Screenを使う、現実逃避日記

説明

Linux Japan 2002年1月号に掲載された記事に関する雑記です。

早い話が(以下略)

2001/10/22

比嘉さん(編集長)より執筆依頼がある。正直言って何故なのかよくわからなかった。 「Linux使ってない奴なんですけどいいんですか」と 聞いてみる。個人的には書きたい気がするけど、 もし知らずに依頼していたら御互いにとって不幸なので。

2001/10/23

1日待っても返事が来なかったので断られるんかなと思ったら 是非書いてほしいとのこと。そこまで言ってもらえるなら 頑張ってみようかと思う。ただし条件まわりが はっきりしていないので正式受諾とは言いづらい。しかし作業日数があまりないので どんどん動かなくてはいけない。

2001/10/24

プロットを提出。特に指示されていたわけではないが(むしろ 何を書いてほしいといったことがまったく示されておらず不気味な気が) こっちからどんどん動いていかないと自分の首をしめることに なりそうだったので...

2001/10/25

昨日のうちに注文しておいたDebianのCDが届く。ついでに買った HDDやLANカードも。

いつもの癖で領収書とってない。確定申告?それってうまいのか?

師匠にLinux Japanの古い号を借りる。いちおう雰囲気とか知っておかないとね。 この中におれの記事が載るのか...乗るか反るか。

2001/10/26

巷では「吉野屋ネタ」が流行しているらしい。 聞いたところによると最寄りの吉野屋まで小一時間かかる人がブチ切れる 話らしい。地方在住の身として他人事ではない。 「まあお前らY市民は、すき家でも行ってなさいってこった。」などと 言われたら冷静でいられるかどうか。すき家は嫌いではないが。

しかしよく考えてみたら最寄りの吉野屋って仙台か郡山かというところだよな。 小一時間じゃ済まないような気がする。 よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、ボケが。

毎度のことだがスタイルで悩む。TeXなんて死んでも使いたくないし XML使うにも体制が整ってない。今回は時期が時期なので RDを使うことにした。あんまりRuby萌え!じゃないんだが。

2001/10/27

ガビーン。この記事の仕掛人はたむらさんだったのか。知らんかった。

せっかくもらったチャンスだ。頑張らねば。

午前は原稿書き。午後から出掛ける。先週約束していたので。 原稿の依頼が先に来ていれば約束することもなかったのだが... しかし板谷の茶屋も来週で今年の営業が終わってしまうので やっぱり行っておいたほうがいいだろうということで。

芋煮をたらふく食った。おにぎりうますぎ。満足して帰宅。 学校に顔を出す。実験の準備は無事に終わったようだ。

油売りすぎて原稿進んでない。寝る。

2001/10/28

Linux Japanに記事書くからにはLinuxを使わんことには始まらんだろう、 ということでマシン1台組んでDebianを入れる。研究室の子に 車出してもらってなんとかケースも仕入れることができた。ありがとう。

細かい不整合は見なかったことにして、 なんとかインストールが終わった。ふう。

なんてことをやっていたらもう22時である。あいやー。

25時まで原稿書き。分量としては6割は書けてるような気がするが、 書きたいことの3割も書けていない。うーむ。寝る。

2001/10/29

7時間寝といて「眠い」はないだろうと自分でも思うが、しかし 目が覚めた瞬間から今日は早く寝ようということしか頭に浮かばないくらい眠い。 なんでおれはこんなに睡眠が下手なんだろう。

寝る直前まで頭を使うと寝付きが悪いというのもあるんだろうが。 今日は書きおわってから風呂に入ることにしよう。

(夜) 原稿の中間報告。思ったより進んでないなあ。この時点でもう9割は書き上げてる はずだったのだが、実際は5割がいいとこである。あとは単純作業なので 強烈なミスをしない限りは間に合うと思われるが。

なんだかんだでもう24時前だ。うわー寝る。

2001/10/30

朝、兄貴から原稿のダメ出しが出ていた。おれは別にbitに 投稿するわけじゃないんだからそこまでやるかという気もするが、 ここらへんきっちりしてない他人の文章を読むときにはいつもストレスを 感じているのも事実。

仕掛人たむらさんとのやりとりで、やはり勤務先に話つけといたほうが いいなと思うに至る。相談したところすんなりOkが。

(夜)どうも体調が芳しくないので2時間ほど作業して早々に寝る。

2001/10/31

いよいよ頭痛と寒気がひどくなってきた。これは辛い。 寝起きにバファリン飲んだんだがきいてない。こまる。 これはつまり後から後から新しい頭痛がreproduceされていると 考えるべきなのか。

(夕方) やっと頭痛薬が少しきいてきた模様。少し痛みも軽くなった。 やはりおれはウィスキーが合わない体質なのかいな。ウィスキー飲むと頭痛が... これっていわゆるひとつの二日酔いですか?まじですか?

焼酎ではこんな感じはないのにウィスキーだとてきめんに頭痛が来る。 しかし考えてみるといいちこは20〜25度でウィスキーは40度。飲む量は ほとんど一緒だから...これはつまり単に「おれは酒が弱い」と、 それだけのことなのかいな。

(夜) 今日は体調がいよいよ駄目なので早く寝よう。毎日なんか 理由つけてはサボってないかおれ。というわけで2時間ほど原稿書き。 定時が18時で23時前まで時間を使っているのに作業は2時間。 残りの3時間はどこに消えたんだ。

おそろしいので寝る。

2001/11/01

11月になってしまった。体調はずいぶんよくなった。

研究室の実験の立合いをしなければいかんので 4時間ほど時間を潰してしまう。原稿あがってないのに。 なお今回の実験は7号館(研究室のある棟)の中庭に磁気センサー埋めて 計測するそうなので工学部生の波動とか電波とかの影響が心配だ。

ちょっと追い込みかけなきゃいけないので2時まで原稿書き。そして寝る。

2001/11/02

メールや日記だとすらすら言葉が出てくるのに原稿だとそうではないのは何故か。

(夜) 実験の立合い。今日は飲まねえとかいいつつしっかり飲んで轟沈。 今では1年に数回会えるか会えないかという連中を前にそそくさと帰るなんて おれにはできねえ。...そして寝る。

2001/11/03

締切まであと2日。この土日を使って仕上げるしかない。文字通り追い込みである。 がんばれおれ。しかし眠いぞおれ。

当初の予定では日曜の午前で仕上げて午後はもう1回茶屋に行く、とか そんなだったはずなのだが... いやまだ日曜の午前までに終わらないとは限らない じゃん! おれは戦士!! アタック!!! ガッツ!!!! くわッ!!!!!

無意味なハイテンションは身を滅ぼすということを知るべきだ。くわッ!!って... なんか買うんすかおれ。

(夜) 今になってoutline-minor-modeを入れてみたり、infoを通しで 読んでみたりしている。大局的な構成をもっと考えながらいじらなきゃ だめだよな。そのくせスケジュールは大雑把。

テーマを確認しながら、構成を考えながら、ということは書き始めのころから 気をつけようとしていたのだが結果としてこの有様である。 Webの場合は書き散らして気がむいたら整頓して、というふうに、 作ったものは基本的に使いどころがあるものと考えてよいが、 記事の場合は主流から外れたものはもう捨てるしかない。現に 今回の記事でも3ページ分くらいの文章を捨てつつある。 これをのっけるためには、その部分の構成をやりなおして、さらに 3ページ分くらい加筆しなければならないが、そんな時間があるのかどうか。

2001/11/04

仮眠〜めし〜原稿書き〜仮眠〜 を繰り返し、2630入稿。

感想、反省、書きたいことはいっぱいあるけどとりあえず寝ます。

2001/11/05

とりあえずひと段落ついたわけですが高揚感まったくなし。 自分の至らなさばかりが目につきます。

内容については有自信。今の私に書けることを、かなりの労力を つぎこんで書きました。個人的にはまだまだ力の出しかたが 甘いと思っていますが。あと、どちらかというと、 ボロを出さないことばかり気がいってしまって、余裕に欠ける文章になって しまったと言えるかも。

雑誌記事書くのはほんとうに大変です。大変だとは分かっていたけど 実際にやってみるとやっぱり大変。Webでも「そのままで雑誌記事に耐えうる」 質と内容であることを心掛けて(いるようには見えないかもしれないが) 書いているわけですが、やはり心掛けだけでは埋められない質の違いというものが あるわけで。

Webでは何年越しでねちねちと手を加えてって、なんとなく形を作ってゆく ということも可能です。緊張感がないといえばそうだけど、そこがまた Webのいいところでもあるかなと。 書くほうとしては修復不能なほどの大嘘書かないことだけ気をつけておけば、 あとはとりあえずいつでも直せる、という安心感があります (それに、読者もある程度は「顔が見える」ために、文体なんかも(御覧のように) かなり遊びを入れることができます。)

しかし雑誌で同じようなノリが許されるかというとそうではありません。 締切を境にもう二度と手を入れることができず、そのままの状態でいつまでも 形に残ってしまいます。これはとてもきついことです。お金を貰って書いている ということもありますから、 読者が喜ばしく思えない記事は書きたくありません。 私の記事によって雑誌の質が貶められるなんてことは絶対にならないように しなければいけない、というプレッシャーがあります。 そして、できることなら私の記事が読者に満足され、雑誌の発展、継続に 貢献できればいいなという気持があります。これもまたプレッシャーです。

どちらも自分が勝手に背負いこんでるもんだといえばその通りですが、 こういった緊張感の中にこそ、Webでは作りだせない種類のものを 作り出す力が生まれるのではないかと私は考えています。

で、今回の私の場合は、そういうプレッシャーは十二分に感じていましたが、 それを力に置き換えるだけの充分な展望を持たないまま つき進んでしまった感じです。慣れてないせいもありますが、 当初に決めた「時間的にも内容的にも大局的な物の見方を 忘れないようにする」という目標を少しも守ることができませんでした。

そんなわけで現在はプレッシャーからくる妙な疲労と、 力を出しきれてねーという残念感がとても強いです。 まだいけたはずだ、というあれです。

沈んだ話ばかり書いていてもしょうがないので話題を変えて。 比嘉さん、たむらさん、チャンスをいただけたことを感謝します。 自分の「記事を書く」という能力を客観的に眺めることができた この2週間はとても有意義でした。またお声をかけてもらえるように、 今度はもっといい仕事ができるように、精進したいと思います。 (自分から売り込めって? それもそうですが)

とりあえず、しばらくはWebの方のドキュメントを充実させる生活に 戻ります。 今までは内容にばかり目が行っていましたが、これを機会に、 「文章を書く」という行為そのものについて眺めてゆきたいと考えています。 大局的な流れの把握、とか、スケジュールに従った執筆活動、とか、 その中で文章の質を向上させる努力、とか。

2001/11/15

入稿後見事に体調を崩す。ふらふらになったのは1日だけだけど、 今でもまだまだ本調子ではない。

校正もなんとかこなして提出できた。しかしあの 平坦なテキストファイルもプロの手にかかるとあんなふうになるんだねえ。 感動。執筆中はRDをHTMLに変換して見てたけど、それでもあまりの平坦ぶりに 最後の方は見るのも嫌になっていたところがないわけでもなく。

ここまで来ると締切前後の沈んだ気持ももうなく、今は静かです。 寂しい夜にも慣れました。記事を書くためにいろいろ調べものをして、 Screenへの理解もさらに進んだことだし、Webの方も少しずつ修正したり 新しいネタを書いたりしたいもんです。

2001/11/19

ひとつどうしても気になることが。 KJエントリに指定するのを「エンコーディング」と書いたが、あの contextでエンコーディングというのは適切なのだろうか?文字コード、といった 表現で十分だったのではないか。というかエンコーディングという 表現は間違いだったのではないか。 ずっと気になってはいたのだが、それっきりうやむやにしてしまった。

うーむ。

2バイト文字を解釈するのはターミナルの役目だから、 Screen側でやることは、2バイト文字を素通しさせることだけのような 気がするが。ソース見てみないと分からんな。


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Zinnia (zinnia@risky-safety.org)
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