので、 なんでこのプロジェクトはこんなことになっちゃってるんだろうね、、、と 帰りのタクシーの中で話し合ったりしたこともあった。 流しの私について今後どうこうという話をすることはあまりなかったが、 「今のやつは相当やばい」「一緒にやってくれたら助かるんだが...」と、 タクシーの中で一度だけ言われたことがある。
_ 筆舌に尽くし難い内容であった案件が半年がかりでひと段落して、 Mさんも以前の会社の部下を引き抜いたりでシステム会社っぽく事務所も構えだした。 私もMさん本人と直接仕事をすることは減って、社員さんと一緒に打ち合わせをする ことが増えた。社員さんもいい人たちで、用もないのに近くに行ったときは寄って、 涼みつつ話をしたりした。みんな自分とは歳が離れてるけど、 苦楽を共にした時期を経た結果、仕事での付き合いを越えた友情があったと思う。 向こうがどう思っているのかは分からないけど、居心地がよくて楽しかった。
_ 案件が終わった後もつかず離れずの関係は続き、年に何回かは会っていた。 いつ行っても紙のように真っ白な顔をしていた。前日遅くまで飲んでいたのだろう。 そんな飲み方してるとまた体壊すよ、と会うたびに言ったもんだが 笑って聞き流していた。
_ 私より暦一周分上の世代の人は、口を開けば昔話という人が 多い中、Mさんは昔話もしたが(重工系の企業に勤めてたときの話は その無茶苦茶ぶりがすごかった)、未来の話の方が多かったように思う。 いつか自分のところでパッケージ商品作りたい、と、事あるごとに 言っていた。引き抜いてきた元部下たちの話もした。頼もしい反面、 物足りないとか、際どい話もあった。 私にも会社やめてうちに来いと繰り返し言っていたが、 あまり真面目に取り合わなかった。Mさんは経営者にありがちな 無闇な自信とM気質が同居している人で、傍目から見ると危ういばかりだった。 そこにもってきて無茶な生活をして体調はいつも優れない感じだったのも 危うさをより大きく感じさせた。
_ 最後に会ったのは先月だった。外出から会社に戻ってきたら 入口のところでばったり出会った。「社長に呼び出されてさー」という 感じで、いつも通り飄々としていた。「まだ悪い友達(うちの社長)と 付き合ってるの?」といった軽口をちょっときいたのが最後の会話だ。 いつかゆっくり話したいな、と思っていても、 あるとき急に二度と会えなくなるということが起きるものだ。 報せを聞いてからなんとなく呆けてしまい仕事が手につかなかった。 それに呼応するかのように、仕事や周辺でトラブルが続発しており、 今週はとんでもない一週間になりそうだ。残された奥さんや子供さんたち、 社員の皆さん達のことを思うとたまらない。
_ 忙しいときはなんとか手が動くが、ふと気を緩めると、 「馬鹿だなあ、Mさん」「あれほど言ったのに」「苦しかったのかな」 などという言葉が堂々巡りして手につかなくなる。虚無感。だが、 合掌する他ない。無念だ。
_ 闘うプログラマーを読んだ後に 同時代の出来事とかを少しおさらいしてみた。 すっかり抜け落ちていた点が2つあったので書いておく。
_ ひとつは、当時はIntelのプロセッサがもうすぐ時代遅れになって RISCが台頭すると考えられていたし、実際に世の中もそのように 進んでいたようだという点。もう一つは、同時代にいろんなメーカが次のOSを 作ろうとして失敗していたという点。一つはこの本にも出てくるOS/2だけど、 アップルを見てみても、Taligent、Copland、Rhapsody等の名前が出てくる。 まったく無駄だったということはないだろうし、別のプロダクトに 影響を残したものも多いんだろうけど(中には悪い影響もあるようだが)、 最終的に出てきた次のOSは、迷走とか紆余曲折としか言いようがない経緯で 形作られているようだ。
_ そういったあたりの背景もおさえた上で読むとよりよいのかなと思う。
_ Joe Armstrongの「プログラミングErlang」で勉強したので前半は軽く流した。 前半については、プログラミングErlangの方が説明も明解で テンポもちょうどよかったように思う。
_ 後半はプログラミングErlangに比べると、OTP BehaviorやEUnit等の説明が多くて 勉強になった。Efficiency Guideの中身も意識されていたり、書いた人の 経験と洞察の深さが分かる内容だと思う。
_ 翻訳は...どうなんだろう? この文章は英語でどう 書いてあったんだ?と思うことがたまにあった。 訳語も、無理矢理日本語をあててる感じがしてどうかと思うものが散見された。 OTP挙動とか。他の書籍やコミュニティで普通に使われている術語はそのまま 使っていいのではないかと思うのだが...あと、 「出口シグナル」とかは顕著に違和感を覚えた。
_ 唐突に出てくる「これら」はどれらのことなんだ?と思うことも度々。
_ 賢さを上げたくて買った。本の内容もそうだが、Ozにも興味がある。 OzはErlangを意識している部分が多分にあり、兼ねてから触ってみたいと 思っていた。
_ 原題はConcepts, Techniques, and Models of Computer Programming なので、 CTMとかCTMCP等と略されるようだ。SICPの姉妹本として位置づけている人も 多いらしい。
_ 強烈な分厚さなので開いて読むだけでも大変だ。
_ ここのところプロジェクト向いてないかもとか、ときめくものがないとか、 34の抜け毛世代にしては随分血迷ったことを書き続けているが、 そんな心境の中で唯一、もっとスキルアップしたい、 これやって仕事できたらうれしいなと憧れるのがErlangだ。 こんな気持になったのは初めてかもしれない。 以前Erlangやりたさに転職などという ネタを書いていたが、冗談が本気になったような
_ 今のところ、その気持をどうにかしようというビジョンは見えないのだが.. Erlang触るだけなら、今の会社でも可能だとは思う。これでも5年かけて 内外の信頼を得ているつもりだし、社内の環境も、新しいことを始める追い風は いくらでも見つかる。んだけど、それが展開されて大きくなるところまで 考えるとかなり希望は薄い。
_ Mさんの御通夜に行ってきた。ものすごい人数が集まってきてて Mさんの人柄、面倒見のよさが出ているなあと思った。タクシーの運転手が 今日は多いですねーと言っていた。蚊が多くて待っている間に沢山刺された。
_ Mさんと最後のお別れをした。普段気にしながら生きてゆくわけではないので、 生き物には二度と引き返せない境目があるんだということを思い知るのは 毎度不思議な不思議な経験だ。もともと葬式にはあまり重さを感じておらず、 死んじゃってから何をしてもどうにもならんというのが自分の考えかただったんだが、 ここ数年少しずつ考えが変わってきて、きちんとお別れをするということが 残された人達にとっては大事なんだと思うようになった。このプロセスを 省略してしまうと、なかなかその人の死を受け入れることができないんだろう。 まあ、そうは言っても今でも頭の中でMさんの表情や声は再生されるし、 そんな簡単に乗り越えることはできないもんだけど...
_ 社員さんたちとも少し話をした。気落ちはしているだろうが 思ったよりも打ちのめされた感じはなかったのが救いだった。
_ まっすぐ帰る気になれず、同僚4人と駅前で飲んだ。Mさんの思い出話で盛り上がった。 Mさんはマッコリが好きだったのでみんなで飲もうかと思ったが置いてなかった。
_ Erlangで仕事してみたいものだということを最近考えているということを 書いたが、最近はクラウドが流行だそうなので、そういう点でも追い風なのかなあと 思う。思うだけでクラウドのことはよく分かっていないことに気付いたので 少し調べてみた。
_ Application→Platform→Infrastructureといった 層があって、一口にクラウドコンピューティングといっても どのレイヤーでサービスを提供するかによって性質がだいぶ違うみたいだ。 ApplicationはSaaS(Software as a Service)なんて呼ばれる(というか分類される?) らしい。ASPとかもそうなのかな
_ PaaS(Platform as a Service)は、アプリケーションサーバやDBとかを提供する ものらしい。Google App EngineとかForce.com(知らない)とかがあるらしい。 Windows Azureもこのレイヤーだそうだ。
_ IaaS(Infrastracture as a Service)は、ハードウェア機能(VMとかディスクとか)を 提供するものらしい。Amazon EC2とかAmazon S3とかそういうのらしい。 このレイヤーだと自分でOS入れたりなんてことも出来るようだ。
_ …こうして見てみるとErlangの優位性というのは、分散アプリケーション作るとか、 魅力的なアプリケーションサーバーを作るとか、 そういうところで発揮されるのかなあ?と思う。
_ クラウドはWeb 2.0と同じように新しいことは何も言っていない感じの 言葉なんだけど、Web 2.0ほど嫌悪感がないな。でもクライアントから 「iPhoneぽくてクラウドで」と言われたら正気を保っていられるかと言われると 自信がない
_ クラウドについて思いついたり読んだりした課題を挙げる。
_ 暑いとはいえここ一週間は少しは手加減された暑さかなと思っていたが、今日は 久しぶりに強烈な暑さを感じる。
_ とりあえず1回流し読みをしようと思い現在80ページくらいまで。 1章でこれから取り扱うパラダイムのことを駆け足で紹介していって、 2章以降で少しずつ詳細に踏み込んでゆくという構成のことを忘れないようにしないと 迷子になりがちだと思った。 その辺よくわからないまま読み始めたので 数ページで再帰の話が始まったりで面喰うことになった。読み進めるたびに 1章を読み直して、今自分がどこにいるのかを確認しながらのほうがいいように 思った。
_ Ozについてはやはり面白い言語だなあと思う。データフローとかすごい。 実際に動かしてないのでプログラムのミスでハングアップしちゃうのでは?という あたりが気になるが、もう少し読み進めてみる
_ ごみを電車のシートの隙間につっこんでいったり、道端に捨てたり、 狭い通路で身をかわす気がまるでなかったり、そういう人達が 40〜50代になったときこの世界はどんなことになっているんだろうと 思うと恐くなる。そして老年に入ったときに誰がそんな人達を省みるんだろう、 と思う。
_ 近頃の若い者は...というのはこういう感情から形作られてゆくのかな。 今の30代だって、少し下の世代をゆとりと呼んでいるが、そのままスライドして 老年になったときにどんなことが起こるのか分かったもんじゃない