Loki Software Inc. と John R.HallさんによるLinux + Game本。
ざっと目を通しただけですがいい本だと思います。ゲーム造り本というよりは ゲーム開発を通じてLinuxとその周辺環境への理解を深める本というふうに 感じました。というわけでGame Programming Gemsみたいなノリを期待すると わりと淡白すぎて不満かもしれません。(ということは1章にも書いてありました)
序文はSam Lantingaさんが書いており、サブタイトルにもある通り SDLが中心となっておりますが全編通してSDLというわけでもありませんので 「SDL本」とは言えないかな。
このcontentはbook reviewをめざしており、既に買ったひとが 日本語訳を期待して参照することを意図しておりません(^^;
入手。1章を読了。CD-ROMがないのが不満だったがその理由が 明記されていた。CDは壊れやすいし内容は風化しやすいので Webで フォローしようということらしい。
1章は世の中にあるゲームのジャンルの説明(恋愛シミュレーションはなかった) や、ゲームの基本となるサブシステムの構成などが解説されておりました。
MUDってMulti User Dungeonの略だったのか... Freshmeatとかでよくみかけたけど意味がわからんかった。
2章もうちょっとで読みおわる(CVSの手前まで)。 2章はLinuxでのプログラムに関わるツールなどの 紹介の章。editor, compiler, linker, make, gdb, bugzilla, cvsなど。 linkerやgbdのことまで扱ってる文章はあまり見ないので新鮮ですな。 gdbの方はddd(frontend)の紹介や、threadのデバッグまでさらっています。 私はfrontendにはgudを使っています。gdbのattachはないと泣くしかない というくらい便利です。
エディタはvi, Emacs, NEditが取り扱われています。NEditって Nirvana Editorの略だったのか...
linkerに関連してdlopen/dlsymのことも書かれています。Makefileの 簡単なルールも解説しています。ということを読めば分かる通り、 2章ではGNU autotools関係の話は出てきません。
3章〜4章の途中まで。3章はプログラミングAPIの説明として、 Linuxで、1章で紹介されていたようなサブシステムを実現するための APIたちの解説をしています。ClanLIBか...ちょっと触ってみようかな。
4章はいよいよSDLの解説。確かに分かりやすいのですが、ここまで読んできて ふと思うことが。それはこの本っていったいどういう読者を想定して書かれて いるのかということなんですが... とりあえず私はここまで読んできたけど、前もって知らなかったこととか、 読んで理解できなかったことはほとんど書かれておりません。 各種アプリケーションやAPIの解説なども、 オンラインドキュメントを参考にして「一度使えば分かる」といった 感じのものなのであまり目新しさはありません。
私程度ですらこの理解度ですから...誰が読むと役に立つのかなあ?と 思ってみたりするのでした。やはり「最初の一歩」が踏み出せない 人向けでしょうか?
まだ全体の1/3も読んでないのでこれからの内容によっては 受ける印象も変わってくるかと思いますが、とりあえず現時点の 感想はこんな感じです。
なかなか読む時間がとれず。4章のBlit周辺のところを読んでます。 ColorkeyとAlphaのことまで。
まだ4章。event、thread、 audio読みおわりました。SDLの中では唯一いじり倒したことのある 分野だったので目新しいことは書いてなかったですが、document書きとして 見た場合、簡潔な説明っぷりはすごいなと思います。
次はOpenGL。
4章読みおわり。SDLのOpenGL対応まわりはまったく知らなかったんですが、 OpenGLでSDLのAudioやInputなどを使えるようにした...という感じなんですね。
やっと半分読みおわりました。 今後の流れとしては、SDL以外のAPIについても解説しつつ、最終的には 1つのゲームを完成させようという感じみたいです。
先を越されたか。 ていうか寝すぎ。
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